第一章 産み落とされたのは悪役令嬢 〜12〜
更新止まっててごめんなさい〜〜〜!!
インフルエンザになって布団に伏していました…。
でも定期テストが近いのであまり書けなさそうですが出来るだけがんばります!
ブクマ91件?!ありがとうございます(涙)
ああ、ポテチ食いてぇ。
今や頭の中はあの安っぽい袋のお菓子で頭がいっぱいなのだが、この思いが脳内をちらつき始めたのはつい1時間前ぐらいである。
あ、皆さまご機嫌よう。
あの衝撃の婚約から月日も経ちまして。もうそろそろ私の5歳の誕生日です。
お父様は婚約破棄に奔走すると同時に私の誕生日パーティーの計画にも追われております。
私の誕生日なんて、今までは家族と使用人だけでの身内でしか祝ってなかったけど、今年はなぜか色々な業界の人を呼ぶつもりらしい。
別に人を呼ぶのはおかしくも無いし不思議でもない。自分の子供と他の企業や財団の人達の子供を交流させてお互いのお家にとってWin-Winな関係を築くのにうってつけな会なのである。つまり同年代の子供が沢山来るらしい。なにそれしんどい。
下心マックスな大人達の相手したくないし、まだ何にも分かんない純粋無垢な子供達をそんな汚い世界に巻き込みたくない…マジで友達とか祐麻と晴哉もいるし…って私友達2人かよ。しかも1人は婚約者。
日本最高峰の財団の令嬢としての戦闘力0なんだけど。一人の人間としても戦闘力限りなく無いな。
まぁ仕方ない。ニート志望がそんな社会的戦闘力高くても意味ないわ。いやでも私は日本一の財団のトップ(お父様)を意のままに操れちゃうんだから戦闘力5万とか?最強なのか最弱なのかはっきりしてくれ。
とりま社交性欲しい。
おっと、いけないいけない話が脱線しすぎた。
とにかく話を戻そう。
つい一時間前ほど部屋でパティシエ特製のフルーツタルトを食べていたのだが、それを食べている時に唐突にポテチの存在を思い出してしまった。
いや、断じてフルーツタルトがまずいとかではない。めっちゃ美味しい。世界一おいしい。ほっぺた落ちる。
ただ、なんかこう、無心に、何も考えずむしゃむしゃ食べられるような安っぽい味が懐かしくなってきてしまったのである。そしてすっかり忘れ去っていたポテチというすんばらしい存在を思い出してしまった。
この世に二度目の生を受けて約5年間。まあ三分の一ぐらいはミルクと離乳食だったけど、超高級食材を使った一流のコース料理みたいなものしか与えられてこなかった。
いやもう本当に美味しいものを食べれるのは幸せなんだけどさ、こう、舌が疲れたから安っぽい味も懐かしくなってきちゃって…それに前世はスーパーに売ってるような安いお菓子ばっかり食べて、一週間に一回ぐらい食べるちょっと贅沢なスイーツ、ってのがこうね、幸せを助長してくれてたわけですよ。
まあ、長ったらしくだらだら話してたけど要は、ポテチ食べたい。
大御神財団の一人娘ともなればポテチなんて用意するのは歩くことよりも、いや息をするよりも簡単なことなのだろうが、こんな箱入り贅沢ニートお嬢様がポテチ知ってるなんておかしい。
というか、私の箱入り具合やばい。外に出た回数両手で数えるぐらいしかない。
お父様、娘を監禁プレイとかやめて下さい。
そんな我儘娘な私は一時間もポテチを食べられないことを我慢できるはずもなく、マナーの先生と運転手さんを口説き落として只今、伊邪那岐邸におります。
お父様が後々怖いけど欲望に忠実に生きることにした。
「かるら、あそびにきてくれたんだね!ぼくすっごくうれしいよ!ねえねえなにしてあそぶ?!」
「わたしじつは行ってみたいところがあって…でも一人じゃふあんなんだ…。」
「…!じゃあぼくがいっしょにいってあげる!」
「ほんとに?やったぁ!」
晴哉を思いっきり利用してしまっているのはものすごく申し訳ないけどまあ本人はなんか嬉しそうだしいいでしょ。
さて、なぜ晴哉のところに来たのかというと、以前晴哉と話した時に晴哉のお父さんの話を聞いたのだが、どうやらかなりの庶民派らしい。ある時晴哉のお父さんが、学校(お兄さんは2人とも星の宮学園)でいい成績を取ったらご褒美をあげると晴哉のお兄さん2人に約束して、約束通り2人ともいい成績を取ったので何が欲しいか聞いてみればお兄さん達は
「回るお寿司が食べてみたい!!」
と言ったらしく、それを聞いたお父さんは名案だ!と言って生粋のお嬢様であったため回転寿司を拒否ったお母さんを抜いた男家族4人で嬉々と回転寿司に行ったらしい。
そんなことウチのメイドさんが聞いたら卒倒するけど、そんなことを軽々とやってのけてしまうお父様らしい。
でもお父さんも回転寿司は初めてだったみたい。
晴哉に感想を聞けば、うすかった。と言われた。
でしょうね。いつも君が食べてるお寿司とはお値段が2桁違うからね。
というわけで、スーパーに行きたい!と伊邪那岐家のお父様に晴哉を通して頼めば、護衛は死ぬほどつけるだろうけどスーパーに行かせてくれるのでは?!という魂胆なのである。
ひっひっひっ、愛しのポテチよ。もうすぐ私の手の内に…。
「で!かるらはどこにいきたいの?」
「おうちにある本でよんだんだけど、ふつうの人たちが食べものをおかいものするスーパーっていうところに行ってみたくて。あ、コンビニエンスストアでもいいんだけど。」
「うん、わかった!おとうさまにきいてみるね!」
んなわけで、伊邪那岐家の執事さんが晴哉のお父さんから電話で即刻許可をもらい、伊邪那岐家のメイドさんと執事さんを2人ずつ大御神家の車に乗せ、スーパーに繰り出すこととなった。
計画通り過ぎて怖くなってきた。
あ…でもどうせお父様にバレて死にかける未来が見えるわ…。




