20,夢の女の子
今回はシャーロットがメインになります。
花があちらこちらに咲いていた。お花畑だろうか。
マーガレットやチューリップ。ユリにナデシコ。色々な色の花に種類。綺麗で色とりどりだ。ここは何処どこだろう。
『こっちだよ』
突然、小さな声が聞こえた。
唐突に女の子の声が聞こえた。
私は辺りを見回す。
「あら」
私の目の前にいた。
妖精だ………でも、何だろうか。精霊の様な気もする。分からない。妖精と精霊の区別とは一体何なのだろう。
妖精らしき小さな羽をはやし、花の冠をかけている。
お花をモチーフにしたドレスを来ている。
でも、何となく、着いていきたくなった。
その妖精は移動する。私はそれにただ、着いていった。
そして道中には沢山の妖精があちらこちらにいた。
花の妖精や水の妖精。土の妖精と沢山の種類の妖精がいた。
そして案内した妖精は止まる。
何だろう。その先には一人の私と同じくらいの女の子がいた。
『誰…………』私に気がついた女の子は私に問いた。
ロングヘアーで三つ編みが編み込まれている。所々に色とりどりの明るい小さな花が飾られていて、黒い髪によく映える。そこに青い瞳がとても愛らしくも思えるし、綺麗だ。
そして何となくあ・の・人・と面影があった。
そしてその女の子は私を見るなり少し驚く。
『私は、セレーナ。よろしくね』
けれども何故か私を見て安堵風な笑みを浮かべる。
「え………」
少し、息がつまっていた。どうしたら良いか分からないが半分、もう一つは――――――?
そして女の子は微笑む笑う。
『お願いね………』
安堵した風なの声はまたあ・の・人・と重なった。何だろう。少しだけ胸がモヤモヤする。重い霧がかかっているようで、眩暈がする。
『お願い』
その女の子は私に近づきながら言う。どこか必死に訴える様子がなんともいえない。
「………………はい……………………」
けれどもその言葉の答えには、“はい”と、答えるしかなかった。いや、はいと答えないければならなかった気がした。
☆☆☆☆☆☆☆
夢を見た。
何だか懐かしい夢で、胸騒ぎがした。少し、現実味のあった夢で、とても綺麗だった。
私、シャーロット・ベイルは夢を見ていたらしい。何が何だか分からないけど、何かあることは確かだ。そして、私の専属メイドであるセレスはまだ見つからない。セレスの事だから、きっと何かに巻き込まれているのだろうと察しているのが半分。あとは単純な方向オンチ。今度は絶対に同行させないようにしよう。きつとセレスは不満そうな顔をするんだろうけど、家うちには優秀な従者かもう一人いる。だからきっと大丈夫だろう。
それにしても夢の女の子はセレーナと名乗っていた。とても懐かしい気がして、神秘的な雰囲気を纏まとっている感じ。もしかすると、懐かしい、というよりも、どこかで会った事があるからなのかもしれない。けど、それだったら一体何処どこで会った事があるんだろう。そして、『お願い』とは、どういう意味だろう。何だかとても大切な言葉な気がして、胸騒ぎもする。あの女の子が一体何を示しているのだろう。そしてセレスと何が関係があるのだろう。
『気付いて―――』
唐突に、あの女の子が現れた。焦った風で、何かを訴えようとしているのは一目瞭然だ。一瞬の姿を表して、直ぐに消えてしまった。何を気付いて欲しいのか、私に一体何をしてほしいのか。全く分からないし、あの女の子が何者なにかも分からない。もしもセレスと関係があるのなら、セレスに何が起こって起こっているのか。全く予想も出来ないけど、何と無く。ただ何と無く放っておいてはいけない気がする。『お願い』という言葉と『気付いて』という言葉。そしてあの女の子の訴えと表情。私は考え込んだ自分の頭に深く刻み込む。一種の手掛かりとして。
最後まで見て頂いてありがとうございました。
2021,3,30に大幅修正しました。




