#94 悪ガキ撃沈
赤ノ寮裏のアジト。ここは、俺たちの秘密基地みたいなもんだ。
皓が頭を抱え込みながら、声を張り上げる。
「……あー、終わった。俺、141位だってよ。三桁の中でも下の方ってどういうことだよ……」
陶之助は肩をすくめ、低いテンションで呟く。
「こっちも似たようなもんだ。144位。勉強はしてみたが、嫌いなことは頭に入らん」
皓が、いつもよりかなりテンション低めで俺を見た。
「玲磁お前、俺たちの中じゃ頭良い気はしてたけどよ…」
陶之助も続ける。
「入学試験では寝坊。Eクラス。最下位。勉強してるそぶりもない。…で、なんで今回2位になるんだ」
俺は肩をすくめて、軽く笑うだけだ。
「試験なんて、理屈が分かれば行けるんだよ」
中間試験の熱がまだ冷めやらぬ校舎とは裏腹に、俺たち悪ガキトリオはここに集まっていた。
皓と陶之助を見ながら、ふっと笑みを浮かべる。
「皓、スエ。おもしれぇこと考えた。次の期末さ……」
一拍、間を置いて、真正面から笑う。
「俺らで学年トップ3、総ナメしねぇ?」
皓は即答で絶叫する。
「ッ!? はあ!? お前聞いてなかったのか?俺たちゃ実技はできても学科はEクラスのほとんどの連中にも負けてんだ!無理に決まってんだろ!!」
陶之助も、眉をひそめて首を横に振る。
「面白ぇ話ではあるがな……勉強だけはやる気が失せる」
俺はそれを見て、にやっと笑うだけだった。
やるかやらないかは置いといて、俺にとっちゃ考えるだけで面白い。
悪ガキトリオ3人がトップ3になったら学校がひっくり返る。




