第三十一話 龍
俺たちは嫌な予感がしてならなかった。というのも、作戦が上手くいきすぎているのだ。通常、作戦なんてものは失敗して当たり前。そのために、第二、第三の作戦を立てたりするのだが……。
とはいえ、ひとまず壊滅した港に降りることにした。だが、半数近くが降りたところで大量の魔斬撃が連合艦隊に飛んできたのだ。どうやら港の奥にある街から飛んできたようだ。無数の魔斬撃を防ぎきれているのは流石、各国の最高戦力がそろっていることだけはある。
大量の魔斬撃が降り注ぐ中、街のほうから巨大な魔力の塊を感知した。その直後、街から牛鬼とその直属部隊と思われる一団が街から出てきた。さらに、空からは倒したはずのソウロンと大量のリザードマンが、先の戦いで牛鬼を連れ去ったルホウと僅かながらの部下たちがいる。
この事態に俺たちは以前と同じくソウロンの相手を、そして北の帝国、神聖ペンドラゴン帝国のS級冒険者たちはルホウの相手をする事になったので協力して制空権を確保する事になった。
神聖ペンドラゴン帝国のS級冒険者は七人おり、一人は次期女帝であるアーサー・ペンドラゴン。聖剣エクスカリバーの使い手で、聖剣の電気エネルギーを貯蓄、放出する性質とスキル「ゼウス」を組み合わせることで雷を自由自在に操ることが出来る。
次にアロンダイト・ランスロット。閃光の通り名を持つほど圧倒的スピードを持つ剣士で、スキル「ニミュエ」による瞬間移動も可能だそうだ。
そして、アンブローズ・マーリン。圧倒的魔力量と攻撃魔法の才覚は一晩で国を滅ぼすことができるほどだと言われている。この他のS級冒険者はまた後に紹介しようと思う。
上空に到達すると、俺たちはソウロンと対峙する形になった。そして、俺はソウロンに気になっていたことを聞いた。
「ソウロン。生き返っているのはどういうことだ?」
「生き返ったわけではない。我が一族は一族で一番大きいものが死ぬと次に大きいものが覚醒する。つまり、ただのリザードマンから龍神に昇華することが出来る。そして、お前が殺したのだろう?俺の兄さんを……。」
「そうだ。」
すると、龍神はその負の感情からか体中から黒い魔力のオーラがあふれ出した。そして、その魔力は急速に口に集まっていく……。
「兄さん、見てて……。」
そう言うと、龍神は口から黒い火炎放射を吐いた。火炎放射から感じる魔力には深い深い愛の悲しみが感じられる。だが、これは戦争だ。港を襲われて被害にあった者達の事を考えれば同情する余地はない。
そして、俺は即座にシヴァで火炎放射を消滅させた。さて、再びシヴァを用いて殺すのは簡単だがそれでは鼬ごっこだろう。さて、どうしたものか……。
ああ、そうだ封印しよう……。俺は龍神の首まで高速移動すると、首をシヴァで消滅させて封印しやすいように生首状態にした。
「最後に何か言う事はあるか、龍神。」
「ミューズというリザードマンには手を出すな……。」
その言葉を最後に俺は龍神を封印した。
「行こうか、神聖ペンドラゴン帝国のS級冒険者のところに。」
神聖ペンドラゴン帝国のS級冒険者の元へ行くとルホウと凄まじい闘いを繰り広げていた……。
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