この世界についてのこと
このアングルストン・グルートスこと教授の馬車に乗りこみ大学へと向かっていく。
「カルラよ、お主の父についてじゃが、」
俺の父?別にあいつのことで話されることなんてあるのか?
「お主はまだ1歳の子供じゃ、きっとこの世界のことも知らないことが多いじゃろう、
この世界には六聖人と言われる最強の六人が存在する。聞きたいか?」
「はい、聞きたいです」
「一人目、龍壊者カステル・グラッド、二人目、絶対防御、クグラッチェ・ドルファム」
かっこよすぎじゃない?とか思って聞いている、中身は高校生、こういうものに憧れるお年頃なのだ
「三人目、結界の王、アストル・グローザック」
アストル・グローザック?あの子供が結界の王?いや不思議じゃないか、多分あの長時間いるにはしんどそうな部屋も結界だったのかもしれないな、
「四人目、無詠唱魔術の絶対王者、イカグルドラ・バーグルソン、五人目、無限魔力、バスター・ノーマン、六人目、、」
言うのを渋っている何かあるのだろうか、教授の顔がどんどん曇っていく、どれだけ言いたくないんだこいつ、、
「六人目、剣聖、クルストン・ノワール、、」
「父様?」
「あぁ、お主の父は剣聖じゃ」
おいあいつすごいやつだったのかよ、まじかなんで言ってくれなかったんだよ
「この世界についての話じゃったな、今のは六聖人の話じゃ」
かなりいい話聞いた気がするが、まだ教えてくれるのかこの爺さん、優しいんだな。
「さてさて、次は国についての話をしようかのぉ。まずここ中央都市アグルラス」
草むらの中で何かが動く。
「教授、何かが草の中を、、」
「ふむ、カルロス!念のためだ、見てこい」
馬車を止めカルロスという名の部下らしき人に敵襲かどうかを確認させにいく
「アングルストン様、別に問題はないかと」
「そうか、なら帰ってこい」
嫌な予感がする、勘ではあるが何かまずい気がする。
「ぐはっ、、」
「カルロス!何があったのじゃ」
「アングルストン様、お逃げを、、、、早くっ」
アングルストンが素早く馬車を走らせる、何かが追ってきている。カルロスというわけではなさそうだ。となると魔物?
「カルラよ、隠れておれ」
アングルストンが馬車に乗りながら詠唱を唱える
「炎に抱かれし、我が従者よ、姿を現せ フレイム・ガーディナルズ!」
杖から発せられた炎が鳥の形に変化し空を飛び回る。おぉこれはすごいな、本当に魔法って存在していたのか、魔法が使えるってことはこの教授は貴族の血が流れているのだろうか
「敵は3匹、ホブゴブリンじゃ、」
ふ〜ん名前からしてゴブリンの上位互換ってとこだろうか、俺も魔法撃ってみたいな、、馬車に乗る前にしれっと父の部屋から取ってきた魔導書を荷物入れから出す
「カルラ!何をしているんじゃ、、」
「教授僕も魔法が打ちたいです」
1番簡単で読める文が多い魔導書を選んできたつもりだ。俺でも読解可能、この中で1番使えそうな魔法、、これだ
「暗黒の渦よ霧を出せ ブラックスモーク」
っ、打てた?俺も魔法が使えるのか、、魔法が使えた!!体の中にある魔力が消え失せていく感覚がある
「カルラ、おまさか闇属性魔法を、、話は後でするが、一旦は助かったぞ」
馬車が煙幕の中で方向を変え逃げ切る
その後はホブゴブリンも諦めたのか追ってくる様子はなかった。
「カルラよ、まずは感謝するぞ」
「いえそれほd」
「じゃが!闇属性の魔法は危険じゃ、魔力庫を傷つける代わりに強力という特性がある。そう簡単に使うような魔法ではない」
「わかりました。」
どうやらあの行動は危険だったらしい、だが体に異常は今のところない
「あ、あの魔力庫を傷つけるというのは感覚でわかるものなのですか?」
「そうじゃな、激痛が走ると言われている、それだけ繊細な器官じゃ」
「ですが今のところ何の異常もありません。」
すごい驚いてそうだ、ついに無双ライフの幕開けかぁなんて思っていると再び会話が始まる
「そんなわけがない、まさかかなり魔力庫が強固なのかのぉ」
てことは俺ってかなり異端者ってこと?これはモテるな
そんな話をしているとあっという間に中央都市に着いた。
かなり技術が発展していそうな都市だなと思いつつ目の前の建物に目を向ける
「カルラよ、そこがクランストリング魔法大学じゃ」
で、でけぇ、、こんなにでかい建物見たことないぞ、
ここで俺は魔法を学ぶのか、まずは無詠唱魔術とか習得したいなぁ
アングルストンに中を案内される。外観から分かっていたがかなり広い。
「お主の部屋はここじゃ」
「こんな広い部屋よろしいのですか?」
「皆こんなもんじゃよ」
おいおいまじかよまじの貴族たちなのか?
俺ここで生きていけるかな、
「お主は特別枠での入学になるからのぉ、色々苦労もあるじゃろうががんばるんじゃぞ」
どういうことだ?そう思いながら一人部屋の中のベッドにダイブする。
はぁいい匂い。一通りしたいことが終わったら持ってきた荷物を棚に入れる
「改めて広すぎるな都市の中央はやっぱり大富豪たちばっかなのかな。」
荷物の移動を終わらせた頃にはもう夜だった、とは言ってもそんなに時間がかかったわけじゃない、村からここまでの移動に時間がかかったのだ、実際荷物の整理には30分とかかっていない
「なんか変な感じだな、慣れてないからだろうか、、」
ここでの生活は数年続くのだ、早目に慣れておかないと後々に響きそうだ
次回から魔法特訓に入りそうかな、というところで三話『この世界についてのこと』でした。
あんまり世界について知らされてないかも、、後々また説明が入るでしょう、未来の自分に期待しますか、、




