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10,シャーロット様、待っていてください!

伯爵令嬢、シャーロット・ベイルは――――――




あれからまた、数日が経った。



私、シャーロット・ベイルは考えていた。




前よりも私の思考は麻痺している気がする。

考えるような事は全て、聖女について。

親しい人物のことをたまに忘れてしまう。

それでもなお、覚えていたのはセレスティアさん。

両親は共に家を出ているのでこの生活になる前に顔があまり思い出せない。



ああ、少し、涙が出そうだ。

誰にも、ほとんど会えないのは孤独を感じる。

まだほんの少ししか経っていないのに、一秒一秒が一時間に感じるように、息が詰まる。




それとさっきから少し煩いうるさい。

ドタバタと、騒がしくて何か有ったのだろうか?と心配になる。

その事を考えながら私は集中が出来ない。



「シャーロット様っ!!私は来ました!!」聞き覚えのある声に見覚えのある姿。セレスティアさんだ………!




瞬時に悟る。




「どうしてここに………」最初の言葉がこれだった。

それでも、ここにセレスティアさんがここにいることの驚きの方が勝った。



「フフフフフ……さあね~~~さあ、行きましょう?シャーロット様」私の両手を握り、牢の様な場所から出そうとするが、私は足を止めた。出たいのは山々だが、私は次期聖女候補に選ばれたのだ。中途半端な気持ちでここから出ることなどは出来ない。



「大丈夫ですよ。上からは許可を貰いましたから~」お気楽なセレスティアさんに私は深く安堵した。


こんなの、ダメなのに。




★★★★★★★★




時は少し、前に遡る。



私が次に向かった先は現、聖女様の元だった。



「聖女様に、お願いがあり、ここへ参りました」聖女様の前に出て、私は礼をして、静かに言った。




名はフレディー・ウッド。

現、聖女だ。



「それで……貴方は何の用なのかしら……見た所、怪我はしていない様だけど……」明らかに元気のない声で言う。



「どうか、次期聖女候補に選ばれたのシャーロット様の極現の監禁生活を止めてほしいことに口添えしてほしいのです」



「へぇ」少し、興味深そうに答える。何だかさっきよりも声が良いような…………?



「でも、嫌よ。私はあの監獄のような場所での監禁生活を体験した。本当に毎日が地獄だったわ」



「なら…!」


「でも…よ。私、あの子シャーロットを見てきたの。とても美しく、聖女かと思った。だからそこ、この恐ろしい場所を体験して貰いたい………」不気味に笑う聖女に私はゾクッとする。


何が目的なのか分からないけれど、変だな。

さっきから、頭がくらくらする。

でもこんな場合じゃない。

いくら聖女と言えどその言葉は見過ごせない。




「さあ……これに耐えられるかしら……」何か呟きが聞こえたが私には良く聞こえなかった。



「聖女というのは、国民を、貴族を癒したりするのでしょう?」

「ええ、そうよ」



「だけれど、それだけじゃダメ。これは完全に私個人の意見です。聖女は自分自身が清らかで、元気でないと行けない。つまり、輝いて、自分の目的を失わない事」



「……っ……フフ……あははっ!!面白いわっ!!貴方、気に入ったわ。いいわ、協力してあげる」急に笑いでしたかと思えば採用って……ちょっと違うけど。



でも、



「ありがとうございます」




これで、私はシャーロット様を救える……!



「シャーロットはそのドアの向こうの階段よ」ご丁寧に居場所まで教えてくれた。




「それと、貴方。聖女の素質、あるわよ?多分シャーロットや私よりも」その言葉はを私は全く宛にしなかった。新手の冗談だろうと。





そして、私は今に至る。




★★★★★★★★




「でもっ!私は次期聖女候補なのだから、逃げ足すことなんて…」必死に私はセレスティアさんに訴える。




「大丈夫です。もう、聖女様からはOKを貰いましたから。それに

、逃げ出したからと言ってシャーロット様の仕事が放棄されるのではありませんよ。シャーロット様はここではなく、家で、待っている人達がいる所で、聖女勉強ですよ?太陽の無いこんな暗い所では頭が働きませんからね」右目をパチンと閉じてニッコリと言う。



私はその顔を見て涙が出てきた。

その顔を見たセレスティアさんは困惑している。

当然だ。急に泣き出したのだから。





それにしても何故私の気持ちが分かったのだろうか

その事を問うとシャーロット様は笑って答えた。





「私、シャーロット様の、専属メイドですよ?」その言葉で最近、強い孤独感と寂しさに閉じ込められていた心が澄んでいった気がした。そしてその言葉に続いて、セレスティアさんは言った。



「私はシャーロット様に忠義を誓います。シャーロット様の望む限り、私はそばにいます」




どんどんと涙が溢れてくる。

私はこんなのだったのだろうか?

両親が長期、家を空けていたときも、悲しくなかった。

寂しいとか、苦しいとか、そんな感情は一切なかったと言うのに、セレスティアさんと出会ってから、色々な感情を知った気がする。幸福感に満たされて、私はもう、幸せだ。



「勿論。ずっとそばにいてくださいね、セレスティアさん」




伯爵令嬢、シャーロット・ベイルは寂しかった。




★★★★★★★★




『ずっとそばにいてくださいね、セレスティアさん』



※一部抜粋ばっすいしています。




その言葉を聞いて、どんなに感動したことか。

私、セレスティアは涙ながらに思った。

もうここで死んでも悔いがないほどに!!

って!死んだらまだシャーロット様のそばにいられないじゃない!!それはダメだわ。戻りましょう。


でも、それほどまで感動したのだ。




リカルドが言った作戦。

それは現、聖女の説得。


上のものを説得するよりも、聖女に関して全て支配する聖女を見方につけた方が手っ取り早いだろう、と言う作戦。




上手く行って良かった。

少し、リカルドの事、見直したよ。

一応、ヤンデレ化阻止か出来たんじゃない??

それにヘンリーのヤンデレ化阻止にも成功したんじゃない??

ああ、全てが成功して私は幸せ天国ですよ~~~。



これからも、五年の間も空かずに私はこれからもシャーロット様の側にいられるなんて光栄中の光栄だ。

もう魂が天に登ってしまいそうです。


ダメだけど。



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