表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/88

第七十三話 解脱

 アリシャールさん改めてアリシャール王は俺たちに時空間魔法の使用を促した……。さあ、久々のバルバット国だ……。


 バルバット国民は俺たちの帰還、つまりニースを倒した英雄の凱旋に大きく喜こぶも一方でシンドバッド王の死に大きな悲しみに包まれた……。だが、シオンだけは違う。シオンだけは俺の除くバルバット国で唯一ニースを愛した人なのだから……。


 俺は久しぶりに故郷シャルラ村に帰り、シオンに事の全てを話した。この真実をシオンに話せばきっと傷つき自分を責めるかもしれない。けれど伝えない訳には行かなかった……。


「ありがとう、リルもつらかったでしょう……」

「母さんこそ……」

「あの人は自分の事も人の事も軽んじる人だったから……。そんな気はしていたわ。けれど、私とリルだけは闇の中でも大切に思っていたのね。それが知れて私は嬉しい。けれど、最後に一目会いたかったわね……」

「これは世界でも限られた人しか知らないけど……特別に」


 そう言って俺は時空間魔法でニースの亡骸を取り出した。もちろん、水魔法で氷漬けだが。


「あなた……。ありがとう、リル。悪いのだけれど、少し……二人にしてくれないかしら?」

「もちろん、しばらくしたら戻るよ」


 家からはシオンの泣き声が響き渡った……。それから、俺は家で一晩過ごし帰郷したアイリスと共にミハールに戻ろうとした時だった。頭の中に“アカデミーの木を切れ”と謎の声が話しかけてきたのだ。誰かと問いかけても“アカデミーの木を切れ”と一点張り。アイリスに事情を説明し一先ず、どの木を切ればいいのか分からないままアカデミーに行ってみることにした。


 アカデミーに着くと声はより一層大きくなった。俺たちは木が多く生えているアカデミーの庭に行くと……あれだ。なんの根拠もないがこの木のような気がする。本能レベルでそう感じるのだ。だが、アイリスがある事に気が付いた。


「ねえ、この木って私とリルが初めて一緒に昼ご飯を食べたところじゃない?私、この木を切っちゃいけない気がする。そもそもアカデミーのものなのに勝手に切っちゃダメでしょ?」


 そんなアイリスの言葉など俺の耳には入ってこなかった。理性ではダメだと分かっているが……何故か切らないと凄く後悔する気がするのだ。切らねば切らねばと心が叫び続ける。そして、気づけば俺は剣を握っていた。


「ちょっと、リル正気?絶対変だって!」

「そんなのは分かっているけど、どうしてもこの木を切らないといけない気がするんだ」


 そして、俺は剣を振り下した。


「ちょ……リル?きゃ……!本当に切っちゃった……。あーあ……。ダメだって言ったのに。知らないよ、どうなっても」


「面白かった」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から作品の応援をお願いします。


面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直に感じた気持ちで大丈夫です!


ブックマークもしていただけると本当に嬉しいです。


また、毎週金曜日午後六時以降の投稿を予定しています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ