第七話「B.K.ユニバースは彼女なのか」
すごい書きやすい。
〜天界のあらすじ〜
ここは天空界エルナード。世界樹シンラが中心にそびえる、神々の住まう世界である。
そこに、一人の青年、アーロン・ゲインが辿り着いた。彼は冒険家で、今までも様々な発見をしてきた。今回の発見は、その中でも群を抜いて凄まじい発見であろうことは自明の理であった。
……だが、天空界は本来、人が辿り着くことは叶わない聖域のはずであり、このようなことはあり得ないのだ。
——では、どうして彼はエルナードに辿り着くことができたのであろうか。
……その答えは、“お告げ”だ。
彼は、天からのお告げによってエルナードに到達したのである。
……だがしかし、一体どんなお告げだったのだろうか。天空界に彼を導いたお告げとは、どのようなものだったのか。それは長年謎に包まれていた。
その答えが遂に、判明した。それは、シルベ遺跡の壁画に記されていた。
そこには、次のように書かれていた————。
“————差少着里本篇始芽炉屋阿呆”
このままではよくわからない。……では、解読してみよう。
“————さっさと本編始めろやアホ”
#07「B.K.ユニバースは彼女なのか」
「いやだから長いって」
一体いつまでやるんですか? この茶番。
「おぉー、もう事象書き換えを使いこなすとは、さすがダーリン」
なんかやたら褒めちぎってくるバカなる宇宙。そんなに褒めても何も出ないぞバカめ。
「——って、ちょっと待て。さっきのって俺がやったの? 壁画の文章書き換え」
「そうですよー。……もしかして無意識でやったんですか? それはそれで凄いっすねー」
「やったー、うれしいなー。でも、その半笑いをやめてくれるともっとうれしいかなーダーリン的には〜」
「お断りします」
「ひどい!?」
真顔で言われた。チクショーなめやがって。
「でもお前、アレだな。半笑いやめたな。これってさぁ、俺の勝ちってことだよなぁ?」
ふふふ、精々悔しがれ小娘め。
「じゃあ勝ちでいいですよ。正直どうでもいいですしおすし」
「…………………………」
…………大人だ。ここに来て大人の対応された。なんだか俺がすごく小さく見える。初めてコイツに宇宙を感じた。
「それよりもダーリン。早く出発の準備をしてくださいよ。おそらくダーリンは遠野某や衛宮某タイプ。つまり、部屋にほとんどものを置いてないとみました。だから、すぐに準備できますよね!? ……どうです? 合っているんじゃないです?」
「うるさい。それなりに色々置いてるわ! 本棚とか本棚とか本棚とか……」
……あれ? 本棚ばっかりだ。
「別にいいですよ。型月作品好きですし私」
「……型月そっちにもあんの?」
「コズミック型月があります」
「……そうなんだ」
なんでもありじゃねーかそれ。
「でもさ、話戻すけど、秩序変わるってことはこっちの荷物もってけなくないか?」
大体、自分の名前が思い出せない時点でその懸念はあったわけで。
「そこんとこどうなんだよ?」
「そういやそうでした。あははは、失念失念いやぁ〜これは失敬しやした」
出た! 宇宙さんのゲリラうざいコンボだ!
つーか即答かよ! こいつわかってて、それでわざとボケたんじゃないのか、これ。そう思えて仕方ないんですけど。
「でも、私たちの世界に順応してしまえば、所有物もコズミック仕様でぜんぶ再現してもらえますよー」
「……待ってくれ。それってやっぱり、荷物こっちに置いといてもいいんじゃないのか? 所有物ぜんぶ再現ってことは、持ち運びできないものでさえも再現できるってことなんだろうからさ」
「勘が鋭いですねー。ご名答です。それでこそ私のダーリンです♡」
「————っ」
とびきり笑顔で答える宇宙さん。……だから、そういうのはずるいって。
「と、とにかく! 早く出発しようぜ! グズは嫌いなんだよ、俺!!」
と、照れ隠しで叫んでしまった。……ああ、恥ずかしい。出発してからが不安だ……。
…………って、ちょっと待て。
「————ところでさ。今からどこに行くの?」
「え? 私の実家ですけど」
「……実家って、どこにあんの?」
「宇宙の外ですけど、それがどうかしましたか?」
「アッハイ」
「○ッガイ?」
「ううん、あっはい」
やっぱり、宇宙ってヤバイなぁ。俺は、そう思ったのであった。
わたくしジョニー・タピオカは、型月作品が本当に大好きです。遠野さんも衛宮さんも両儀さんも蒼崎さんも石杖さんもみんな大好きです!




