決闘1
クラスでは魔術教練が始まってる
まぁ、俺はやることないし見てるだけなんだけど
ガラガラガチャッ
「失礼する!」
なんだ?イケメンがドアを開けて入ってきたんだが
赤い髪に赤い瞳、貴族風の高そうなローブを纏った男だ
「俺はブラッド!6年だ!学校のランキングは十四位!この中にバナックを倒した新入生がいるらしいが、その者は前に出てこい!決闘を申し込む!」
さっそく新人潰しか…
どこでも同じようなことは起きるってはっきりわかるんだね
とりあえずここは、スルーコースで
「アスランくん、呼ばれてますよ?うふふ」
野郎ォ!?バラシやがった!?
ほらぁ、クラス中からこっちを見てくる視線を感じるもんてか、見られてるしぃ
どうする俺?
1、白を切る
2、諦める
1しかねぇ!
「......」
ふっふっふっ、名乗り挙げねばどうということは無い!
「あの、手前の席の真ん中の男の子がアスランです。」
テメェ!?ミラ、おいこら?ざけんなよ?
「ほぅ、バナックの十字首切りをこんな奴が破ったと?あいつもどうかしてしまったようだな」
ほらぁ、また視線集めてるぅ
さっき、俺が練習してない時に俺が魔術使えないんじゃないかって笑ってたやつなんて顔が引きつってるよ…まぁ、それはいいか。バカにされるのはうざいし
「まぁいい、そこの新人お前は決闘を受ける義務がある」
「いえ、無いでしょう。俺は貴族ではありません」
貴族なら逃げることは許されないが、俺は貴族じゃない
「ほう?本当にないと?では理由をやる。俺は新入生に直々に手ほどきをしてやる。こんな名誉なことは無いぞ?受けなければ俺のメンツに関わる、何としても受けてもらうぞ」
めんどくせぇ、何この茶番。ガキやん、顔もヤンキーみたいな顔してるけど、頭悪いのは折り紙つきかよ
「いえいえ、先輩俺は怪我をしてるので遠慮させていただきます」
これなら仕方がないだろう?怪我の相手に無理やり試合を強要するとか貴族としても男としても終わりだろう
てめぇが適当ぬかすなら、こっちと適当こいてやる
「はぁ、しょうがないか。そこの女」
ブラッドはミラーナを指さす
当のミラーナはえ?私?と言っている
「そう、お前だ名をなんという?」
「法皇国クロイツァー家の息女ミラーナ・クロイツァーと申します」
優雅な所作で貴族用の挨拶を卒なくこなす
「では、これより法皇国枢機卿が一員ベルフェゴール家の名の元にそなたを我が伴侶とする。3日の家に身を清め首輪をつけ裸で俺の部屋へ来い。そなたに伴侶としての洗礼を行う。その間に身支度を整えておけ。」
はっ?今こいつ何つった?裸で部屋に来い?
伴侶がどうたらと首輪?
「失礼しますが、先輩なんでしょうか?首輪って?結婚に首輪を付けて裸で来いは無いだでしょう?人を辱めることが貴族のあり方なんですか?」
頭が熱い目頭に血が溜まってるのがわかる
でも仕方ないじゃないか、せっかく知り合った女の子がひどい目に遭うのにほっとけるわけが無い
「お前のような平民が貴族の発言に口出しを許されると思っているのか?だが、その勇気に免じてチャンスをやる。俺を倒し力を示せば今の話はなかったことにしてやる。どうだ、俺は寛大だろう?」
ふっと笑う
まるで手のひらの上で人を弄んでる様な笑顔だ。クソ野郎の顔だ
「分かった、勝負で勝ったら彼女を諦めてもらう」
「よしいいだろう!では、準備が整い次第闘技場にこい!」
こっちを一瞥し去っていく
「あの、アスランさんその...巻き込んでしまってすいません...でも私なんてほっておけば...」
「気にしなくていいよ、彼は俺と戦うためにこんなことをしたんだしそれにせっかく出来た友達を見捨てるつもりはないよ」
するとミラーナの顔はみるみる赤くなり
「あ、ありがとうございます...」
なんて可愛い反応を見せてくれる
でも、あんな行動に至ったあいつを俺は許せない
絶対に勝ちアイツにミラーナさんを辱めようとしたことを謝らせる
静かな闘士を秘め俺は闘技場を目指した




