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第三十二話 魔人王

 神聖ペンドラゴン帝国のS級冒険者の元へ行くとルホウと激闘を繰り広げていた……。


 遠くから見ても天変地異のような地獄絵図だったが、近くに行くとそれがより詳細に分かる。太陽のような輝きを放つ超火力砲を放っているマーリンと、聖剣に高圧の雷撃を纏わせたアーサーのせいで灼熱と雷鳴が轟く地獄絵図が形成されていたのだ。


 更に、ランスロットの高速移動によるサポートによって的確に高速で動くルホウを捕えることが出来ている。


 だが、逆にこれだけの攻撃を受け続けて無傷なのは気になる……。前世では不死鳥なんてのが伝説としてあったが、まさか異世界ならば実在するとでもいうのだろうか……?


「アーサーさん!大丈夫ですか?」


 ライナが声を掛けると、アーサーさんは反応してくれた。


「大丈夫よ。だから、ルホウのスキルは無限の魔力を生成することだって地上に伝えてきて。ルホウは私たちだけで何とかするから!」


 無限の魔力!?そんなのチートじゃないか……!さしずめ、あの耐久力は膨大な魔力で魔力防御を形成していたのだろう。それに、万が一魔力防御を貫通したとしても獣人であるがゆえに魔力で回復できる。それも、無限に……。


 かつて、ソウロンが矛であったならばルホウは獣王国の盾というところか。何であれ今のところルホウを殺せるのは誰一人していない。俺のスキル”シヴァ“でさえ、無限の魔力で再生し続けられたら敵わないのだから。


 それなら、神聖ペンドラゴン帝国のS級冒険者達に足止めしてもらうのが吉か。ならば、俺たちは地上にその情報を伝えることにしよう……。


 ともかく、地上に降りて状況を伝えようとしたが、様子がおかしい。連合側も獣人も誰一人として動いていなかったのだ。だが、それはすぐに間違いだと気づいた。魔力感知をしてみると東の海から異常な魔力量を感知した。


 それだけではない、聖力感知もしてみると東の海から異常な聖力も感じられる。つまり、何かヤバいものがこちらに向かっていることを察して誰も動けなかったのだ。


 すると、突如として高速で莫大な聖力が港に近づいてきた。その莫大な聖力量、なんと俺の十倍近く……。確実に人間以外のなにかとんでもない化け物だろう。


 が、その予想は大きく外れることとなったのだ。実に正体は奇妙な風貌の170センチ程の一人の男だった。いや、正確には俺以外の全員は奇妙な風貌だったと感じたに違いない。


 兜こそ被っていないものの、脇には刀、立派な着物に袴や草履を履いているその姿を日本人であった俺が見間違えるはずが無い。


 ……異世界に、……侍がいたのだ……。


「どうも、西の海の人界のみなさん。あっしは大和国総大将、大和龍山(やまとりゅうざん)というものだ。以後よろしく。」


 その刹那、高速で巨大な魔力が港に高速で近づいてきた。そして、港に飛んできた莫大な黒い魔力に覆われた男もまた港に降り立った。


 この、男の姿もまた前世で見たことがある……。“ルシファー”俺はすぐにこの名が思い浮かんだ。


 背中から生える漆黒の翼、身長は約180センチと普通であるが容姿はまさしく美の極致であった。その証拠に、その男から男も女も獣人たちでさえも目を離せずにいたのである。


 ただ、その眼には知性が見えるもの僅かに憎悪を感じることが出来た。彼の過去に何かがあったのは間違いない。


「俺は、スカビオサ・フォルン。魔人の国の王をやってるもんだ」


 ん?……、今なんて言った?魔人の国の王って……。魔人王じゃねーか!


 その事実に皆が同様を隠せずにいた。そりゃそうだ、三凶の一人にして人類最大の脅威。俺にとっても、この世界に転生した至上命題である。


 動揺の渦の中、フォルン(魔人王)は話を続けた。


「して、|龍山。人界の人間どもと協力しようって魂胆だろうがさせんぞ。」

「邪魔するつもりですかい?あっしと殺りあうつもりなら、ただじゃ済みやせんよ。」


 その言葉と共に龍山の聖力が荒立ち始めた……。


「お前が大人しく手を引いてくれれば俺もすぐに手を引くさ。」

「こんな絶好の機会を逃がすほど愚かじゃありゃせんので。」

「なら、仕方ないと言いたいところだが、もう一つ用があってね……。特異点、いや三代目英雄!いるんだろここに!」


 やはり、そう来たか……。にしても、何の用だ?まさか、ここで戦うつもりじゃ……。そんなことを考えているとシンドバッド王が背中を押した。


「いってこい。ついでに、魔人王とその国の調査もよろしく頼む。」

「そんな無茶な、そもそも国内の調査どころかここで戦闘になるかもしれないんですよ。」

「大丈夫、俺の”未来視“」ではそんな未来にはなってないから。」


 未来視ってまさか、スキルのことじゃ……。と思ったその瞬間、俺はシンドバット王の未来が見えた。それだけじゃない、周りの眼が合った人の未来が見えてくる。


 ここで、俺はようやく「模眼」の真の条件に気づいた。そう、聖術のスキルのコピーの場合眼を合わせた対象が眼のスキルを持っている事を認識しなければならないのだ。


 そして、もう一つライナと龍山の未来は見えないのだ。理由は分からないが、ひとまず魔人王の未来を見る限りは今すぐ戦闘にはならなそうなので英雄の名乗りを挙げることにしよう。


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