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生と死の狭間の者
此処は、あの世とこの世の間に繋がる薬草が広がる花園。穏やかな楽園と人は呼ぶ。世から捨てられた者、彷徨い歩く者、死に絶える者、懸命に生きようとする者のための楽園。
(…お母様が遺してくれた庭。)
今日も、やはり美しい。命の映像が絶えず脳裏に流れては消えていく。
「コルフィーヌ、頼めるか。フェンネガリーヌの娘かもしれん。」
「…フェンネガリーヌお姉様の?」
娘がいた、なんて聞いていなかったから腰が抜けるかと思った。きっと、お姉様に会ったのは3回だけだからだと思う。末の王女として生まれた私は、すぐに老司教に預けられて現在に至る。
この土地にいなければ、呪いに侵されてしまう。その理由で此処にいるわけである。此処なら、血族を呪いから救える。この子がそうならば、特に此処にいるべき人間。
「…もちろん、受け入れるわ。ここには拒む権利がないもの。」




