聖女らしくない?
「クライブ団長、お疲れさまでした。
騎士の中に問題の人物はいないようです。
流石に王宮の騎士をどうにかしようとする輩はいなかったようですね」
第二騎士団全員を面談したが、誰かに唆されたような者はいなかった。
人員が増えて慌ただしい状態になっていたのも、多分侍女のスパイを王妃宮潜り混ませる為の囮だったのかもしれない。
騎士と侍女両方の人数が増えてが王宮が溢れかえればクライブとサリーの目もいつもより効かなくなるだろうからね。
「フランチェスカ聖女、マルグリット聖女お疲れ様でした。
お二人に調べて貰えて、安心しました。
これで我が騎士団に新しく入った連中にも気兼ねなく指示を出せます」
クライブ団長も、新たに回って来た騎士たちの扱いに慎重になっていたことが伺える。
「クライブ団長、ロジェとスパイの二人の侍女の監視はもう少しの間お願いね。
出来ればまだ相手に気付かれたくないの」
「お任せ下さい」
ロジェの場合は既に相手に知られている可能性は高いけど、他の二人の侍女に関してはまだ気付かれていないと思う。
先ずは相手の正体を知ること、そしてそいつを叩くこと。
これだけ聞くと全然聖女の仕事ではないのだけど、今回はセバスさんの許可も下りているし、陛下からも直々のお願いだからしょうがないよね。
個人的にも妹の様に可愛いマリーエル様をほっとけないし、守りたいもの。
「マルグリット姉さん、数日は何もないような顔をしてクライブ団長にもサリーにも日常を送ってもらう予定よ。
その間に監視の目を担う第三の者が潜り込んで来ればラッキーよ。
そうならなくても、その間に私と一緒に今日捕まえたスパイの尋問よろしくね」
とお願いする。
「わかっているわ、フランカのやることは聖女としては少し逸脱ぎみだけど…
でも、今回は特別よ」
「ありがとうマルグリット姉さん」
私は姉さんに抱きついた。
姉さんも同じ事考えてたのね。
でも、姉さんも私と一緒でマリーエル様の為に一肌脱いでくれるって事よね。
それでこそ私の大好きなマルグリット姉さん。




