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聖典のアルカナム  作者: ヌキヤ讃岐屋
第一章 学園(前編)
5/49

入学手続き

 俺は野盗の一件から数十分文字どうり引きずられ

 塔の街アヴァロンに到着した


 俺をここまで引っ張てきた女とりあえず名前だけでも聞くと

 「私はミラよ、よろしくね!」

 と、明かるく返してきた


 そして俺は現在塔の街有数の学園に連れてこられていた

 

 塔の街は世界地図でいう中心地で

 ほかの大国四国の技術が自然と集まってくる

 そのため貴族の連中や金持ちの息子はこの街の学校に通わされることが多い

 レベルが低いといってもほかの国の比ではないくらい優秀な学校ばかりだ


 そして俺がいるのはすべての学園の中で五本の指に入るといわれている

 塔の街最大の学園『アルカナム』い連れてこられていた

 

 待合室という名の面接室的な部屋で待機させられている

 俺にはやらなきゃいけないことがある

 だがさっきから「俺は入りませんよ?帰って構いませんか?」と言い続けているのだが

 まったく聞いてくれず、反応しても「もう少し待って」と笑顔で一言返すだけである


 この女にもう少しと言われて三十分ほどたったころ

 奥の部屋から男が現れた

 六十手前で少し小太り

 そして俺の前に来ると会釈して席に座り、こちらも会釈しなおすと席に座るように進められ席に着く


 失礼とは知りながら俺は先んじて言い放つ

 「あの、俺はこの学校に入る気はありません。私がこの街に来たのは故あってのこと。学校に通う余裕など失礼ですがありません。」

 

 男は少し微笑みながらこちらを見る

 「ええ、聞いていますよ。あなたをミラが無理やり連れて来たことを。とりあえず挨拶もなしでは話もできません。私はロジン・フルスタス。この街で市議会上院フルスタス家の現当主をさせていただいております。あなたのお名前を窺っても?」

 微笑みがさらに板に付きだし物腰柔らかく聞いてくる

 「アスランといいます。聖国から旅をしてきました。」


 「あなたの目的とは闘技大会の参加ですね?」

 笑みを絶やしてはいないがロジンは核心をついて話を始めた

 俺の笑みは消え失せ張りつめたな空気が部屋を満たしだした


 「一つ私の、いえ私とミラの本音を話せていただきます。私たちは今の校風が好きではありません。校長と教師が何を言っているんだ?と思いでしょうがこの学校はひどい有様です。身分の力で入ってきて力の優劣を家の名前によって決めています。せっかく才能があるものがいても貴族のドラ息子どもがそれを潰しにかかる、もしくは引き入れて力に変えようとする。それでは腐敗したごみが増えるだけだ。学園はそういうものじゃない、才あるものがそれを伸ばし次の世代に伝えられるように進歩を生み出す場です。どこかの王国ではないのですよ。」

 ロジンも笑みを絶やし真剣に話す

 その顔には怒りだけではなく嘆きにも似た感情が混ざっていたと思う

 

 「あなたに学園へ入ってほしい理由は、この腐った現状を覆していただきたいのです。もちろん対価は払います。」

 「その対価とは?」

 「闘技大会の参加権です。知っての通り闘技大会は各国の代表になったものが参加資格を得るもの。一般人では参加することはできません。」


 あれ?そうなの?聖国の情報屋に仕入れさせた情報ならここでは一般人の参加も認められてると・・・

 「野郎ぉ、パち情報つかませやがったな・・・」


 ロジンとミラが?マークを顔に浮かべてる

 「ん、んん。えぇ、一般人としてではなくこの学校からの出場ということで枠を設けましょう。いかがですか?」


 これは十分に魅力的な話だ、一般参加不可の現状なら最優の手だろう

 が、こっちにも問題があるもっとも足るのが金だ

 「僕はお金がありません、こんな立派な学園に通うのは不可能です。」

 「この学園には特待制度があります、このあと筆記、実技のテストの結果で特待生とすることもできます。」


 「もう一つ、俺はわけあってあまり大会までに貴族に目をつけられたくないのです。」

 「秘密にすればいいんですよ、そうあくまで転校生の一般枠として入ってきたアスラン君としてね?」

 少しの沈黙の後、どちらとも言わず俺とロジンは握手を交わした


 「では、入学手続きと特待生のテストについて。」

 「よろしくお願いします」


 入学の準備に俺と、ロジンは入っていった

 ちなみにミラは終始にこにこしながら俺とロジンのやり取りを見つめていた・・・

つたない僕の文章に付き合っていただき本当にありがとうございます

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