双龍の世界 ヨーロッパ 明治期から大照初期
あの一発の前です。
短いです。
日本が時の政権主導による、世にも珍しい無血での封建制から立憲君主制議会制民主主義への変換に苦労している頃、ヨーロッパもまた大変であった。
普仏戦争である。背景にはいろいろな原因が取り沙汰されるが、要するに根底にあったのはお互いに相手が嫌いだったのである。そして、近年はアルザスロレーヌ地方を自国に組み込むべく常に対立していた。
フランスとプロイセンの戦いで、フランスは負けた。
鉄血宰相ビスマスク率いるプロイセンと、ナポレオン率いるフランスである。ナポレオン・ボナパルトだったら名前負けしなかったかも知れないが名前がルイである。
断頭台の露にならなくて良かったね。
概ね一致団結して国内体制を整えて戦ったプロイセンと、戦う以前から国内体制が崩壊気味のフランスである。更に当時有力国家であったオーストリアに嫌われたフランスと、嫌われなかったプロイセンである。
始まる前から勝負は付いていた。
更に未だに作家達に引用される名前の名将達が揃っていたプロイセンと、ほぼ引用されないフランスである。勝ったから名前が残ったと言うことも有るかもしれないが、名将であっただろう。
大戦略で負け、戦略で負け、戦術で負け、名前で負け、いい所無く負けた。
更に負けた後、往生際が悪すぎた。帝制の後を引き継いだ共和政府が賠償金を払いたくない一心で再び宣戦布告。
完膚無く負けた。フランス人が何を考えているのか、国外の人間には理解できなかった。これが後年フランス式中華主義と言われるゆえんであろうか。
フランスは高額の賠償金を植民地から搾り取ることに決定。独立運動が激しくなったことは言うまでも無い。
国力を落としていくフランスと、ドイツ帝国となり国力を増していくドイツ。再び激突するのだろうか。
オランダ
無風であった。風が無いと風車が回らないから無風はまずいか。平和であった。もう外に出る力は無い。
イタリア
ローマ帝国の栄光を追い求めるものの、内部にバチカンというやっかいな奴が居着いており、所詮は夢である。やっと表面上は統一が成り今は王政。1911年リビアを植民地とする。
スペイン
スペインもフランスと同じく王制と共和制を行ったり来たりしていた。
この時代、内政の失敗(売国的な法律の立法など)、縁が切れない守銭奴バチカン、中南米の植民地には全て逃げられ残すはカリブ海の島々とフィリピンのみ、等散々だった。
更に米西戦争で負けカリブ海の島々を取られてしまう。
フィリピンを大事にするしか無かった。
この国も政治的にはフランスと同じでどちらに行くかわからない国である。
ベルギー
まずいぞ、早く逃げろ。と言っても国だから逃げられない。消し飛ぶ運命である。
オーストリア=ハンガリー2重帝国
体制的に火種を抱える国である。強大な国であるが、誰もこのような国の運営は悪夢であろう。
ドイツ帝国
今が絶頂期である。ヨーロッパ最強の陸軍国になった。大陸中で逆らう者はいない。
後はドーバーの向こうの海軍国とロシアである。現在海軍力の整備に余念が無い。
植民地はあるが、おいしい所は大抵持って行かれた後で、めぼしい物は無い。
フランス
賠償金を植民地から搾り取ることによって、何とか占領地の返還にこぎ着けた。ドイツ憎し。
おいしい植民地があるが、搾り取りすぎて独立運動が激しい。
イギリス
日の沈まない国、七つの海を支配する国。
何枚有るかわからない舌で繰り広げる外交はしたたかである。世界最強の海軍国。いつかしっぺ返しが有るかもしれない。
フランスが好きな人ごめんなさい。




