新人戦 準備期間
教室から異動して数分の所に儀式用の魔法陣が設置してある部屋がある
今はそのこにいるわけだが
PWは人それぞれ違うという話はしたが
実際やってみるなかなかに似通っている者が多い
それにPWにはランクがある
レベルが高く、武器に秘められたスキルが初期段階で三つあるものは神器と呼ばれる
このレベルはまずいない
次にスキル二つか特別なサブ効果を持つものを帝具と呼ばれ、これは毎年何人か排出されるそうだ
そして、スキル一つのものを心意と呼ぶ
1グループずつ儀式を行う
既に四つのグループが終わりその中に心意以上の者は現れていない
その中で今のところ1番評価が高いのは
ロイズの水帝の杖という名前の武器、当然駒はビショップ
ロイズは水の中級魔法を扱える魔術師でリーダー的な雰囲気を持っている
今回も一つのグループのリーダーをやっている
新人戦ではいい所まで行けるんじゃないか?という噂を多く聞く
「では、次のグループ」
次はえーっと?あ、モルって人だ、自信たっぷりな人だったけど
あの1件以来かなり萎れてたような
そんなこんなしてるうちにモルは手を魔法陣にかざす
すると今日一番の輝きが放たれた
輝きは青白い光から白に変わって光が増幅する
光の収まった後にあったのはビショップのピース
それを具現化すると1メル半程度の杖
名前を古老の杖と言うらしい
「これは!上級心意武器です!!」
どうやら当たりを引いたらしい
しかも、心意のちょい上、上級心意とは...
やつも侮れないな...
それから数分儀式は続き、特に凄い者は出なかった
まさか、あのモルとか言うやつが今のところの一番のあたりとか...
「では、最後にアスランとミラーナさんこちらへ」
ミラに促されて魔法陣に近づく
「ミラーナから手をかざして目を瞑り魔力を集中してください」
言われるがままミラーナは魔力を手元に集める
すると魔法陣が金の輝きを放ち当たりを金色に染め上げた
光は少しするとスーッと退いて行きミラーナの手のひらに金のチェスの駒、しかもクイーンが現れた
それを確認したクラスメイトは目を丸くして驚いている
(ルフェイもなかなか驚いてる)
金は帝具を表しさらにクイーンは希少な駒で、出したものの才能があることは確定だ
ちなみにルフェイのはさっき見せてもらったら
硝子のような色のナイトだった
さすが、騎士をなるよう努力して来ただけあり神器持ちだった
「アスランアスラン!帝具出たよ!やっっったーーー!」
心底嬉しそうな顔で俺に飛びついてくるミラーナな
あぁ嬉しいんだけどなかなか辛いものが...
そう具体的には発展途上の二つの丘が当たって...
はわっ!?と飛びついたことに気づいて退くミラーナ
もう少しやってくれても良いのになぁ...なんって
後ろでルフェイはムーっと顔を膨らませている
ふふ...可愛いじゃないか...
「では最後にアスランお願いします」
いよいよ俺の番だ
変なものが出ませんように
と魔法陣に手を当て魔力を注ぐと
当たりは金を通り超え白銀に輝きこの部屋の隅々まで照らされる
誰しもが目を瞑っているさなか俺の手元には駒の感触が生まれた
光が収まり全員が俺の駒に注目する
俺の手の中にあったのは、磨き抜かれたガラスのようなキングの駒があった
ミラも含めた全員が目を丸くし俺の駒に目をやっている
ただ1人ルフェイだけは『当然ッ!』と言いたげに胸を張っている
奪われていた目を俺の駒に移しミラーナは鑑定を始めると
ミラーナは震えだし、それを見て近くの生徒が情報を確認する
その生徒も目を見開き驚きを隠せないでいる
ほかの生徒は今か今かと真実を待っている
「え、えぇ、アスランの武器は...じ、神器...」
そこら中から感嘆の声が聞こえくる
その声を押しやりミラーナは最後の一文を読む
「アスランのじ、神器は...三神一体天叢雲...」
そう、俺の武器は日本神話の聖剣天叢雲だった
そして、この学園唯一のキングの駒所持者も同時になった




