新人戦3
1回戦はルフェイの圧倒的過ぎる実力を見せつけ俺達は勝利した
続く2回戦
今日俺達は一つの壁にぶつかることになった
昨日の勝利チームの一角、俺達の敵になったであろうチームが棄権
俺達は不戦勝となった
が、これをよしとしない奴らがいた
負けた連中と、ルフェイの参加に対して面と向かって文句を言えない負け犬どもだ
ランキング2位がよしとしたんだ、ルフェイの参加に誰も意を唱えられない
けれどある提案が貴族の爺の手によって強制可決された
思惑としては、平民での餓鬼に赤っ恥の一つでも欠かせようというところか?
それは...
「本日2回戦の最終試合!今日も白熱した戦いが繰り広げられました!しかし!この後が今日最高の対戦、アスラン選手VS各国の貴族の方々が騎士達5人によるエキシビションマッチです!ちなみに、負けても敗退にはなりませんのでご安心を!」
ふざけた戦いを仕組まれたものだ
貴族のお付騎士は精鋭中の精鋭
普通こんなものまかり通らないし、実際会場ではあーあって雰囲気が流れてる
ルフェイ様なら勝てるのかな?とか
アイツなんて大したことないんだろ?とか
全部聞こえてっかんなオイ!
はぁ、でもやるしかない
なんで俺ここに来てから「やるしかない」って状況ばっかりなのでしょう…
「では、エキシビションマッチ開始ィー!」
1人の騎士が前に出てくる
「法国貴族シュメール家の騎士バージェス·ラスティだ。貴殿の名を聞きたい」
「アスラン、性はない」
フンッとため息をつかれ
「まぁ、いいだろう本当のことを語れるようにたっぷり遊んでやろう」
と、愛の告白されました…
この世界ってSの人多くね?
挨拶も終わってバージェスは剣を抜く
こいつの武器は大剣
そして一直線に突っ込んでくる
大振りの上段きっと『叩き折り』だろう
ルフェイよりも振りは遅く
バナックよりも力強くもない
そして何より洗練されていない
中身のない技など子供の児戯にも等しい
俺は真っ直ぐ剣を構える
『叩き折り』は相手を直接殴る技
力任せに振り回してると言ってもいい
あくまで先手を優先しての牽制技
なのにこいつは殺りに来ている
俺の剣は突っ込んでくるバージェスの肩口に刺さる
バージェスの振りは先に当たった俺の剣でぶれて技として形成しなくなった
俺の横には肩から血を垂れ流し倒れる
騎士の癖にちょっと刺さったらそれか…
「さぁ、次の方どうぞ?」
はぁ、早く終わらせて帰りたい
詳しくはまた話すけどなんとルフェイの家に同棲することになりまして
ルフェイは料理が上手くて昨晩、夕食をご馳走になり凄く美味しかった
「では、次は私が。和国の我が主吉本殿の臣下、清盛と申します」
お?和国か、正直興味がある
話に聞くと日本のようなところだそうで
武器も刀だ
誰も使ってなかったから無いのかと思ったけど
案外あるもんだな
俺がずーっと刀を見ていると
「ん?某の刀に何か?貴殿も刀の形状の武器を使ってらっしゃる様ですが、刀は神聖なものなかなかお目にかかることもありますまい」
やっぱり少ないんだ
まぁいいやさっさと終わらそう
俺は天叢雲の形状のを変える
昨日の夜天叢雲を手入れしてたら勝手に変わってしまった
その形状は
「ほう?槍ですね…。なるほど話に聞いていた三神一体とはこの事ですか…厄介な...。」
武士を破るのは騎馬の役目
走り回り刀の間合いの外から突き殺してきた
残念ながら馬は無いけどこの系態の練習相手になってもらうぞ
「では、推して参るッ!!」
構えは下段、どうくる?
間近の切り上げか、回転切りか?
だが、俺の予想は外れ来たのは横薙ぎ
『「一刀両断ッ!」』
回避か?いや、間に合わない
受ける?この速度の横薙ぎをいなすには出遅れている
どうする?
どうするどうするどうするどうするどうする??
そんな考えを吹き飛ばして体が勝手に動く
頭の中で声が鳴り響く
『馬鹿がッ!』
槍が相手の手元
柄の部分に当たり刀は清盛の手から離れる
同時に俺の方に刀は刺さる
「グッ!!?......ッ!」
痛てぇ...刀はかなり深くに入ってる
『何を勘違いしてる?』
また声は響く
血は少しずつではあるが垂れている
『お前は弱者であることを忘れたのか?』
いや、忘れちゃいない
『なら何故天狗になっている?』
勝てると思ったんだ、油断も慢心も無かったはずだったんだ...
『それが、天狗になってるって事なんだよ。最近は勝てたから少し自身があったのか?なら失敗だ慢心は敗北を招く。』
そうだよな、理解してたはずなのに...
『今日は許そう、だが次はない...』
声が遠ざかるのが分かる
次に清盛を見ると手首が切れていて
刀は柄のした半分がボロボロになっている
武器破壊...か?
「貴様、貴様ァ!!何をした!?」
ボロボロの剣を片手に怒鳴るバージェス
俺は答えることも出来ずただ突っ立っている
5人の騎士のフードで顔の見えない1人の男
その男だけが笑って俺を見てたように感じた…




