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『世界を統べた覇王と一心同体になった俺は最強の仲間【駒】を揃える』  作者: Lark224a


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第7話 最初の一人目。

あまりストックがないのに2本投稿しちゃった。泣きそうです。


ダンジョンを支配していたブラックドラゴンは、ディアブロの放った一撃によってこの世から完全に消滅した。


それはディアブロにとっては取るに足らない“日常の一幕”に過ぎなかったが、世界という規模で見れば極めて重大な出来事であり、この一件が後に大きなうねりとなって世界を動かす始まりとなることを、この時点で知る者は誰一人として存在しない。


そして、その当人であるディアブロは、まるで何事もなかったかのように静かに意識を取り戻す。


「どうやらギリギリのようだったが、賭けは我の勝ちなようだな。力もそこそこ戻ったし、何よりあのひ弱で貧弱そのものだったこの体も、進化によって多少はマシなものになった。」


かつては棒のように細かった手足にはしっかりとした筋肉が付き、全体的に引き締まった体躯へと変化しており、身長も平均的な成人男性に近い理想的な体格へと整えられている。


さらに最も大きな変化は内面――すなわち魔力量であり、以前の十倍にまで引き上げられたことで、明らかに“戦うための器”としての基盤が整いつつあった。


それでもなお、この状態はディアブロにとっては不完全であり、かつての自分と比較すれば未だ足りないと断じるに十分であったため、満足どころかさらなる進化を当然の前提として求めている。


だが、その進化の糧となるべき存在――すなわち強力なモンスターは、既にこのダンジョンからは消えていた。


支配者であったブラックドラゴンを討伐したことで、この場に存在する他のモンスターではもはや成長の糧にならないという事実を、ディアブロは感覚的に理解していたのである。


「このダンジョンに、もう用はない。」


そう呟き、背を向けて立ち去ろうとしたその瞬間、足元にコロコロと何かが転がり当たる。


「何だこれは?卵か――どれ、少し見てみるか。鑑定。」


ディアブロは遥か過去、エルフとの戦いの中で“相手の力を看破する能力”を奪っており、それがこの時代では“鑑定”というスキルとして形を変えていた。


その力を用いて目の前の物体を解析すると、即座にその正体が明らかになる。


《魔獣の卵。魔力を与えることで孵化が可能。与えられる魔力の質と量によって誕生する個体の強さが変化する。》


「ほぅ~~魔獣の卵か。」


魔獣とはモンスターとも魔族とも異なる存在であり、その個体数は極めて少なく、ディアブロですら一度しか目にしたことがないほどの希少種であるが、その戦闘能力は通常のモンスターとは比較にならないほど高い。


その卵が今、自分の足元に転がっている。


ならば取るべき行動は一つである。


「おもしろい。仲間の一人目になるか、試してみよう。さぁ――喰え。」


ディアブロは迷いなく膨大な魔力を卵へと流し込み、その力を糧として強制的に孵化を促す。


魔力を吸収した卵は徐々に色を変え、やがて完全な漆黒へと染まり切ると同時に、内部から亀裂が走り始める。


ピキピキと音を立てながら殻が割れ、その中から姿を現したのは――一匹の黒い子犬であった。


「‥‥ほぅ。漆黒の犬か。」


わずかに目を細めながら、その正体を見極める。


「魔獣で漆黒を纏う個体は一体しか存在しない。その存在は魔獣の中でも頂点に位置し、神すらも喰らうとされる獣――かつて、我がこの手で葬った存在だ。」


その名を、静かに告げる。


「ブラックフェンリル。」


生まれたばかりのその存在は、迷いなくディアブロを親と認識し、必死に鳴き声を上げながらその存在を示そうとしていた。


ディアブロはそれを静かに抱き上げ、指先を近づけると、ブラックフェンリルは嬉しそうにその指を舐めることで応え、その様子を見たディアブロは満足げに頷く。


そして、次の行動へと移る。


手の中に現れたのは、一つのチェスの駒。


「ブラックフェンリルよ。かつては敵としてその命を奪ったが、今度は我が仲間となり、その命が尽きるまで我と共に歩む覚悟はあるか?」


その問いに対し、迷いは一切存在しなかった。


「ワン!!」


短く、しかし力強い肯定。


「良かろう。」


ディアブロは静かに言葉を続ける。


「お主には、我が道を阻むすべてを正面から打ち砕く力――破壊力と爆発力を兼ね備えた駒を授けよう。お主は我が“ルーク”だ。」


そして、名を与える。


「新たな名は――“ベガ”。その名と共に生きろ。」


その瞬間、ルークの駒はベガの体内へと吸収され、両者の魂は一つの契約によって強く結びつく。


この契約は絶対であり、誓いを破れば命を奪い、守り続ける限りは力を与え続けるという、まさに魂を賭した主従関係であった。


こうして――


覇王ディアブロが求める“最強の仲間【駒】”の一人目が、ここに誕生したのである。

ルークはベガになりました。次はどの駒がうまるんでしょうかね?楽しみですね。

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