第五話 シェラード・アイリス
席に座ると隣の女子が話しかけてきた。
「リベルテ君だよね?君も魔術師目指すんだ!私もなんだ、よろしくね!」
彼女の名前はシェラード・アイリス。俺と同じく魔術師志望だ。髪は白く、目は金色の美少女だった。様子からして、冷やかしで話しかけているわけではなさそうだ。
「よろしく。そういえばなんで、あの時君は他の人と違って俺を笑わなかったの?」
そう、あの時クラスの何人かは笑わなかったのだ。
「なんでって、面白くなかったし。人の夢を笑うなんて。」
なんていい子だろうか、それに比べてあの先生ときたら……。
「アイリスさんは何で魔術師になろうと思ったの?」
「うーん、両親が冒険者だからかな。色々な冒険譚を聞くうちに私も行ってみたいって思ったの。でも、今思えば戦士でも悪くなかったかも。君みたいに……」
そう言うとアイリスは首を横に振った。
「ねえ、これからリルって呼んでいい?」
「うん、いいよ。じゃあ俺もアイリスって呼ぶね」
そう言うと少し笑って続けた。
「じゃ、改めてよろしくね、リル。」
「こっちこそ、よろしくアイリス。」
翌日、早速授業が始まった。基本的に四限まで授業があり、ちなみに今日は一般数学と社会学、魔法学、国語学だ。
まず、一般数学はいわゆる算数、数学のことだ。なぜ一般とついているかというと、魔法数学と区別するためらしい。ちなみに魔法数学とは魔法式を学ぶ教科だ。
次に社会学だが、これはそのまま小学生の時にやった社会だ。国語学も同じく……。最後の魔法学は日常生活で使うレベルの魔法を勉強する。また、クラスはランダムに振り分けられるらしく生憎アイリスとは国語学以外別のクラスになってしまった。
一限目は授業の初めに授業に関する説明をしてから本格的な授業に移った。この世界は紙があまり普及しておらず、俺も含め各自ミニ黒板のようなものに練習する形となっている。
とはいえ文字が違うだけで、やることは小一レベルの足し算引き算なので練習するまでもなかった。元高校生の俺からすれば退屈でしょうがない……。
二限目の社会学も似たような形で進められたが、内容は一般数学と違いとても興味深かった。
まず世界地図を見せられたのだが、なんと地球の世界地図と似ていたのだ!所々、陸地がなかったり、大きかったりはしていたが……。ちなみにシャルラ村は現在のインド北西部辺りにある。
そして、シャルラ村の属するバグダッド国は現在世界最大面積を持ち、冒険者を優遇している国だ。そのため、世界中から人が集まるため世界最多の人口とのこと。
ただ、それだけ冒険者がいれば通常クエストが枯渇してしまう。だが、近接する二つのダンジョンから漏れる魔力によって次々と強力なモンスターが発生する為に枯渇する事はないそうだ。
そして、三限目に入る前にお昼ご飯となった。家から持ってきたフランスパン的なものを手に昨日仲良くなったアイリスと一緒にご飯を食べる約束をしたのだ……。
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