第四話 アカデミー
教室に入ると約四十名の生徒がおり、年はバラバラで小学四年生ぐらいの人から幼稚園ぐらいとかなりはなれている。教室は木造で出来ていて日本の教室よりも広いが、構成は似ており教卓の前に生徒の椅子と机が並んで居た。
しばらくすると先生らしき女性の人がやってきて挨拶を始めた。髪は金色で眼鏡をかけた、いかにも先生って感じの人だ。
「こんにちは、これから一年間一緒に勉強するコルカタ・ボヤージュといいますこれからよろしくお願いします」
その後アカデミーに関する説明があった……。
アカデミーは一年次に冒険者に成るうえで必須技能を修得し、二年次からは魔術師クラスと戦士クラスに分かれる。そして三年次になると、魔導学院及び戦士学院の推薦試験を兼ねた卒業試験をクリアして晴れて卒業とのこと。
ただし、学年ごとに学年末試験があり、それを突破しないと進級できない。つまり、年がバラバラなのはそういう事である。
一通り説明が終わると自己紹介の時間になった。自己紹介内容は自分の名前と出身地、目標だ。目標として多かったのが男子なら剣士や、武闘家など。女子なら魔術師や医療魔術師などが多かった。
というか男子なら魔術系が、女子なら戦士系が自分の番になるまで一人もいなかったのが気になるが……。そんなことを考えていたら自分の番が回ってきた。
「初めまして、クレバトロン・リベルテといいます。出身地はシャルラ村です。目標は魔術師になることです。よろし……。」
締めの挨拶を言い終える前に教室中から笑いが起こった。人を馬鹿にしたような嫌なタイプの笑いだ。とても不快だ。何かがおかしい……。
先生を見てみると先生も笑いつつその場を諫めると半笑いで俺に質問をした。
「何で魔術師を目指すの?」
「魔術師を目指すことがそんなにおかしいことですか?」
「いえ、そうではないけれど。気を悪くしたとしたらごめんなさいね。けど、せっかく力のある男子に生まれたのに魔術師なんて地味な職業になりたいなんて言いだすものだからついね……」
魔術師が地味だって?俺は信じられなかった。むしろ一番迫力ある職業ではなかろうか?火魔法や雷魔法なんて派手極まりないだろうに。俺の表情を見て、コルカタ先生は話を続けた。
「だって、そうでしょう?後方支援メインの職業だから、余り目立つところもないし。一応攻撃魔法も存在はするけど戦士系の遠距離攻撃で十分だし、攻撃魔法に使う魔力を支援魔法に変換した方がよっぽど強いもの。」
後方支援メイン?戦士系の遠距離攻撃で十分?この世界の戦士系の遠距離攻撃が強すぎるのか、この世界の魔法攻撃が弱すぎるのか分からないがどちらにせよショックには変わりない。
だが、だからこそ俺は今心に決めた。絶対に見返してやると。前の世界であれほど憧れた魔術師を笑われたのだ。夢を笑われたのだ。それに、せっかく異世界に来たのに魔法を勉強しない理由がない。
「分かりました、それでも俺は魔術師を目指したいと思います。だって、かっこいいじゃないですか、魔術師。」
そう言って席に座ると隣の女子が話しかけてきた。
「君も魔術師目指すんだ!私もなんだ、よろしくね!」
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