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聖典のアルカナム  作者: ヌキヤ讃岐屋
学園闘技大会編
40/49

久しぶりの授業

「それじゃあ久しぶりの授業始めるわね?」

新人戦も終わり学内戦が急遽始まった

けれど訓練の足りない1年は明らかに不利であるため少しの間授業を行い技量の向上が言い渡された


「あなた達の1年目の実力を現す機会は始まってしまったわ。なので今日からは実践的な練習を基本として進めていくつもりよ。今日の課題はPW(ピースウェポン)の能力を発現出来るようになってもらいます。」


能力はPWが各々持つ固有の力だ

このクラスでは発現した者は少なく新人戦も早々に負けていたチームが多かった


「アスランPWを出してアレを発現して欲しいの、いいかしら?」

俺はなんのことを言っているのかすぐに察してPWを取り出す

そして能力を顕現する


裁きを与える者(ジャッジメント)

全ての魔力に神聖属性を付与して魔力を変質させる力

クラスの生徒は間近で見る特殊スキルに目を見張る


「これが能力よ、基本的には使用者の力を何倍にも底上げが出来るわ。能力には三系統あって発現型·常備型そして変質型よ。発現型は詠唱や条件を満たすと力を解放できるもので、リスクと比例して強さが増すわ。常備型は常にその力が発動しています。ミラーナさんの杖がそれです。常に力を発揮し長時間戦闘でももつことができる優秀なサポートスキルです。そして変質型···これは特殊な事例で正しい認知はありません。けれどこの変質型は際限なく全てを変質できます。アスランの剣は変質型です。まずは動きましょう。能力解放から始めていきますよ。」


そしてミラの能力解放訓練が始まった


俺やルフェイ、ミラーナは既に能力を解放しているため他の生徒の補助にまわる

俺が他の女子生徒に付きっきりになるとルフェイとミラーナ、リーナまでもが頬をプクッと膨らませるからあまり1人に長くは付き合わない様にしていた


「あのアスラン···君?」


今教えている少女、名前が真結瑠という

「あぁ、どうした?何かわからない事がある?」


「そ···その···わた、私のPW(ピースウェポン)はどうして能力の発現をしないのでしょうか?」

彼女の武装は花束の様な装飾の盾だ

盾系統は大体常備型が多く使っていれ効果が現れるんだけれど···


「能力の発現は簡単なものじゃないゆっくりやっていけばいいさ!それに真結瑠さんの盾はこんなに発現条件が難しいからきっと珍しい能力なんだと思う。」


そう言ってはいるものの確かに周りから置いていかれるのは辛いし自身を失くすものだ

目の前ではルフェイが凄い荒業でクラスメイトの男子を吹っ飛ばし強制的に発現を促している

あれはまぁ間違いじゃないけどなぁ···


「皆はあんなに必死に頑張ってるのに···私はなんにも···出来ないし···うぅ······」


「真結瑠のはあのやり方じゃ絶対発現出来ない、それでもアレに参加したいなら止めないよ?けど俺も諦めたわけじゃない、もう少し付き合って見ないか?」


真結瑠は顔を真っ赤にして蹲る

小学生か中学生成り立てくらいの身長だから横で座る俺から見ると蹲る真結瑠は本当に小さくて可愛いと思った

正直ここまで発現の条件の片鱗すら掴めないとは思はなかった

盾として使う別のサポート系の魔法を使い込む

何をやっても力を解放したように見えなかった


「お?いるじゃんいるじゃん!!アスランくーん!!」

5人組の集団が現れ教室に入ってくる


「俺らとやろうぜ?」

「まさかランカー様が卑怯とか言わねぇよな?」

「ははは!まさかなぁ!」

「さぁ、さっさと立てよ!」


俺の胸ぐらを掴み無理やり立たせようとするヤンキーみたいな奴

俺が腕を左手で掴むと間髪入れずにパンチを放つ

その手には何かが挟まっている

俺はヤンキーの腕を大きく引いてその反動で身を翻す

すると俺の左手から血が現れる


「ははは!マジかよ!?こんな初歩的なもんに引っかかんのかよ!?コイツ雑魚だぜおい!」


なるほど能力か···恐らく幻術か?

確かめる必要があるな···

と思っていると控えていた2人がナイフ型のPWを取り出し襲いかかる

クロスして切り込む2人

避けてやるとナイフを投擲してくる

そのナイフは飛来中に透明化し俺の肩に刺さる


「いくら何でも浅くね?」

俺は肩に若干刺さりポトっと落ちたナイフを拾い上げ投げ返す

すると再び俺の左手から血が溢れる


「???」

痛みは鈍い、が、血がかなり流れ体が重くなる


「どうよ?俺らの治らない怪我(スカーブレイク)は?効くだろ?体が動かなけりゃどうってことないんだぜ!お前なんかなぁ!」


「しゃあ!行くぞ!ランカー一匹目頂きだ!」


残りの2人の武装は剣タイプ

5人が一気に俺に襲いかかろうとした時


「ダメッ!!」


「「「···ッ!?」」」


真結瑠が突然俺とヤンキーとの間に割り込む

「おい真結瑠!!危ないだろ!!」


「アスランだって危なかったです!」

真結瑠は恐怖からか涙を流して盾を俺の手にかざす

すると淡い黄緑色のオーラが現れ俺の手の傷を塞いでいく

かなり深くまで切れていた傷が瞬く間に完治していった


「ッ!?」


「真結瑠?その力···」


真結瑠は涙を流しながらも声を絞り出す

「アスランが···ぐすっ···血がでてて···ぐすっ···直さなきゃって···」


「そっか、ありがとう真結瑠···とりあえずあいつら倒していい?」


「···うん!」

笑顔で頷いてくれたな真結瑠を確認して俺は叢雲を出す


「とりあえず出直してこい!」

逆刃を5人の腹に叩き込み瞬時に全滅させる


「本当にありがとう真結瑠···おかげで勝てたよ!」

俺が近寄ってお礼を述べると

真結瑠は何かを言おうと俺にさらに近づいてくる


「真結瑠すごいじゃん!」 「ねぇねぇさっきのなんなの!」

と集まってきたクラスの女友達に囲まれて逃げられなくなってしまった


PW(ピースウェポン)は心を現す武器』

『力で力が解放されることもあれば優しさで力が解放されることもある』

『PWに絶対はない』

『君のその力使いこなしたと言うには早いかもね?』


あぁ、よく分かったよ

この日真結瑠以外3人の生徒が能力の解放に成功した

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