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隻眼隻腕の剣士  作者: 柊 紗那
第三章 貿易都市ガリーニャ
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第二十六話 依頼受諾

ダリアとカルミアのことで悶々とした夜を過ごした弘次郎は、ルリィ達を連れて冒険者ギルドに訪れていた。


「この前も聞いたと思うが、ここの冒険者じゃ手に負えない依頼ってあるか?」


「あ、はい。えっと〜あったあった。はい、これです」


カウンターに近づいた弘次郎は、受付嬢にそう話しかけた。話しかけられた受付嬢は、椅子から立ち上がって棚をあさり、一枚の古ぼけた紙をカウンターの上に置いた。


「これは一ヶ月前に作成された依頼となっています」


受付嬢の説明を耳に、弘次郎は依頼を手に取る。依頼内容は死骸龍の討伐。冒険者人数は自由で、規定ランクは陸災級以上。そして、報酬は白金貨五枚。死骸龍ってのがどんなのかわからねぇが、恐らく報酬はかなり高い方だろう。にもかかわらず残ってるってことは、これを受けることができる冒険者がここにいなかったということか。


「あの、受けていただけるのですか?」


「いや、まだわからねぇ」


期待を乗せた目を向ける受付嬢の問いに、弘次郎はそう返した。まずは相手がどんな奴かしらねぇと、対策も何も立てられやしねえ。知る前に受けるもくそもねえ。


「死骸龍ってのは、どんな奴だ?」


「えっとですね、死骸龍というのは、龍種が死んだあとに魔石を抜き取られずに放置されたことにより、生き返った龍のことです。一度死んだために通常の攻撃ではダメージが入らず、光系統魔法で浄化するしか倒す方法がありません」


なるほどな。ようは半ば不死ってことか。これは久々にあれを抜く必要があるな。楽しみだ。


「あ、あの、弘次郎様?」


「ああ悪りぃ。これ、受けるわ」


「本当ですかっ!?ありがとうございます!」


弘次郎の答えに受付嬢達はホッとした顔をする。


「それじゃあな」


印を押された依頼書を受け取った弘次郎は、ルリィ達を連れて冒険者ギルドを出て行った。


「ルリィ、ダリア、カルミア。また旅することになるが、いいか?」


『悠々放来亭』の道を歩きながら、弘次郎は三人にそう問いた。


「私とカルミアはコウさんと一緒ならばどこでもいいです」


「私もそうです」


帰って来たのは、なから予想していた答えだった。ルリィ達の答えを聞き、弘次郎は苦笑しながら寄り道として酒場へと向かった。









酒場へとよった弘次郎は、ガレンとしばらくの間話し合った。ガレンから餓狼騎士団はこっちで引き受けると聞き、酒場を後にし、『悠々放来亭』へと歩いた。






















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