双龍の世界 アメリカ 南北戦争後 1
アメリカも大分変わります
アメリカ 1871年当時
南北戦争が長引き国内が疲弊した合衆国は、まず国内立て直しが優先され海外への関心は優先度が低くなっていた。
国内問題として最大の懸念が解放奴隷である。
以下、ある政権担当者達
南部があんな宣言をしてしまい停戦の時に有効事項とされた。もちろん最大限実現を遅らせるつもりだが宣言の内容と有効事項であることが解放奴隷に知れ渡ると、騒ぎになった。解放奴隷達が有効事項の実行を要求し始めた。
一部では、暴動も発生し死傷者まで出る事態になった。海外にも報道され、赤っ恥である。
騒動を早く収束させるためにも対策を練らなければいけなかった。とりあえず南部の奴らとの約束では、教育の実施を優先と言うことになっていたので、国中に解放奴隷専用の学校を作り教育の実施をする。内容?読み書きと四則演算だけで十分だろ。教育内容までは言及されなかったからな。人員も退役軍人でも当てとくか。そう言えば、白人だってまだ文盲も多い。ついでに白人の文盲を減らすとするか。
また、解放奴隷という名称も外聞が悪いためアフリカ系アメリカ人とした。ブラックとかニグロとか言うのは蔑称になるので将来のことを考えたら使わない方がいいと学者さんが言ってたからな。
そう言えばインディアンの奴らも「我々はインディアンでは無い。部族名で呼べ」とか言ってたな。部族ってどれだけあるんだ?アパッチ?コマンチ?ナバホ?他一杯?めんどくさい。解放奴隷もインディアンも専用の役所を造って対応だ。
解放奴隷はまだいい。明確な飴があるからな。
インディアンの奴ら・・・畜生、この呼び名はいけないんだな。公の場で言うと騒ぎになりそうだし、何かいい呼び名は無いか???????? 先生、学者さん、出番です。
え?ネイティブが良いだろう?でもいいんかそれで。
仕方が無い事実だし。
人ごとだと思って。しょうが無い、ネイティブ・アメリカンか。これではこの合衆国が元々奴らの土地 え?事実だろうって。ほんとあんた人ごとだと思って。
インディア・・・・・おっとー、部族名・部族名、あーめんどくさい。
でも頭の中でも慣れとかないといつボロが出るかわからんからな。
おーい、下っ端お前これの係になれ。
はい、え?えーとネイティブ・アメリカンの部族ごとの人口と生活環境と元の縄張りを調べて帰還できるかどうか調べろ? うわー、大変ですよこれ。 自分の他に何人でやるんでしょうか。
そんなひどい、部族数より少ないじゃ無いですか。ひどい無茶振りだ。
その後何年か、彼がワシントンにいるのを見た者はいない。
アメリカ合衆国は、1871年に内戦終結するまでは海外に手を出す余裕は無かった。
日本の政治体制が変わったのを見て強気に交渉と思ったら、南北戦争である。南北戦争終結後再度交渉に訪れた所すでにヨーロッパ各国と対等に近い友好条約を交わしており、アメリカだけが強気の不平等条約を押し付ける訳にはいかなかった。
結局、日本とはヨーロッパ各国と似たような内容の条約を調印した。
日本からは警戒されていたようだ。何しろ10年も内戦をしていた国である。初期の接触の印象が悪かったせいもある。ヨーロッパ各国を通じてこちらをかなり調べ上げたようであり、交渉はタフだった。
移民の申請があったが、断った。不平等条約を押し付けられなかった腹いせである。
アメリカと各国の関係 南北戦争終結後くらい
イギリス
元宗主国で有り、血をもって独立した相手である。ただ元々イギリスからの移民で出来上がった国であり、100年も前のことと相まって仲は悪くないはず。南北戦争の時は中立を歌いながら、こっそり南部を支援したようだ。さすが2枚舌3枚舌の外交をするだけある。いつか痛い目に遭わないといいね。工業製品と世界綿市場ではライバルで有る。海軍力では圧倒されているので、強気に出られない。
フランス
独立戦争の時に支援を受けた。仲は悪くない。移民はイギリスの次くらいに多かったがドイツに逆転されたようだ。南北戦争の時支援は無かった。個人が参加した程度。
ドイツ
移民が多い。 仲は悪くないが、そろそろ多すぎる移民を制限しようと思っている。
イタリア
移民はそこそこいる。 仲は悪くない。移住者は移民同士のマウントの取り合いで負けている。最近シチリア島からの移民が増えてきた。その内アルゼンチンなどに行くのだろう。
スペイン
移民はフロリダから中南米に多い。 よくけんかをしたので仲は悪い。彼から買った土地から大量の砂金が見つかったりして、それもあり仲は悪い。
オランダ
移民はそこそこいる。途中で彷徨わなかったようだ。
スウェーデン
移民はそこそこいる。バイキングとどう違うんだ。
ポーランド
移民はそこそこ 仲と言うほどのものでは無い。
ロシア
移民は少ない ドンと増えるのはある事件の後である。
ハワイ
狙っているが、ガードが堅い。最近日本と仲がよいようで、注意している。
他のヨーロッパ諸国
人口が少ないこともあり移民も少ない。仲と言うほどのものでは無い。
ハプスブルク家?知らん。
アジア諸国
関係ありません。
南北戦争から数年がたったある日の政権担当者達
よう、4年ぶりくらいか?忙しいのか。
まだ終わらないよ。ネイティブ・アメリカンの帰還作業。森が無くなっていたり、広大な農地になっていたり、牧場になっていたり、街になっていたり、出来るわけ無いだろ。
上司というか前任者はどうした?お前下っ端のはずだ。
激務のあまり、体を壊して休養中。俺も休養したい。見ろよこの頭、フサフサだったんだぜ。
うわ、まぶしいな。
このやろー。まだそこまで行ってない。少しでこが広がっただけだ。
それで少しか。俺には頭の半分くらいまで額があるように見えるが。
むぐぐぐぐ。そう言うお前はまるで骸骨じゃ無いか。
あー、そうだな、少し痩せたな。ほんの40ポンド体重が減っただけだ。おかげさんでかみさんとぶつかると跳ね飛ばされる。
お前な・・それかみさんに言うなよ。友達として忠告してやる。
ふっ・・・ もう遅い。口の中が切れたぜ。いいパンチだった。
ああ、お前のかみさんたくましいものな。それでそんな痩せるほどかお前の仕事。
たくましいんじゃ無い。少しふくよかなだけだ。まあ貧乏農家の娘だったんだ。力はあるよ。
それで仕事なんだが、お前も知っているようにアフリカ系アメリカ人の教育担当だ。最近ではもうほとんどの所に学校が出来て、教師も退役軍人を中心に数だけは揃う。彼らも、教育の実施が実現されると言うからきちんと出てくるよ。授業を受ける態度も真面目だ。大人達はともかく子供は覚えるのが速いな。
おかげで最近は少し余裕が出来た。
おおう、うらやましい。
いいだろ。ただ2年前くらいまでは学校の数が十分じゃ無くてな、協会とかを学校代わりにしていたんだ。そこでないろいろあってさ、気がついたらこんなになっていた。
教会か。なんか学校みたいなことやってるからちょうどいいじゃ無いか。何で問題があるんだ。
はっきり言う。人種差別だ。特に、私は敬虔な神の使者ですとか神の僕ですとか敬虔なキリスト教徒です等とほざいてる奴らがひどい。俺はもう教会の奴らに敬意を払うのをやめた。奴らが言うには神から祝福された人間は白人だけで、他の人種は人間じゃ無いんだと。
もちろん全ての教会がそうだったわけでは無い。「彼らも神から祝福を受けるのですね」とか言ってきちんと対応してくれた所が多い。心の中は、知らんが。
お前、そこまで教会不審かよ。
まあな、でもお前だってやってみればきっとこうなるぞ。心当たりはあるだろ。
ああ、無いわけでは無い。中には「土人ども」「未開の奴らを導いてやったのは我々だ」「白人以外は人じゃ無いんだ」等と、交渉の最中に何度言われたか。仕事だから我慢して聞いていてやっていたが、見ろこの頭を。
大丈夫、まだ半分残っている。安心しろ。
安心できるか! きっと復活すると信じているんだ。フサフサ増えるフサフサ増える・・・・・・
おい、やめろ。正気に戻れ。
あ、どうしたんだろう。疲れているのかな。休養取りたい。
合衆国は政府関係者の心と体を犠牲に、内政の安定に腐心するのだった。
内戦終結後、解放奴隷とインディアンの人口が今まで詳細に調査されていなかったので調査した所、人口の28%を占めることがわかった。インディアンは4%程度である。この結果に愕然とした政府は、アフリカからのいかなる形でも移民は禁止とした。まだ、格安労働力として集める奴らはいた。ヨーロッパからの移民はこれまで通り制限しないとした。人口比を下げないと、騒動があった時大変なことになってしまう。下手をすればまた内戦だ。人種戦争になるだろう事は明白で、もしそうなったら国内は荒廃してしまうだろ。白人側が勝つのは明らかだが、勝っても何も得るものが無いどころか、荒廃した国内・壊滅する経済・激しい憎悪が残るだけだ。何としても避けなければいけない。
そんな政府の考えなど知らんとばかりに、今まで解放奴隷の格安労働力に頼って利益を上げていた北部の連中が、こぞって政府に文句を言ってくる。「奴らにまともな給料を払ったら、利益が無くなる」「やっていけない」「なんで学校なんかに行かせるんだ、少し考えることを覚えやがったからやたら文句を言ってくる」など、身勝手なものだ。今までのことを考えると言いたくなるのもわかるが、政府の最重要政策となっているのだ。わかってくれ。
南部の奴らがあんな手段(奴隷解放他)を取らなければな。今頃笑っていられただろう。奴らに政治的に負けたのだ。奴らも自分たちが大変になるだろうに、後が無いと考えて自爆に巻き込みやがった。
南部では、解放奴隷おっと、アフリカ系アメリカ人が農場主から農場を借りて自分たちで始めた所もあるという。農場主は今までみたいな贅沢は出来ないが、賃貸料で余裕を持って暮らしていけるという。今までどうやって効率よく働かせようかと苦心していたのに、自分たちで始めた所かなり効率が良くなり利益も上がったらしい。今まで何だったのかなとか言っていたという。北部の資本家連中も参考にすればいいのにな。あいつらは、安く使って利益を上げる事しか考えていないからな。
あのとき我々は、政治的に対抗手段を打ち出すことが出来なかった。いや、同じ事を宣言して手打ちに出来たはずだ。事実、そう言う動きもあった。だが、資本家連中が政治力で反対した。結果は今のざまだ。文句を言うな。
国内問題で精一杯だったので国外へ向ける力は弱かった。
この世界ではアメリカ合衆国に日本人移民はいません。
いくつか小ネタを入れておきました。
目立たないのでわからないかも。
長くなりましたので分割します




