第9話「覚醒」
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(…ここは、何処だ………?)
マサトは暗く深い闇の中で目を覚ました。
そこはマサト以外、一切の物質が存在しない空間だった。
光も無ければ重力も無い、そんな空間にただ一人マサトの姿だけが浮かび上がっていた。
その無重力空間において目を覚ましたマサトは頭を振りながらくるりと身体を半転させ、足を(マサトの感覚で)下にして宙に浮くような体勢をとると、状況把握に努めた。
「えっと……、確か俺は天神地区でホワイトと一緒に【クラリス団】のジャラク伯爵と戦っていて、それで……」
マサトの脳内で先程までの記憶が蘇る。
ジャラク伯爵に追い詰められ、勝ち目が無いと悟ったマサトは、マジピュリーホワイトだけでも助けるべく、緊急避難用の魔導具、魔法少女を〈ダブルナイン〉本部へと強制送還させるための『転移』魔法陣が起動する魔導具を発動させ、そして……、
「ジャラク伯爵の魔術で串刺しにされて川に落ちたんだ……!」
そこまで思い出して、マサトは自らの身体、ジャラク伯爵の『シャドゥアロー』によって串刺しにされた身体を見下ろしたが、そこには傷一つ無いどころか、マサトの頭部以外の肉体が白い光そのもののように、輪郭だけを残して光っていたのだ。
「うおっ!?なんだこれ!?裸…ってわけでもないし光ってる!?俺の身体どうなってんだ!?」
「まぁまぁ落ち着けマサトよ、今のお主の姿は仮の姿、この空間で意思疎通するためだけに用意した仮初の肉体じゃからな」
すると突然、マサト以外の声、幼い少女のような、それでいて老成した女性の声が聞こえてきた。
「え…!?だ、誰だ!?」
マサトが空中でくるりと全身を使って振り返ると、そこには見た目が12歳くらいのツインテールの少女がマサトと同じように宙に浮かんでいた。
「くくく、この世界ではお互いに初めましてとなるのぅ。
まぁまぁマサト、落ち着くのじゃ。妾は決してお主らの敵ではない」
その少女は今にも臨戦態勢に入ろうかというマサトに対し、両手で「どうどう」と相手を落ち着かせるためのジェスチャーをしながら、さらにこう続けた。
「妾の名は〈シホ・ローズ・ヴィントブル〉、2000年を生きる〈吸血鬼〉の〈真祖〉じゃ」
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「吸血鬼の真祖…?2000年…!?」
自らを吸血鬼と名乗った少女、シホ・ローズ・ヴィントブルは両手を腰に当てながらこう言った。
「この姿は妾の真の姿でもあり仮の姿とも言える姿じゃ。その気になれば…、」
次の瞬間シホの全身が光に包まれ、再び現れた時にはポニーテール姿の女子高生のような見た目へと変化していた。
「ほれ、このようにセクシーでグラマラスな大人の姿にもなれる」
そう言いながら、右手を腰にして身体を斜めにひねり、左手を斜め下に下ろすというグラビアアイドルのようなポーズをしてみせるシホ。
彼女が身体を動かすと同時に、そのはちきれんばかりに膨れ上がった胸の双丘がぶるんぶるん!と上下に揺れ、マサトの目を釘付けにした。
「妾としてはこの姿でも良いのじゃが、巨乳好きのお主にとっては妾のおっぱいが気になって話に集中出来んじゃろうからな」
そう言って再び幼女の姿に戻ったシホ。
「この姿で話を続けさせてもらうぞ?」
「は…、はぁ……」
巨乳な幼馴染達に囲まれて育ったおかげで、すっかり巨乳フェチに育ったマサト(これに関してはマサトが巨乳好きだから幼馴染達が巨乳になったという説もあるが、ニワトリが先かタマゴが先かという話になるので今は割愛)は、少し残念な思いを抱きながらも、現状を確認すべくマサトはシホにいくつかの質問をした。
「えっと…、ここは何処なんですか?俺は今どうなってるんですか?皆は、ホワイト達は無事なんですか?」
「うむ、まずお主の一番気にしておるだろう最後の質問の答えじゃが、魔法少女達は無事じゃ。お主ら守護騎士達の身を犠牲にした策のおかげでの。
ただ、お主以外の守護騎士達は【クラリス団】に囚われ、酷い陵辱を受けている者もおる…」
「くそ…っ!!」
魔法少女達が無事だと分かって安堵したものの、その代わりに守護騎士達が酷い目に合わされていると聞いて、腸が煮えくり返るような怒りを覚えるマサト。
「気持ちは分かるが落ち着けマサト。まだ生きておるだけ希望はあると考えるのじゃ。生きてさえおれば、助けられるのじゃから」
シホのその言葉は不思議と心地良く、マサトの今にも爆発しそうだった怒りの感情がすぅっと収まっていき、平常心を取り戻すことが出来た。
「落ち着いたな、マサトよ?」
「はい…、ありがとうございます」
「うむ。では話を続けよう。お主の最初の質問、ここは何処かという問への答えじゃが、ここはお主の深層心理空間、ごくごく分かりやすく言うならばここはお主の夢の中ということになる」
「ここが…、俺の夢の中……?」
「うむ。その夢の中に、妾が〈真祖〉の能力で干渉しておるというわけじゃ」
シホの正体である吸血鬼というのは、〈亜人種〉と呼ばれる人類の中の一種族で、マサト達の住むこの世界には存在しないが、こことは別のいくつかの並行世界に実在する人類種のことだ。
そして、その中でも一際強力な能力を持つとされているのが、吸血鬼の上位種にあたる〈真祖〉というわけだ。
その〈真祖〉であるシホの能力で、今マサトは自身の深層心理空間、夢の世界でシホと会話をしているということになる。
「そんなことが……」
「話を続けるぞ。次に、お主の今の状態じゃが、那珂川を漂流しておったところを、現地で救助活動を行っていた魔法師がたまたま発見し、手当てを行っておるところじゃ。お主の肉体はかろうじて死を免れておる。まぁ、死んでおったらこの空間で話も出来んしのぅ」
「俺はまだ、生きてるんですね…」
「その通りじゃ。じゃからこそ、お主はお主の大切な仲間達を、大好きな幼馴染達を助けに行くことが出来るのじゃ」
「でも、どうやって?【クラリス団】は一人一人が強敵で、魔法師ですらない俺がどうやって皆の助けに…!?」
マサトは魔法師ではなく、科学の力で擬似魔法を扱う対魔兵士だ。
そんな自分が魔法師よりも強い力を持った魔法少女でさえ太刀打ち出来なかった【クラリス団】の幹部達を相手に何が出来、どうやって囚われた幼馴染達を救い出すことが出来るというのか…?
「そのための力が、今のお主にはあるのじゃ。いや、正確には今お主の中で、お主の真なる能力が目覚めつつあるのじゃよ!」
「俺の、真なる能力…?」
「そうじゃ。お主も聞いたことはないか?人が瀕死の状態から奇跡的な復活を遂げた時、それまでには無かった特殊な能力を得て覚醒するというような話を」
「それは…、確かにマンガとかアニメではよく見たり聞いたりするような設定ですけど……」
「今まさに、それと同じことがおぬしの中でも起きておるのじゃよ!」
「ええっ!?」
俄には信じ難いその話にマサトは驚きの声を上げるが、何故かシホの話は全て真実であると理解させられた。
それもシホの特殊な能力故のことなのかは分からないが、そんなマサトの疑問に答えることなく、シホは説明を続ける。
「単刀直入に言う。お主が死にかけたことで覚醒したお主の真なる力、つまり超能力は『真力覚醒』と呼ばれる力じゃ」
「『真力覚醒』…?」
「うむ、ごくごく簡単に説明するなら、お主のその力を他人に使うと、使われた当人の力もまた覚醒し、強大な力を得ることが出来るという感じじゃな」
「要は俺の力で仲間達にバフ効果を与えるってことですか?」
「単なるバフではないぞ?本来その者が持っておらなかった力を扱えるようにもなったりする。例えば雷の魔法師が炎の魔法を扱えるようになったりという感じじゃな」
「ほ…、本当にそんな能力が俺に……?」
その力があれば、魔法少女達の能力を飛躍的に向上させ、【クラリス団】の幹部達を倒し、囚われた幼馴染の守護騎士達を助け出せるかもしれない。
「それじゃあ、今すぐにでも起きて皆の元に、」
「まぁ待て、そう急くでない。お主の肉体はかろうじて生命活動を維持出来ているというだけであって、未だ目覚めるだけの体力が戻ってきておらん」
マサトの肉体は、ジャラク伯爵の魔術攻撃によって全身穴だらけにされている。
その状態で長期間川に流されていたため、生きているのが奇跡のような状態だった。
そんな状態のマサトを、現地で救助活動を行っていた魔法師が偶然発見し、今は治癒魔法によって治療されているところだ。
「心配せんでも、妾がこうしてお主の魂と繋がっている状態を維持しておればお主が死ぬことはないし、体力が戻ればすぐにでも目覚めるじゃろう。
その間に、この空間で妾がお主に出来ることをやっていこうと思う」
そう言うとシホはマサトの側まで移動し、右手を差し出した。
その手には掌サイズの水滴のような形をした平たい石が握られていた。
「これをお主に授ける、受け取るのじゃ」
シホに言われ、その水滴のような形をした石を受け取るマサト。
「これは…?」
「それはこの世界とは違う別の世界、妾のオリジナルがおった世界に存在する特別な力を持った遺物〈竜の涙〉、その内の一つである〈コネクター〉と呼ばれる石じゃ」
「〈竜の涙〉?〈コネクター〉?」
「いちいち口で説明するのもメンドイんでの、詳細はお主の頭の中に直接知識として流し込むぞ」
そう言ってシホが右手をマサトの頭に置くと、マサトの脳内にこの世界とは別の並行世界における歴史がドドドッ!と激流のごとく流れ込んできた。
曰く、〈竜の涙〉とは、かつてその世界を滅ぼそうとした〈竜神〉の鱗が結晶化した物で、その一つ一つには、〈竜神〉の持っていた様々な能力が封じられており、それらを手にした人々は、時に杖や剣などにそれを埋め込んでその力を行使したり、あるいはそれを体内に取り込んで自らを竜と化したりして、その力を行使したりしていたとのこと。
その世界はかつて〈竜神〉と呼ばれる神に支配されており、その〈竜神〉の怒りを買った人類はその〈竜神〉に滅ぼされるのを待つしか無かった。
しかし人類は〈勇者〉と呼ばれる特殊な力を持った人々を集めて反抗作戦を行い、多くの犠牲を払いながらもなんとかその〈竜神〉を討伐することに成功した。
そして人類は束の間の平和を得ることになったのだが…
〈竜神〉を討伐した際、それぞれが強大な力を持った〈竜神〉の数百ある鱗がそれぞれ宝石〈竜の涙〉となり、世界各地へと散らばっていった。
強大な力を秘めた〈竜の涙〉を手にした人類は、今度はその力を使って人類同士で争うようになった。
やがて、〈竜の涙〉を巡って大きな戦争が起こり、その世界は滅びかけた。
その滅びゆく世界を救ったのが、若かりし頃のシホ・ローズ・ヴィントブルと彼女の愛する男性だった。
二人は二度と〈竜の涙〉を巡った人類同士の争いが起こらぬよう、特に危険ないくつかは人類の手の届かぬ場所にて永遠に封印し、残り数百近くある〈竜の涙〉は〈竜神〉が存在しなかった世界へと移し、人類の手に渡らぬようにした。
「それで生まれたのがこの妾、オリジナルのシホ・ローズ・ヴィントブルと同等の力を持ち、オリジナルの知識と記憶も受け継いだコピー体というわけじゃ」
吸血鬼の〈真祖〉であったシホは、その特異な能力を使って自身と同等の力を持ち、その知識と記憶を受け継いだコピー体を〈竜の涙〉の数だけ生成し、彼女達を数多の並行世界へと『異世界転移』させ、〈竜の涙〉の力を永遠に封じることにしたのだった。
と、これだけの情報を一気に脳内に流し込まれ、それらを一瞬の内に知識として理解したマサト。
同時に、マサトは一つの疑問を抱いた。
「オリジナルのシホさんは〈竜の涙〉を誰にも使わせないようするためにコピーであるアナタをこの世界に転移させたのに、その〈竜の涙〉を俺に渡しても良かったんですか?」
「何、お主であればその石を正しく使ってくれるじゃろうし、何よりその〈コネクター〉と呼ばれる石はお主にこそ相応しい石だからじゃよ」
「俺にこそ相応しい石…?」
「そう、お主の中に目覚めた力『真力覚醒』の力をより効率的に、さらに飛躍的に活躍させることが出来る石なのじゃよ」
「ええっ!?」
「まず、その〈コネクター〉という〈竜の涙〉は、〈コネクター〉を所持する本人、今はマサトじゃな、本人自身の力を高めるものではなく、〈コネクター〉所持者の仲間に強大な力を与えるという石なのじゃ」
「それって、俺の『真力覚醒』と同じ…?」
「うむ。妾の言わんとすることが何となく分かったじゃろ?」
「はい。つまり、俺の中に目覚めた力『真力覚醒』と〈竜の涙〉〈コネクター〉の力を使えば、魔法少女達を二重でパワーアップさせられる…?」
「ザッツライトじゃ、マサト!」
パチパチパチと拍手を送るシホ。
「とはいえ、違う点もある。
お主の『真力覚醒』は周囲にいる複数の相手に同時に使うことが出来るのに対し、〈コネクター〉は一度の使用につき一人のみ、それもお主と深く絆を結んだ者のみという条件付きじゃ」
「つまり、『真力覚醒』によって周囲の仲間にバフを与えつつ、〈コネクター〉と『真力覚醒』の力で魔法少女の内の一人をさらにパワーアップさせることが出来るということ…?」
「うむ、その通りじゃ!お主の説明に補足すると、現時点でお主が〈コネクター〉によって力を与えられそうな人物は、魔法少女達だけでなく、囚われておるお主の幼馴染である守護騎士の四人も対象となりそうじゃ。
どうじゃ?まさにこの石はお主のために存在しておるような石じゃろう?具体的な使用方法などは先程お主の脳に知識として送り込んでおいたから、目覚めた後に思い出しておくのじゃ」
シホがそこまで説明したところで、マサトの身体に変化が現れ始めた。
足の爪先の方から、徐々に光の粒子となって消え始めたのだ。
「ふむ、どうやらそろそろ覚醒の時間、つまりは別れの時間のようじゃな。最後に、何か質問はあるか?」
そのシホの問いかけに、マサトはずっと気になっていたことを尋ねた。
「あの、何故シホさんは俺にこんなに親切にしてくれるんですか?」
消えゆくマサトを見送りながら、シホは幼女には似つかわしくない保護者のような優しい表情を浮かべながらこう答えた。
「何、最初に少し言ったが、妾とお主はこの世界においては初対面じゃが、こことは違う別世界においては知らぬ仲ではないのでな、その好じゃ」
そして、マサトがその世界から完全に消えるその直前に、シホはこう言った。
「では、頑張るのじゃぞ?我が………の………よ………」
「え、今何て…、」
シホの最後の言葉はマサトに正確には届かなかったが、シホの想いは伝わったような気がした……
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マサトが目覚めると、そこは何処かの施設の床だった。
周囲では多くの人々の叫ぶ声やすすり泣く声、その間を忙しく行き交う人々の足音などが騒々しく響いていた。
マサトは目線だけを動かし、そこが仮の医療施設であることを理解した。
床にはマサト以外にも怪我を負った多くの人々が寝かされており、彼らの側には親族や友人らがいて互いに励ましあったりしている。
そうした人々の間を忙しく走り回っているのが、本職の医師達や看護師、治癒魔法を扱える魔法師達だった。
マサトは自身の深層心理空間で、瀕死の重傷を負っていた自分が現地の魔法師に救助されて治療を受けている最中だということをシホから聞かされていたため、目覚めてすぐに自身の状況を正確に把握することが出来た。
(身体は動く…、けどかなり痛いな…、まぁあれだけ全身穴だらけにされて痛いだけで済んでるのは魔法様々といったところか…)
マサト達対魔兵士の着用している対魔装束は、物理や魔術による攻撃を受けた際のダメージを軽減すると同時に、自己再生機能も付いていて肉体に傷を負った場合はその傷を修復してくれる。
とはいえ、自己再生機能はあくまで応急処置的な機能であるため、即死クラスの傷を負った場合はどうしようもないし、再生が間に合わない程の傷を負った場合、すぐに治療を受けなければ命に関わる。
これは魔法少女達の着用している魔法少女装束も同様だ。
だから、マサトが今こうして生きていられるのは奇跡に近かった。
対魔装束のおかげで普通なら死んでいてもおかしくなかった程の傷を負っても生き延び、かつ運良く力尽きる前に救助され治癒魔法による治療を受けられたことで、こうして今目覚めることが出来たのだ。
おまけに、死にかけたおかげで新たな力に覚醒し、切札とも言える遺物を手に入れたのだ。
マサトは包帯だらけの全身をゆっくりと起こし、右手に握られていた物質を掌を開いて確認した。
それは、青い水滴のような形をした掌サイズの石だった。
「〈竜の涙〉〈コネクター〉…、さっきまでのは夢じゃなかった…!いや、正確には夢の中の世界ではあったのか…」
マサトは夢の世界でシホから託された〈竜の涙〉を改めて握りしめると、ちょうどそのタイミングで自身の元へとやって来る人物の気配を感じた。
「ああっ!良かった!!マサト君、無事だったんですね!!」
「あ!はい、おかげ様でなんとか…!」
マサトの元へやって来た女性は〈ダブルナイン〉に所属する魔法師の一人で、行方不明となっていたマサトを捜索するために派遣されていたのだ。
その女性はマサトの側に駆け寄るなり、今にも泣きそうな表情でこう言ったのだった。
「マサトさん!病み上がりなのは十分承知してますが、どうか助けて下さいっ!!」
「魔法少女達に何かあったんですか!?」
魔法少女の五人は、マサトを含む守護騎士五人の犠牲もあって、無事に〈ダブルナイン〉本部に撤退出来たことは、深層心理空間でシホから聞いて知っていた。
だが、この女性の様子から察するに、今は切羽詰まった状況にあるようだ。
「はいっ!【クラリス団】のキメラ魔人兵団の魔人達とキメラ魔人兵団団長の【幹部】ゲドリアーナが〈ダブルナイン〉本部のある門司区に攻めてきたんですっ!!」
「っ!?」
マサトは痛む全身に鞭をうちながら、新たに得た力で幼馴染達を助けるために立ち上がるのだった。




