9枚目・話題の占い師【前編】⑤
読みやすさのため、内容を分割して調整しました。
文章の一部を変更しましたが、物語の内容には変更はありません。
作者:服を着た猫
その言葉を聞き、4人は同時に声を発していた。
「いや・・・どう見ても子供だろ」
「成長不良ってこと・・・いや、でも・・・」
「あたしも幼く見られるけど・・・さすがに・・・」
「お姉ちゃんたちよりも年上ってことは・・・大人!?・・・なんですか?」
驚く4人を見て占い師は大きくため息をついた。
「ハァー、同時に喋らないでください。聖徳太子じゃないんですから、分かりませんよ。
まぁ、何を言っていたのか大体の予想は付きますけどね。どうせボクが年上に見えないとか言っていたんでしょ?」
「当たり前だろ!お前どう見たって小学生じゃないか!!」
「年下にお前呼ばわりされたくないのですが・・・最初だけは大目に見ましょう」
ジト目で泉水を睨みつけていた占い師は、左手を口元に添え【コホン】と咳払いをすると、自分のことを話し始めた。
「改めて自己紹介を・・・ボクの名前はウォール
【ウォール・カイン・ヴァルキュリア】と言います。
これから長い付き合いになるでしょう。以後お見知りおきを」
軽く会釈をするとウォールはニッコリと笑いかけた。
「長い付き合いに?それも占いか?
ていうか、名前がウォールって!お前外国人かよ!!」
驚く泉水をウォールは再び睨みつけたが、小さくため息をつくと話を続けた。
「そうですね。この・・・国の人間から見れば、外国人ですね」
「それにしては日本語ペラペラだね!?
長年勉強した成果?それともずっと日本に住んでるの?」
「いえ、この・・・国には数年前に来て、言葉は・・・それから努力しました」
「すごい!たった数年でこんなに自然に喋れるなんて!!」
「ありがとうございます」
目を丸くする泉美に、ウォールは軽く会釈をしてお礼を言った。
その様子を見ていた鈴蘭から質問が出た。
「ねえ、ウォールって外国から来たのは分かったけど、何歳なの?年上って言ってたけど?」
「・・・年上と分かっているなら、名前を呼び捨てにするのは、どうかと思いますが・・・まあ、いいでしょう」
相変わらず年上として見られていないことに呆れながら、ウォールは質問に答える。
だが、その答えは思いもよらないものだった。
「ボクの年齢は220歳です」
「へーえ、220歳・・・・・
220!?とんでもないお爺さんじゃん!!」
「まて!まて!!そんな訳ないだろう!?
そんなに生きる人間がいる訳ないし、いたとしてもこんな若い姿の訳あるか!!
たちの悪い冗談に決まってるだろう!!」
驚きを隠せない様子の鈴蘭に、泉水はあきれ顔で怒鳴りながらツッコミを入れる。
その様子を見てウォールは苦笑いを浮かべながら、フォローを入れ始めた。
「ボクの出身・・・国では、の話です。ボクの出身国の暦は独特で、世界基準では22歳くらいですね」
「なんだ、ビックリした。22歳なんだ・・・・・
って、大人!!」
いったん苦笑いになった鈴蘭だったが、再び驚きの表情になってしまった。
「そうですよ。
あなた達よりずっと年上です。
敬語を使えとは言いませんが、いい加減ため口は止めていただきたいですね」
「ご、ごめんなさい・・・」
シュンとした表情で素直に謝る鈴蘭。その横で驚きを隠せない泉美と大樹。
そんな3人をよそに、泉水はジト目でウォールをいぶかしげに睨みつけていた。




