平民の異端児
あれから一週間、この世界についてもわかったことが多々ある。
一つ、この世界の人は俺が転生者ということを知らない
二つ、平民は魔法が使えない、これが1番まずい、なんせ俺のギフトは魔法系だ。魔法が使えなくてはどうしようもない。そして平民は魔法の代わりに剣術を扱うらしい。魔法を扱えるのは貴族だけらしい。
父の部屋にあった本棚にある本は趣味で集めているのか、それとも魔法に憧れているのかもしれない
三つ、ここは中央都市アグルラスの最端の小さな村らしいこと、アグルラスは中央都市の中で1番地位の高い貴族の名前であること
ま、こんなこと気にしててもだが、、、1番気になるのはやはり平民は魔法を使えないということ。血筋的なもので貴族だけが魔法を使えるのか、それとも平民たちが魔法で貴族を襲わないように禁止にしているのかは定かではないが後者であって欲しいものだ、、
「あなたぁ!またカルラがあなたの本棚から本を!」
「わかったすぐ行く」
まずい、アクルアはすぐに俺の場所を見つけてくる、、今魔導書を読んでる最中なのに、
まぁ赤ん坊である俺に拒否権はないんだが、、
ただこの世界では成長が早い、これも転生者だからなのかは定かではないが。
「こらっ!カルラ、俺の部屋にきちゃダメだぞ、って魔導書なんか読んでどうした。俺たち平民は魔法が使えないんだよ、これは父さんの趣味だ」
全てあの子供の計算通りだったのだろうか、、俺は魔法が使えないまま終わってしまうのか、、
そんなことを考えたり、この世界の言語を習得しようと努力している間にあっという間に一年が過ぎた。
この世界の言語はさすがに覚えてきた、なんせ中身は結構賢めの高校生だ、飲み込みは早い方だと思っている。
この一年でわかったことがさらに増えた、特に魔法関連についてだ。平民が魔法が使えないのは、俺の二つの推測、そのどちらも違っていた。どうやら平民の体には魔力庫という体の中に魔力を蓄えている器官が存在しないらしい。そのせいで体に魔力がほとんどなく魔法を扱うことができないということらしい。
ただどうにもおかしい、俺の体の中に何かが全身に巡っている感覚がずっと存在する、これが魔力だとすれば俺は平民の中で唯一魔法が打てる存在、へへっこれでモテモテかぁなんて考えているとクルストンがやってきた。
どうやら平民の子が生まれてから1年前後経った日に自分の子供にどのような才能があるのかを確かめるという習慣があるらしい。どうやら今日はその日だったらしい。
「カルラ、こっちに来なさい」
少し期待をしているような目をした父を見て拙い歩き方で父の方へと向かう。
「カルラはもう歩けるのか、さすが俺の血が混ざってるだけはあるな」
こいつはどこから自分に対して自信がこんなに出てくるのか、なんて思いながらリビングに向かう
リビングの机の上には謎の水晶、といってもアニメでかなり見たことがある、これに触れたら光出すか俺の魔力が多過ぎて割れるかの2択だろうなと思いつつ親からの説明を聞く
「あなた、これは私から説明するわね」
「あぁ」
「カルラ、あなたには今からこの水晶に触れてもらうの」
来たぁぁ!!確定演出、ここから俺の無双ライフが始まるんすか。目を輝かせながら話を聞く
「それでね、この水晶に触れたら水晶から光が出てカルラが何が得意かっていうのがわかるの」
はいはい、そのパターンね、りょうかいりょうかい
「あんまりいい結果じゃないと思うの、ごめんね私お父さんと違って何の才能もなかったから」
なるほど、つまり俺の無双ライフは存在可能性があると、、、、だがあの子供から貰ったギフトが何の役にも立たないなんてそんなはず、、そんなはず、あいつのことだからちょっとありそうで怖いな
とはいえ一旦触れてみないと始まらないか、そう思い水晶に触れる
水晶の上部から光が出て謎の液晶のようなものが表示される。
そこには自分の名前と得意属性、自分の魔力量及び才能、剣術の才能など色々だ、
両親はともに見つめあってぽか〜んとしている。それもそのはず俺には魔力庫があり、魔法が使えたからだ、魔法の才能がずば抜けて高かった
「あなた、これって」
「あぁ、カルラには魔力庫がある、それにこんな才能、、」
「今すぐ教授を呼びましょ?平民から魔法使いが生まれるなんて数百年ぶりだわ」
どうやら絶対に平民から魔法庫がある人が生まれないわけではないらしい、一応生まれるには生まれていたと、それが数百年前の話ってことは、、俺ってかなりレアなのでは?これは無双ライフあるのでは!?
「カルラ、お前に魔法庫がある可能性がある、今まで平民から魔法庫を持って生まれてきたやつは全員もれなく強かったんだ、、俺は知り合いの教授を呼ぶ、それでお前に本当に魔法庫があるのかがわかるだろう」
ほぇ、父さんって教授と知り合いなんだ、、意外とすごい人だったりするのかな
翌日本当に教授らしき人が来た、とはいってもまだ外の世界にほとんど行ったことがなくこの人が教授であるという確証は持てなかった。
「ふむ、こやつが魔法庫を持ってると?」
「はい、昨日水晶がそう示しておりました」
「ほぉ、興味深いな、おい若造、お主の名は?」
「カルラ・ノワールです」
「ふむ、、わしの名はアングルストン・グルートスじゃ」
アングルストン、名前だけでも覚えておこうかな、、それにしてもこの人の雰囲気、怖い。
「何じゃその顔は、何か言いたいことでもあるのかのぉ」
「教授、まだカルラは満足に話せません、意地悪はよして下さい」
「ふぉっふぉ、そうじゃったなぁ、では本題に移ろうかのぉ」
こんな笑い方するやつほんとに存在するのか、、
「どれどれカルラよ、少し体を見させてもらうぞ」
なんか真面目モードになったっぽいな、、
「はい」
体を見られるのは五分程度で終わった。すごくくすぐったかったし色々と調べ上げられた、現実世界でいう聴診器みたいなものだった、冷たいのを当てられるのはやはり苦手だな、、
両親が息を飲み見守っている
「おいお主らの想像通りじゃった、こやつには魔力庫がある」
両親が目を輝かせている、相当嬉しかったのだろう
「あなたっ」
「あぁ、」
「フォッフォッフォ、イチャつくときは誰もいない時にするんじゃぞ
それとこやつを貰って行っても良いかのぉ」
おいこいつ何いってんだよ
「もちろんいいわよぉ、3年間でいいかしら?」
お母さん!?
「修行して強くなって帰ってくるのよ、カルラ」
「そうだぞカルラ、お前には才能があるんだ、頑張ってこい」
父さんまで、、、
「フォッフォッフォ、では行くぞカルラよ、目指すは我が大学、クランストリング魔法大学じゃ」
「は、はい、、」
そうしてアングルストンと共に大学へ行くこととなった
出てくる名前に意味はないです。そのうち意味ある名前出るかもしれないけど大半はその時に思いついた名前でやってます
2話目、いかがでしたでしょうか、ここからカルラの成長編へと進んでいきます




