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聖典のアルカナム  作者: ヌキヤ讃岐屋
学園闘技大会編
39/49

グレンの秘密

新章です

その少年には欲しい物が無かった

言えば何でも手に入る

子供ながらにその環境を得ていた

食事、服、装飾品、娯楽、女

ありとあらゆる物が思う様手に入った


ある日弟が生まれ彼はそれを欲した

けれどダメだと言われ彼は弟を自分のモノに出来なかった

少年は生まれて初めて欲しいものを手に入れられなかった


そして少年は俺の物じゃないなら壊してしまえと弟を無きものにした


数年が経ち少年は青年へと成長しそれなりの理解と教養を身につけた

けれど、欲した物を得られなければそれを消す

これだけは決して忘れることは無かった


時にこの青年は力を求める

訓練を積めば青年はどんどん力を付けていく

さらに高みを目指し彼は強い力のあるものを欲した


国中から強者を掻き集め戦わせそのトップになったものを自分の物にしようとした

そしてそれは叶った

青年は気づく、俺が欲しい力在りしと謳う者は俺の物に相応しいと


それから青年の欲は留まるところを知らず世界各国から強者を集めだした

そして1人の少女を見つけ出す

彼女は知性と美貌と力に愛され

その幼い容姿には反して何より強い物を持っていた

青年は彼女に目をつけた

ダイアモンドより、そこいらの女より、今まで会った強者の誰より欲しい物が出来た


「そなたは余にその美貌と力を示し余を虜にした。余の物になるが良い!この世の快楽を全て与えてやるぞ!」


その戦いで彼女は優勝し青年は少女に物となることを命じた

青年は手に入ったと確信していたんだ

今までこの手を取らなかったものなどいなかったからだ


「ふざける、貴様では私に快楽など与えられるものか。第一他人に与えられた快楽なぞに興味はない。早く金と賞を持ってこい私が欲しいのはその二つで貴様ではない」


この言葉に青年は落胆と怒りそして喜びを感じた

ふざけるなッ!?夜の言葉は絶対であるぞ!?と思う反面

この強気な女を下僕として飼い慣らしたときどんなに楽しいだろうか?

と考えた

そして物とするため力ずくでそれを得ようとした

突然決闘を申し込み突然襲い掛かりそして瞬殺された


民衆は嘲笑し

配下だった者達はガッカリしていた

あんなに偉そうだった青年の元に入ってしまった強者達

その青年の権力に包まれ離れることもできなくなってしまい

怒りをつのらせていたんだ

しかし、まだ幼い少女に惨敗した事でその感情は爆発した

気を失ったまま笑われる青年

その後権力を使いその少女を捕らえようとしたとき

既にその少女はある国の王様になっており

力の弱い青年の国ではその国へ干渉はできず

青年は苦渋を飲んで初めて欲した物を得られない苦痛を味わった


「これが奴の全てだ、私がボコッてあいつ相当拗ねてたってあいつの元から逃げた奴が教えてくれたな。恐らくこの学園に流れているあいつの王位継承の話は奴の配下が流した情報だとは思うが、まぁ奴も努力したなら有り得る話ではあるからあまり推測で話すのはやめよう。」


そう話してくれたのは現聖王国王アーサー·ペンドラゴンことリーナだった

グレンの大会開催宣言の後俺の部屋でルフェイとミラーナそして俺を集めリーナが話をしたいとこの場が開かれた


「奴は強いぞ?まぁ私に勝ったアランならわけがないけれどそれでも普通の学生程度が勝てるほど奴は甘くない。」


それを聞いてルフェイが尋ねる

「あのアーサー王一つ質問をいいでしょうか?」


「どうした?」


「彼のいい噂を聞きません。なにやら闇の密売会社からある品が世界各国に流れています。それを使うと人間の限界を超えた力を発揮すると···」


「ふむ、確かに聖王国でもその品は出回っていた。解析しようとすると空気に溶けるように消えるためまだ解析は進んでいないが、どうも何かの血を加工したものらしい。臭いが凄いからそれぐらいは分かるそうだ···」


「はい、その血を使ったドーピング剤は何でもかの王子グレン·グラディウスの国、拳闘国が一枚噛んでいるというのが情報屋の見立てでした」


ルフェイは決勝で家が大変なことになったという嘘で心を乱されたことをすごく恥じた

それ以来情報収集を常に行い俺やリーナ、ミラーナにその情報を伝えてくれている


「たしかに、前に聖王国周辺にまた住み着いた野盗(バカども)の討伐に隊長格が1人戦死してな、円卓を1人向かわせたくらいだ。あの液体···魔狂剤(エボルブ)とでも名付けて置くか、あれは危険な代物だアラン相手にする時は気をつけてくれ」


心配そうにするリーナ

俺のことを信頼してくれてはいても心配なんだろう

俺はリーナの頭をポンポンと撫ぜてあげる

するとクーっ!!と喜んでいた


「恐らくこの後の戦いではその薬が暗躍するだろうけど···2人は強い···俺は2人を信じるだから勝って3人で闘技大会の出場権を貰おう!!」


「4人よ?私も出場権を貰っちゃったからね!」

頬を膨らませながらも喜ぶリーナ


「さぁて、それじゃあ頑張ろうぜ!!」


天高い塔の上の時計はまた一つ針を進めた

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