表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/88

第五十七話 Dawn of hell

 この国では奴隷は何があろうと一生奴隷で終わる。だから、この国を変えなければならない。そのためには人と力が必要になる。さて、まずは幼馴染のアリシャールを訪ねるか。


 アリシャールは魔術師の名門ハルモニア家に生まれ、才能溢れた気のいい奴だ。家も近い事もあり昔からよく遊んでいた。アリシャールならきっと俺の考えに賛同してくれるはず、そう思っていたのだが……。


「アリシャール。俺はこの国から奴隷を解放しようと思う」

「やっぱりね」

「やっぱり?」

「最近お気に入りの奴隷を見つけたってのは聞いていたよ。もしやと思っていたけど、まさか本当に……」

「気づいていたのか」

「当たり前だろ?何年の付き合いだと思ってるんだ」

「それもそっか」


 なんだか可笑しくなって二人で笑った後アリシャールが言った。


「その件、僕は反対だ。あまりにもリスクが大きすぎるし。その選択は今築き上げてきた全てを無に帰す事になる」

「分かっている。だが、それでも」

「たった一人の少女を救いたい……でしょ?」

「アリシャール、協力してくれないか?俺にはお前が必要だ。お前が居ればどんな困難だって突破出来る、そう思っている。だが、これはお前に普通の幸せを……」

「いいよ。どうせ止めたって聞かないし、それに僕がいなけりゃ君は全てを抱え込んじゃうだろ?」

「悪いな」

「何を今さら……。それに僕もこの奴隷制度には反吐が出る。どうせなら変えるんじゃなくて滅ぼしちゃおうか。そして、ここに新しく皆が笑って自由に暮らせる国を作ろう。名前はそうだなぁ……バルバットだ」

「なら、この狂った計画にはまだ人がいるな」

「それなら僕に心当たりがある。ついてきて、僕を遥かに凌ぐ天才魔女を紹介するよ」


 そうして、二人は湖の畔にある小さなログハウスを訪ねた。すると、アリシャールは木のドアをノックすると言った。


「フォーチュンいるかい?」

「なーに?」


 扉を開けると赤髪に金色の眼をした少女が、寝巻き姿で目をこすりながら俺たちを出迎えてくれた。ちなみに今の時刻は14時である。どうやら相当怠惰な生活をしているらしい。


「グロピウス・シンドバットだ。よろしく」

「シンドバッドねー、よろしくー。私はシェラード・フォーチュン。それで何の用?」

「単刀直入に言うと、これからこの国を滅ぼして奴隷を解放する。だから、協力して欲しい」

「国を滅ぼすねー……。え?国を滅ぼす!?無理無理無理無理!どうやってやるのさ、そんなの」

「まずはダンジョンを攻略して神器を手に入れる。そして、神器の力で国の上層部を全員処刑するつもりだ」

「あのねー、ダンジョンを攻略するって簡単に言ってもどれだけ大変なことか知ってて言ってるの?」

「分かっている。だから、こうして人を集めているんだ」

「ま、いいけどさ。ここで研究ばかりも飽きてきたし、協力はしてあげるよ。なにより、あのクソ暴君には私も個人的な恨みがあるから。ただし、君一人で神器を手に入れたらね」


 一人で神器を手に入れる?そんなの不可能に決まってるじゃないか……。国が誇る精鋭部隊が全滅したほどの難易度だというのに。何のために集めていると思っているんだ?


「不可能、そう思ったでしょ?」

「そりゃそうだ!そもそもダンジョンを攻略するために人を……」

「私なら単独で攻略できるけど?」


 なんて言った?単独で攻略できるだと?もし本当なら国一つ分の戦力を一個人で持つことになる。この少女が?信じられない……。


「ま、信じられないのも無理はないけどね。少なくとも今の君じゃ。だから、ルジュナ師匠を紹介するよ。君がルジュナ師匠に一人前だと認められたその時、君は私のいう事が信じられるはずさ」


 ルジュナ師匠……どんな人だろうか。話から推測するにダンジョンを単独で攻略出来る程の力を持つのは間違いない。俺はその人に教わればそれほどの力を手にできるのだろうか?ならば……。


「ああ、頼むよ」

「その決断、後悔しないでね。君はもう後戻りの出来ない修羅の道を歩み始めたのだから」


「面白かった」


「続きが気になる、読みたい!」


と思ったら


下にある☆☆☆☆☆から作品の応援をお願いします。


面白かったら☆5つ、つまらなかったら☆1つ、正直に感じた気持ちで大丈夫です!


ブックマークもしていただけると本当に嬉しいです。


また、毎週金曜日午後六時以降の投稿を予定しています。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ