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プロローグ
それは遠い日の過ぎ去った思い出。
「約束よ。絶対だかんね」
「う、うん!約束!」
ふたりの少女は小さく指切りをする。
「このことは二人だけの秘密」
「秘密のお茶会、だもんね」
まったく同じ声がクスクスと同時に鈴のような笑い声をあげた。
「約束。二人だけの秘密だよ」
イタズラをたくらむようにワクワクする心を隠すことなく二人は笑いあう。手と手を繋いで合わせ鏡のようにそっくりな相手と秘密を共有した。
それは彼女たちだけの秘密。
見つけたのは辛い現実を忘れさせてくれる素敵な秘密の場所。




