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聖典のアルカナム  作者: ヌキヤ讃岐屋
第一章 学園(前編)
16/49

新人戦 訓練2

ちびドラゴンこと名をルーフェルと名付けた翌日

俺達はもうクエストなんかで作用されないように闘技場で訓練に来ている


「ハァッ!」

今はルフェイとの立会だ

ルフェイは訓練を受けているだけありかなりの太刀筋で

使う武器は俺と同様片手直剣で聖王国流剣術免許皆伝の腕前だ


一足一刀から上段の袈裟斬り

俺は剣を受け流し腹に蹴りを放つ

蹴りはルフェイの腹に達する前にルフェイの手により弾かれる

弾いた勢いで身を翻し剣を振るう、聖国流直剣の型『流水』

流水には相手の流れを利用すると速度が上がるという効果がある

さらには流した力に乗じて速度は増す

当然俺のPW(ピースウェポン)を弾いたのだ、神聖の魔力全てを受け流した『流水』はもはや光の速さ

俺は見切れずに剣の柄で受け何とかはじき返す


「フゥ、フゥ...」

「はぁ、はぁ、はぁ...」

流石にあの動きをすれば息も切れるか

だが思った以上にルフェイは強い

剣には魔力が乗り力強く、魔術による支援も着実に行っている

並行詠唱で接近戦中も魔術を打てるのは世界ひろしと言えどそういまい

剣聖級の器...か...


「次で一度終わる、俺から打ち込むしっかり受けろッ」

俺は天叢雲を鞘に収め構える

天叢雲は刀、この世界には存在しない形状の剣

ルフェイは俺の構えを注意深く観察している


日本は古来、剣の場で一番の勝負は出鼻

互いの一挙一動を見逃すことは死を意味していた

そこで編み出された剣技、それは『居合い』

元は座している身に奇襲を受けた際の反撃方法であった

しかし時を経てどんな姿勢からでも放てるようになった『居合い』


俺のすること、それは......

ただ相手を待つこと



---ルフェイ---


得体の知れない構え

隙だらけなのに一歩踏めば斬られるのが戦士の勘でわかる

あれは空隙の剣だろう...

神速というスキルを用いて放つ高等奥義

それは『流水』などとは違い不可視の剣

防御不能 回避不能の放たれたら受け流す以外に方法はない

タイミングを逃せばあるのは死


さすがアラン様このような奥義を持ち

さらには未熟な我が身に見せてくださるとは…

しかし、モルガン家の者として簡単に負けるわけには行きませぬッ!


張り詰める空気

研ぎ澄まされる剣気

覚悟を決め秘剣を発動し一歩踏み出す


秘剣『後の極み(パルチザン)

相手の動きを見てから動き始める後の極みの技

モルガン家は古来から後を極めた家

この技は相手の攻撃ポイントを見切り必要な力を軸に打ち込み技を破壊する


おそらくあの技は先の極み!

アラン様の先の極みに追いつくのは不可能ならば、後の極みにて反応しその技討ち取ってくれるッ!



アラン様は剣を抜く

が、私には見えない...

手がぶれて柄にかかった

しかし、手は動いていない

だけど私の体は倒れ込む

言うことが聞かない?

なんで私の体は動かないの?


私はいったい......



---アスラン---


ルフェイは無造作に一歩踏み込んだ

すぐに反応は出来たけど俺はしなかった


ルフェイは俺の技を知っていた

いや、知らなかったのかも知れない

けど、技の中身を見抜いていた

先の極み『居合い』に追いつく剣はこの世界にない

けど後の極みは?

無いとは言いきれない...


ルフェイは二歩目に差し掛かる

俺は剣を抜き放つ

ルフェイの足が地につく寸前

零,一秒で俺は神速の剣を抜いた


剣は俺の予想を遥かに上回る...

というか、俺にも見えない速度で放たれてしまった


あ、なるほど身体能力向上のスキルか…

俺の右腕は言葉通り一閃してしまった


ルフェイはグダリとして動かない

まさか?まさかまさかまさか!?


俺はルフェイに駆け寄り頭を膝に乗せ必死に回復魔術を使う

全快(ユルズ)全快(ユルズ)全快(ユルズ)!!

3回も使ったらかなり疲れた...

ちょっと時間が経ってフッとルフェイは目を覚ました



---ルフェイ---


何が起きたか分からない?

立会の最後にアラン様を見たのが最後

目の前が暗転して

気づいたらアラン様の膝の上で寝ていて

アラン様は必死に最上級回復魔術 全快(ユルズ)を必死に唱えていた


アラン様可愛い...

倒れた私を必死に助けようとしてくれている

お付の騎士など普通は盾として殺されても何とも思われない

けどアラン様は違う

必死に私を助けようとしている


なんだろう、アラン様の優しさにたった数日でも触れた

その度にアラン様の素晴らしさを思い知らされる

私はこんな方に仕えることが出来ると思うと嬉しかった

アラン様に仕えてる時間は私に取って幸せだった

なんだろうか?この気持ちは

今この瞬間にも心が高鳴っているのが分かる


そんな余韻に浸っていたら何分も経っていたらしく

目を開けるとアラン様はとっても不思議な顔をしていらっしゃいました



---ミラーナ---


2人の試合は私では何が起きているのかわからない時すらあった

特に最後の動き

アスランの動きは見える見えないでは無いと思う


ルフェイさんが倒れてから私が治療に行こうとしたら

アスランが必死に最上級回復魔術をかけ続けていた


ルフェイさんの頭はアスランの膝の上にある

要は膝枕だ...

私だってしてもらったことないのに...


アスランが他の子と話してるとモヤモヤする

他の子とイチャイチャし出すと心が潰されるように感じる


この感情は恋?というものなのかな?

そう思うと凄く恥ずかしい…


でも、私はアスランをどう思ってるの?

そんな思案が私の中でエラーを起こしていた

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