表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
聖典のアルカナム  作者: ヌキヤ讃岐屋
第一章 学園(前編)
6/49

入学式

 ロジンとの会談の後俺は元の世界でいうところの入試をした

 歴史と算術戦術の知識に政治、魔術の理解が主な内容だった

 結果は

 「五百点満点中四百五十点です。すごい成績ですね?この学校でこのテストにおいてこの点数をたたきだせる人はほとんどいないでしょう。」

 と評価的にはいいものだった

 やはり日本の知識があれば歴史や政治などたやすいものだった

 魔術も使えている時点で何となくどんなのもかはわかっていた、が理論的いや、所詮推察の域を出ない考えではあるが魔術は人の体を流れる血に似ているのだという。

 血のように体の中に魔力が存在し流れている。その流れを理解し方向を変え物理的現象に変換するのが魔術ということらしい。


 まぁ細かい話は俺にもわからないとにかく言えるのは次が実技試験であるということだ


 「次は実技試験ですが、こちらの方が特に大事になりますしっかり受けてください。」


 と注意を受けるが、ミラの顔はこれでもかというくらい笑顔を抑えている

 ロジン曰くミラは精神に若干の歪みがあるようで、一言でいうならサディストらしい・・・


 俺がそんな思考に耽っていると

 「今回の試験での相手はこの学園のランキング十三位、バナット・レギオンです。ランキングとは成績と年に数回ある全校生徒対抗の試合で決まります。全校生徒二千人弱の中の十三位気を引き締めなければ落ちてしまいますからね?」

 と、微笑みながらいう

 が、その笑顔の裏には「しっかり戦っていい試合を見せてね!」と書いてある


 それにしてもレギオン家の者か・・・

 レギオン家はこの街の議会上院の貴族だ、優秀な家計でこの国の王室護衛隊に何代もなり続けてきた名門だ

 しかも、学園ランキングの十三位。おまけに五年前の聖国剣技大会にて青年の部にて青年たちをなぎ倒し一位を勝ち取った英傑だ

 これは厳しい戦いになるな・・・


 「すぐに試合を始めたいのですがよろしいですか?」

 「はい」


 そうして闘技場に向かった



 -------



 闘技場は四方に各五十メル程度の正方形をしており。四隅の柱には四大国の各象徴である石像が置かれていた。


 少し待つと、今俺がいる西ゲートとは反対の東ゲートより男が現れた

 身長は百八十後半で腕が木のように太く、足は重い体を支えるようにずっしり太く引き締まっている

 顔だけ見てれば四十手前のおっさんだがその体は瑞々しくも内に刃を忍ばせている


 「では、最終試験を開始してください!」

 ミラの声が響くと男はそのいかつい顔に合わず高らかに笑い

 「俺はバナック・レギオン!この学校では巨神と呼ばれている!貴殿と戦う前に名を聞こう!」


 声でっけぇよ‼普通にうるせぇし!てかお前そんな呼び名痛すぎるわ。

 「私はアスラン、今回の立ち合い胸を貸していただきます。」

 あくまで言いたいことをこらえていった

 だって本音言ったらヤバいもんねぇ、でもなぁこういう脳筋には言いたくなるのが世の常だよね?


 「うむ!では...参るッ‼」

 いろいろ頭の中で話してたのに速攻で突貫してきやがった!

 これだから脳筋はぁ・・・


 バナックは突進すると右上段に極大剣を振りかぶる。そして間合いに入ると同時に

 「フハハハハハ!!」

 笑いながら剣を大振りに振る

 俺はそれをバックステップで避けて切り返そうとする

 すると土煙の中からそのままの勢いで突きを放ってきた

 「聖国流極大剣二ノ型『(ダン)』!!」

 これは逸らし切れない、と思い剣を滑らせ軌道をずらす。

 通り過ぎざまにわき腹に蹴りを入れて大きく退く

 あばらに直接入ったダメージはあるはず、そう思っているとバナックは何事もなかったようにこちらを向き直る

 その瞳に熱い炎を燃やしながら


 「いい蹴りだ、体さばきも目を見張るものがある。が、それでは俺を倒せん。見せてみろ!その強さを力を!俺にぶつけてみろ!次は本気だ、一撃で決めるつもりで行くぞおおおぉぉぉぉお!」


 また突進だ、しかしさっきとは違う。その様はまさに巨神・・・

 「聖国流極大剣三ノ型剣技『十字首切り(じゅうじくびきり)


 十字首切りは歩法を用いて間合いを一瞬で詰め、敵の懐に上段の振り下ろしと中段薙ぎ払いが一点に来るように打ち込む恐ろしい力技だ。普通は片手直剣にて使う技だが。きっと彼はそれを大剣の技にまで至らせたのだろう。

 この技はもう押し返すことはできない避けることも叶わない。この突進は避ける余地を与えない。

 

 俺は目をつむり心を研ぎ澄ませ心拍を鎮める

 次に目を開けたとき世界は百分の一にまで遅くなっている

 『心眼』俺の奥義の一つ、呼吸を止め集中力をすべて使い世界の進む時間を俺の脳内で遅延させる

 反動はある程度の行動後一時的に一切体が動かなくなる

 代わりに得るのは...勝利だ


 相手の剣の動きに合わせて俺は剣を抜く聖国流直剣三ノ型『流星(りゅうせい)

 心に身体がついてこない、だがそれでも少しずつ流れるように俺の剣はバナックの剣の柄本へと叩き込まれる

 武器破壊、試合中武器が折れて試合い不可の場合敗北になる


 バキンッ!!


 激しい破砕音とともに俺の視界も元の時間に戻される

 「フハァッ⁉はぁはぁはぁはぁ...]

 結果は俺の狙い道理バナックの武器破損による俺の勝ちだ

 

 「フ、フフフ、フハ、フハハハハハ!」

 またしても声高らかに笑う

 「アスランよ、貴殿の技あっぱれである!あれほどの技術をなすとは、貴殿の入学を心より歓迎する!フハハハハハ!」

 「あ、ありがとうございます。」


 俺がまだ肩で息をしながら返事をすると

 「うむ!ではまたな!」

 と言って帰っていった


 俺の入学はこの結果により確定

 ミラはこの戦いを終止楽しそうに見つめていた...。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ