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第七十九話 エピソード・零 世界の真実

「はい、ライナ様の肉体はライナ様の意思に応えて肉体が進化します。ライナ様が力を望めば望むほど、それこそ一撃で多次元宇宙を消し飛ばす程の力を得ることが可能です」

「そんなのチートじゃないか!」

「それが神に愛されるという事です。ですからリベルテ様はライナ様に寵愛を与えている神を倒さなければなりません。ライナ様が自身の力の使い方に気づく前に……」

「つまり……」

「はい、行きましょう。神の次元のその先に……」


 だが、その前に眼前に迫るライナから放たれる死の一撃を何とかしなければならない。すると、ラプラスは巧みに体を操作して“神威”を紙一重で躱した。


「今のを躱すなんてね……。体術は得意じゃないと思ったんだけど。なら、次こそ……!」

「次はしばらくお預けだ。じゃあ……」

「どこに行くの……」


 そして、俺はライナの声を後にラプラスの被支配空間へとワープした。


「久しぶり、また会えたね」


 声の主は銀色の髪に青い目をした少女、ダチュラだ……。


「お久しぶりです、ダチュラさん」

「まさか君が魔人半覚醒を起こさずにここに来るとはね。流石、“ラプラス”ってところかしら……。さて、先ずは君がしている誤解の数々を解かないとね」

「誤解?」

「ええ、そのためには世界の歴史を知る必要があるわ……」


 時は西暦2202年、地球のアメリカ合衆国某研究所にて……。


「ついに……ついに!完成したぞおおお!」

「ようやく……人類の悲願が……」

「ついにやりましたね、所長!」

「ああ……。この計画が開始されて150年。長かった……。これでもう人類は未来に怯える事はない!」

「では早速、正式に名前を決めなければ……」

「悪魔か神か、それは使い手に委ねられる。だから、あえてこう呼ぼう……。過去や未来さえ超越した絶対的知性“ラプラス”と」


 この世紀の大発見は世界に大きく報道された……。だが、これを国の脅威と認識したロシア政府はアメリカ合衆国に宣戦布告。第四次世界大戦が勃発するかに思われたが全てを予測する“ラプラス”にはあまりに無力だった。計画の全てを見透かされ、全て事前に処理される事でロシア政府は為すすべもなく敗北したのだ……。


 これにより、アメリカ合衆国は未来永劫揺ぎ無き地位を手に入れた。当然だ。“ラプラス”を前に作戦も新技術の発明も無意味なのだから。


 “ラプラス”誕生から280年、世界はラプラスの知性のお陰で大きく発展した……。その結果、人類は時間や空間、さらには寿命さえも克服。さらには、異次元空間を作り出す事にも成功し今や神話の神と大差ない力を持つようになった。


 絶頂を迎えていた人類だったが、“ラプラス”から重大な危機を知らせる警告が発せられ事態は急変する。“ラプラス”の能力として全物質の位置と運動法則を知ることが出来るのだが、その感知能力を無効化する“突然変異種”人類が複数人現れたのだ。


 それにより、“ラプラス”の予測精度は狂い始める。今まで簡単に出来ていた少し未来の予測でさえ精度が明らかに落ちたのだ。この事態に世界は大きく混乱した。そりゃそうだ、絶対的安寧が失われたのだから。


 それからの人類は魔女狩りを彷彿させる事態に陥った……。ラプラスが出した突然変異種候補を皆殺しにするという暴挙に出たのだ。だが、その事態に抗う者たちが現れる。突然変異種候補達が結成した組織、レジスタンスだ……。


「団長~!飯にしようぜ!」


 茶色の短髪にクリクリした眼をした可愛らしい少年叫んだ。


「さっき食べたばかりだろ?」


 と、笑いながら答えた黒髪の青年がレジスタンス団長のタイムだ。


「ま、考えもまとまらないことだし飯にするか。お前たち、飯の準備だ!」

「OK団長、この天才料理人ビオラ様が腕を振るうわよ」


 華やかな赤髪にナイスボディの彼女、こう言ってはいるが実際かなりの味音痴である。


「何を言ってるのビオラ?私の方が美味しく作れるんだから!」

「はいはい、全く団長脳なんだから……」

「なっ、何を……!団長、これはそ、その違いますから!」


 顔を真っ赤にして激しく動揺している茶髪の少女の名はマリ。先ほどの少年の姉だ。ビオラより料理が上手いと思っているが、実際はどっこいどっこいである。


「ん?すまない、よく聞こえなかった。もう一度言ってくれるかい?」

「あ、そ、その何でも……ないです」

「そっか。あ、そうだ。いつも料理作ってくれてありがとな」

「え、えへへ。こちらこそ、いつも美味しそうにたべてくれるから……」

「はー、見てられないわ。ほら、作るわよマリ」

「あ、ちょっと!」


 そして、マリはビオラにキッチンまで引きずられていった……。


「さて、俺も覚悟を決めないとな……。アメリカ合衆国が誇る無敵要塞ペンタゴンを落とす為に悪魔になる覚悟を……」


 一方、アメリカ国防総省ペンタゴン地下183階、通称“ブラックペンタゴン”では……。


「長官!大変です!ラプラス、いや世界に異常事態が……!」

「今度は何事だ?レジスタンスの処理だけでも大変だというのに」

「ラプラスの予測によれば、後百年以内に世界中の原子核が崩壊するという結果が……」

「おい、それって……」

「はい、世界の終わり。いや、寿命を迎えたというべきでしょうか……。とにかく我々は百年以内に終焉を迎えると思われます」


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