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聖女派遣いたします  作者: ゆうゆう


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33/43

想定外

スーリアの侍女は数段階に位が分かれている。

王宮、王妃宮、内宮、外宮、東の離宮、そしてこの西の離宮と各侍女長がいてその上に統括侍女長様がいる。

各宮の侍女長の下には侍女副長、侍女班長、侍女副班長、そして侍女、侍女補佐、メイドと細く分かれている。


カーラは侍女班長、多分ロジェは偉そうな割にただの侍女だろう。

さっき侍女長が名前しか読んでなかったから。


役付の場合必ず名称を付けるはずだから。


「あなたはマリーエルの所の侍女なの?」

王太后様が聞いている。


え? ロジェまさか本当にご主人の許可なくここにいるって事?


「いいえ、王太后様私はこの宮の侍女ですわ。

昨日配属されました。

ロジェと申します」


王太后様もポカーンとしています。



後で分かった事ですが、侍女としての訓練所時代仕事をそこそこ覚えたロジェは根拠のない自信で自分は仕事が出来ると思い込んだ。

そして実力の何倍も偉そうな態度を取るようになり、まだやっと侍女補佐から侍女になったばかりなのに、もう配属を2回も換わっている問題児で、確かに仕事はそれなりにそつなくこなすのだが周りと上手く付き合えず、いざこざを起こすから直ぐ移動になるようだ。


そしてこの西の離宮に配属になり、まだ担当も決まってなかったのに成り行きで勝手に行動してこの状況と言う訳だ。


何が見かけない顔ねだよ。

自分だって昨日からの配属だったくせに。

よく言えたものだ。


今日は侍女長にお願いして、わざと離宮の侍女を部屋に置かないで貰っていたのに…。


まさかの乱入のうえ、主に無断の発言。


どうやら侍女としての心得より伯爵令嬢としての自尊心やプライドが先に出るタイプのようです。


チリリン

王太后様は何も言わず侍女長を呼ぶために呼び鈴を鳴らした。


「お呼びでしょうか」

入って来たのは侍女副長だった。

「侍女長を呼んで」


「かしこまりました」


そのやり取りをこちら側の私達はまずい事になったかな?

とロジェに対する怒りを忘れて彼女を心配しだしたが、当の本人は全然分かってないようで、王太后様にニコニコと微笑んでアピールしています。


こいつある意味大物かも。


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