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聖典のアルカナム  作者: ヌキヤ讃岐屋
第一章 学園(前編)
31/49

続新人戦7

「ひゃっはーー!!何だよアラン兄!!その程度かぁ!?」

武装形態を剣に変えて俺との勝負は始まっていた


片手剣、ダガー、槍に大剣と何種類もの武器に形状を変化させながら攻撃してくる


「これならどうだ?『業火の処刑人(ジェド·クリーパー)!!』」

俺は固有(オリジナル)魔法を発動する

手に持ったものに炎系の魔法を纏わせて放り投げる

今回なら砕けた落ちてた小石だ

更にそこに風魔術で加速を入れる

事実上のマシンガン


俺の魔弾がガヘリスを襲う

だがガヘリスは避けるともせず全てを体で受ける

轟音と共に煙が上がる


「オイオイオイ、アラン兄よぉ···そんなもんで俺に傷が付くと思ってんのか?もし思ってんなら···ざっけんじゃねぇぞォォォォおおおおおおッ!!」

物凄い声の激昂を放ち当たりが彼女の怒気に震える


先ほどの一撃は牽制として放った

当然普通に受けて無事なはずない

だってマシンガンだもの···

しかし目の前のこの少女は傷一つない


「アラン兄、もし飛び道具が使いたいならこれぐらいしないと···なぁッ!『悪魔の右手(デーモンハンド)』」

大地が震え周囲の気温一気に下がる


「俺の本当の力は武器の数ともう一つ···」

その一言と一緒に地面から無数の手が生え

その手はもがき外に出てくる


「俺は死者に生を与え死を与える力···『死者の舞踏会(ネクロマンス)』だッ!!!」

ヴォォォオォオオオオッッッ!!

ゾンビの群れが闘技場に現れる、死者の体を動かす呪い魔物ゾンビ

が、これは普段と違うように見える


「お?気づいたか!やるじゃねぇかアラン兄!そう、こいつらは俺の殺したゴミ共の魂が入ったゴミ人形だぜ!まぁ、ゴミでも人だァそんじょそこらの魔物くらいこいつらで充分殺せるがなぁ···ククク!」


俺は驚愕を隠せずにいた

人の魂を剣に溜め込むそんな事が可能なのか?

未だに形が見えていない魂を溜め込みあまつさえ使役する?

それは可能なのか?

PW(ピースウェポン)にそこまで世界の理に触れる能力が許されているのか···


「さぁゴミ共!さっさとアラン兄を殺して首持ってこい!早くしねぇと熱強めんぞッ!」


ゾンビ、いや盗賊達は何故か胸を掻きむしりながら暴れ出す

俺に向かって走り出し剣を振り槍で突いてくる


技量は低く統率もない

ただ量が半端じゃない


俺は魔法を駆使して盗賊達を始末していった

けれど消しても消しても増える一方の盗賊

そろそろ数が200を超えたんじゃないだろうか···


いくら何でも上限が無さすぎる

打開策は···


『まったく毎回俺達がいねぇと何もできねぇんだな』

うるせぇ

『簡単だよ、彼女を斬れば』

分かってるんだよそんなこと、けど数が数だけにこっちが不利だ

こいつらを減らさないと···


『簡単だろそんなもん、奴はネクロマンサーではあるが亜種だ。でも、ネクロマンサーではある』

『ネクロマンサーの蘇生術はあくまで一時的に蘇生するという永続魔法』

『なら簡単だモーゼ杖でエリア内の魔法をぶっ壊す』

『オマケに自然災害行っちゃおう』

『モーゼは自然災害を起こせる常軌を逸した杖だ』

『マジの『大嵐(テンペスト)』でも起こしてあげれば充分でしょ』


それをすればまず勝てるだろう

けれどルフェイ達を巻き込み兼ねない

まだ転移してない相手チームの子達も巻き込まれるかも···


『なら最後にお前にいい手があるぞ?』

『まぁおすすめはしないけどねぇ』

『弟の秘術を教えてやるよ』

『すごく痛いかもだから覚悟して』

それはなんだよ?早く言えって


『がっつくなよ女々しい』

『僕の秘術は《転移(テレポーテーション)》』

『これ使えば奴に近ずける』

『あとはしーらないけどね』


二つの影が頭から離れていくのを感じる

そして頭には代わりに一つの超長文詠唱が残っている


他に手はないか···

俺は詠唱を開始した

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