第二十四話 躍動
「次はお前たちか……。」
骸骨はそう言うと、高速でこちらに向かってきた。魔法では間に合わなさそうなので、ライナに時間稼ぎを頼んだ。
「ライナ!行けるか?」
「任せて!」
そう言うと、ライナと骸骨は斬りあい始めた。金属音が鳴り響く中、アイリスはライナに身体強化魔法を、俺は魔法戦の準備に入った。だが、アイリスはライナに身体強化魔法をかけながら首を傾げている。
「アイリス、どうした?」
「身体強化魔法が効かない!」
「なに!?」
そうか、よくよく考えれば魔力がないんだから魔力の影響をいい意味でも悪い意味でも受けないのか……。
「ライナには魔力がないから身体強化魔法が効かないんだ。だから、俺に身体強化魔法をかけてくれ!ライナの加勢に向かう。」
「分かった!」
そう言うと、アイリスは俺に身体強化魔法をかけた。それから俺はライナのもとに向かった。
「ライナ、加勢するよ。」
「ありがとう。こいつは何回切ってもすぐ魔力で再生しちゃうから封印術で一度魔力を封印しないとダメみたい。」
「分かった。でも、それには隙を作らないと……。」
「私があいつの両腕を切り落とすからその隙に封印して!」
「りょーかい!」
すると、ライナは聖術で身体強化を行い超高速の連撃で両腕を切り落とし、その隙をついて俺は封印術を骸骨にかけた。
「やるな、お前たち……。」
そして、俺は骸骨の首を切り落とした。それから俺たちは勝利を喜びひとまず引き上げることに。モンスターにやられた冒険者をそのままにしておく訳にもいかないので、時空間魔法でギルドまで運んだ。
ギルドについて、ボスモンスターの骸骨の首を処理場に持っていくと処理担当の人はとても驚いていた。
「10階層のボスの首だって!?まだ、冒険者になったばかりだろ、お前たち!全く大したものだよ……。」
「そういえば、10階層のボスを倒せばB級に昇格できるとか。」
「ああ、そうだ。俺がこの後階層ボスの確認をしてギルドに報告すれば無事昇格だ。」
こうして俺たちはB級に昇格することが出来た。そんな俺たちは最速のルーキーと巷で話題になっていた。二日で昇格など前代未聞だったのだ。そして、ボスを倒した報酬金で俺たちは祝杯をあげ、道具を新調して新たなステップに進んだ。
そうして五年が過ぎた頃俺たちはA級に昇格していた。そして、俺はとうとう物理主義社会を破壊する術式の発明に成功。術式の名は異空間魔導書呼応術だ。
この術は術者の魔力と異空間にある魔導書を繋げ、イメージにより起動させるというもの。つまり、イメージするだけで術式を発動出来るようになったことでノーモーションでの攻撃が可能になる。
そして、この術式はすぐに世界中に広まった。とは言え時空間魔法を扱えるものにしか扱えないが、それでも魔術師の価値を高めるには十分な要因だ。だが、これを機に世界は大きな時代のうねりに飲まれることになった。
そう、怪物たちが目を覚ます起爆剤になってしまったのだ。
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