表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
57/99

12枚目・タイムトラベル研究者【後編】③

読みやすさのため、内容を分割して調整しました。

文章の一部を変更しましたが、物語の内容には変更はありません。


作者:服を着た猫




「まずはさっきも言ったが、この世界の形態についてだ。

これは説明しなくても分かってる通り、この世界にはこの世界以外にたくさんの世界、パラレルワールドが存在している」

「うん、それは・・・ね」

「ああ、最初に説明されたし、実際に異世界人目の前にいるしな」


泉美の言葉に、泉水は彼女の顔を見て応える。


「んじゃ、今俺たちがいるこの世界と別の世界、それぞれはどんな形態・・・姿で存在しているのか解るか?」

「どんな姿?」

「ああ、どんな姿でそれぞれ分かれているか?

お前さんがいた世界とこの世界は、元々1つだった。それが2つに分かれた今、どんな姿になってると思う?」

「うーーーん・・・・・全然分かんない」


一瞬考え込んだが、すぐに遠い目で考えることを放棄してしまう泉美。そんな彼女の横で同じように考えていた大樹は、ぶつぶつと独り言のように考えをつぶやく。


「世界が分岐して、パラレルワールドが生まれるわけだから・・・・・枝みたいな形?」

「おっ!やっぱり坊主の方が冴えてるな。

世界は木のような形態をしているのではないかと、オレは考えている。その木のような形態をしている世界をオレは【ワールドツリー形態】と呼んでいる。

全ての世界はその木の枝に当たる部分だとな」

「世界が木みたいな形をしているから、ワールドツリー・・・そのままだね」

「うっせー」


大樹の言葉に博士は不機嫌な表情で応えた。


「オレが研究して付けた名前なんだから別にいいだろ。

それより本題はココからだ。この世界の枝だが、何らかの要因で接近し擦れ合うことがあるようだ。

その擦れ合った世界の次元には空間に傷が発生すると考えられる。その傷が生まれた空間に光り輝く謎の物質が発生するんだが、オレはこれを古代、光の伝達に不可欠と考えられていた幻の物質、エーテルになぞらえて【エーテリア】と呼んでいる。

エーテリアは空間に発生した傷を修復する人体で言う血小板のような作用があるようなんだが、その際に傷ついた空間と擦れ合った世界の傷ついた空間を一時的につないでしまう作用が観測されている」

「もしかしてそれって!!」


泉美の反応に、博士は小さくうなずいた。


「ああ、エーテリアによって空間に出来た世界の傷に出来たかさぶた(・・・・)、それがパラレルゲートの正体だ。

パラレルゲートによって他の世界とつながるのは、完全な副作用なのさ」

「そんな・・・じゃあ、私はパラレルゲートの本来の機能じゃない機能で、この世界に来ちゃったってこと!?」

「まっ、そうなるな」

「それじゃあ、またあんな轟音が鳴るような大きな傷が空間に出来るまで待たなきゃいけないの!?

いえ・・・そもそも、ゲートが発生しても近くにいなきゃすぐに消えちゃうんじゃ!?」


両手で顔を押さえ真っ青になる泉美。そんな彼女の様子に博士は小さく息を吐いて、話しかけてきた。


「時間はかかるがゲートを発生させる方法は、あることはある」

「ほ、本当ですか!?」

「考えてみろ、空間の傷を治すためにエーテリアが発生し、傷口に集まることでパラレルゲートは発生する。

それなら方法は2つ思いつく。

1つ目は空間に傷を発生させる。まぁ、これは空間に傷をつけるなんて技術的に無理だから却下。

2つ目はエーテリアを1ヶ所に人為的に集める。エーテリア自体が空間を繋げる性質があれば、これで異世界への扉が開く。

実はこれに関しては検証済みだ、10cm程度のゲートを何度も発生させることに成功している。だからこの方法を大掛かりにやれば、ゲートは開くことが出来る。

問題は多々あるがな・・・」


博士の説明を聞き、真っ青だった泉美の顔がみるみる笑顔になっていく。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ