表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
悪役メイドだなんて言われましても困ります  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

95/115

95



(血が反応…ねぇ。

 となると『かぼちゃらーめん』って、イボルボン産?

 ゲーム内では『(いにしえ)の魔器』ってあったけど、イボルボンってそんなに長い歴史があったっけ?

 比較的新しい国だったと記憶してるんだけど…。


 それに私は、彼等が隣国イボルボンに存在するリッケ家の縁者…と言う事くらいしか知らない。

 名前も恐らくは偽名…良くて愛称と言った所かなと思う。

 と言う事は、出自などはあまり知られたくないのだろうと思って、話題にも、しないようにしてきたけど。


 彼等が貴族階級なのは、ほぼ間違いないと思う。

 ルルさんもシャフさんも、セル様の事を呼び捨てにしてるくらいだし。

 何よりあの魔力量に技量……リッケ家が魔法士を多く輩出している名門なのは間違いないけど、それにしたってセル様は圧倒的だものね。

 ぁ、ルルさんも…少なくとも、この学院の中では断トツのトップクラス)


 脳をフル回転させながら歩いていたが、フィーの足取りは徐々にゆっくりになり、最後には止まってしまう。


(あれ…血に……魔力に反応とかなら私でもどうにかなるかもしれない。けど…血となると、私では全くわからないのではない?

 私……セルフ戦力外通告をしてしまったのでは…)


 『血に反応』という言葉から考えれば、出自の明らかでないフィーが、かぼちゃ武器を探し出せる可能性なんて皆無だ。

 隣国貴族であるセル達と、フィーとの間に繋がりがあるとも思えない。

 だからと言って、何の手伝いも出来ないのは流石に悔しい。


 今だけの繋がりだからこそ、この世界で見つけた推しの役に立ちたい。


(……そう、そうよ。

 血の反応で探せなくても、私には記憶があるじゃない。

 思い出すのよ、ヒロイン達が『かぼちゃらーめん』を見つけた時って……)


 フィーは何とかして思い出そうと、腕組みをして唸る。


 武器探しの下りなんて周回前提だった事もあり、画面なんてほぼ見ていなかったが、流石に初回はきちんと見ていた筈だ。

 思い出せ、自分!!


(背景には緑が多かった気がするし、森というか外で間違いないはず。

 となると、じゃあ…今いる森だか林だかが正解って事よね。

 けど…何かを見つけたとかじゃなかったような……待て…でもあのアイテムって、台座と言うか、祭壇みたいなところに置かれていなかった?


 あ~……何か思い出してきた。

 と言うか、発見の流れって、そう言えばテキストだけだったじゃない。

 流し読みしてたかも……後悔先に立たずだわ。


 まぁ、焦った所で、都合よく思い出せるモノでもないだろうし、ゆっくりじっくり記憶を探って行くしかない。

 ハハ…私にゲームとしての記憶がある事を知らないセル様達が、私が戦力外である事を考えなかった…なんて事はないわよね。

 なら無暗に歩き回るより、文献とかを探す方面での手伝いを、期待されてたかもしれないな…。

 …何だか凹むわ。ルルさんやセル様、シャフさんにも気を遣わせたって事だものね…はぁぁぁ)



 結局、その日の探索は空振りに終わる。

 これまで手段のあるセル達が、探して発見に至っていないのだから、当たり前と言えば当たり前の結果だ。

 しかし、セルフ戦力外通告をしてしまったフィーは、表面は取り繕いながらも、酷く落ち込んでいた。


 何とか助手の仕事をこなし、そっちが終われば、まだ終わっていなかった担当本…現存しない魔法皇王国の調査考察の写本作業に向かう。

 そうしている間に、気づけば陽は大分傾いていた。


 モスリンとスミナに挨拶をして、トボトボと帰路に就く。

 今日一日、何とかミスなく終えたが、未だ落ち込みは絶賛継続中…。いい加減に気持ちを切り替えなければ、本業(メイド業)に支障が出てしまうだろう。

 フィーは自分で自分の両頬を、パンと平手で打つと、再び歩き出した。


 門番に挨拶し学院から出ると、少し先の方にイメネアの姿を見つける。

 イメネアは、校舎内立ち入りの為に講師助手となったフィーの代わりに、アンネッタの事も引き受けてくれている同僚だ。

 もしかして、アンネッタに何かあったのだろうかと、フィーは瞬時に蒼褪めた。






ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。


リアル時間が少々慌ただしく、隙を見計らっての創作、投稿となる為、不定期且つ、まったりになる可能性があります。また、何の予告もなく更新が止まったりする事もあるかと思いますが、御暇潰しにでも読んで頂けましたら嬉しいです。


ブックマークやリアクション等々も、頂けましたらとても励みになりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

ブックマークや評価等々くださった皆様には、本当に本当に感謝です。


誤字脱字他諸々のミス、設定掌ぐる~等々が酷い作者で、本当に申し訳ございません。見つけ次第ちまちま修正したり、こそっと加筆したりしてますが、その辺りは生暖かく許してやって頂ければ幸いです<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ