表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】悪役メイドだなんて言われましても困ります  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

194/215

194


 隙間時間を全投入して、やっとセル達に渡すお守りが出来上がった。

 野良精霊3人にも中に入って貰い、準備は万端だ。。

 今日は朝から魔法の授業がある予定なので、帰る時にでも渡そうと考えている。


 扉の前に立ちノックする。

 中から反応があったので開ければ、珍しく3人全員が揃っていた。


「失礼します」

「あ、皇王女殿……って、ごめ、フィー…えっと、早いな」


 扉に一番近かったルルは、バツが悪そうに後頭部を掻き毟る。

 これまで通りなのに、どうにも落ち着かないらしく、時折『皇王女殿下』と言う単語が飛び出す。フィー本人にとっては、今更過去の身分を持ち出されても、違和感しかない事は伝えたのだが…。


 一番奥の机で書き物をしていたセルが、じっとりと半眼でルルを睨み付けるフィーに苦笑している。


「あまり虐めないでやってくれると助かるよ」


 本人は無意識だったが、思い切り不満が顔に出ていたみたいだ。

 軽く頬を叩いて改めて挨拶する。


「失礼しました」


 姿勢を戻し、室内を見回す。

 元々必要最低限しか置かれていなかった室内は、少しずつ本類も減ってきていて、代わりに荷物が詰められた木箱が増えてきている。


「すっきりしてきましたね」


 フィーの呟きに、セルも室内を見回した。


「うん。

 少しずつでも片してるんだけど、やっぱり本類が多くて、あまり進んでない感じだよ」


 そこへシャフが近付いてきた。


「おはようございます、フィーさん。

 今日の講義なんですが、遅れの目立つ授業があり、そちらに枠をお渡ししたので、本日の予定はなくなってしまいました」

「そうなんですか」


 フィーが関与する魔法系の授業は、成績の見直しなどがあって生徒達の意識にも変化があったらしい。元より重要な授業ではあったが、更に意欲的になっていて、思った以上に授業が進んでしまっているのだ。


 反対に歴史など、一部の授業では講師や教師が間違った事を教えていたりしたため、その訂正や修正に時間を取られ、進行が遅れがちになっていた。

 まぁ、その間違いも、フィーが助手となる時のテストで発覚した訳だが、教師や講師を入れ替えれば済む話ではなくなっていて、教材そのものも見直す必要が出ていたのだ。その為余計に時間が足りないという、酷い悪循環に陥っている。


 しかし、そうなるとフィーが此処(ここ)に留まる必要がなくなってしまう。荷造りを手伝おうにも、まだセル達は帰国する訳ではない。

 それなら書庫に写本の手伝いにでも行った方が、時間の有効活用になるだろう。

 そう考えてフィーが口を開こうとすると、それより早くセルが話し出した。


「それでなんだけど、少し良いかな?

 他に予定があるようなら、其方(そちら)を優先して貰って構わないのだけど」


 フィーは首を傾げる。

 写本はあくまで手伝いで、書庫の職員になった訳ではなく空き時間の有効活用にすぎない。メイドとしての仕事は、助手となってからはイメネア達に任せてしまっている。

 なので、予定らしい予定はないのだが、何かあったのだろうか…。


「今更だけど、以前の約束を果たそうかと思ってね」


 約束と言う言葉に思い当たる所がない。

 フィーは、疑問に傾けていた首を、更に捻った。


「お詫びのドレス一式は返却されてしまったからね」


 爽やかな笑みと共に告げられた言葉に、フィーの目が大きく見開かれた。

 その様子に、セルは更に笑みを深くする。


「意表を突けたみたいだね」


 楽しそうな彼には申し訳ないが、何が楽しいのかさっぱりわからない。

 眉根を寄せていると、後押しする様にルルとシャフも口を出す。


「昨日聞かれたアレか?

 俺様推薦だからな。間違いない!」

「いいですね。息抜きは大変重要です。

 気を付けていってらっしゃい」


 何だか出かける空気になっているが、今更あんなに以前の詫びって…と、フィーは戸惑う。

 だって、本当に今更だろう…。

 フィーとセルの初邂逅時にまで遡るのだ。




ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。


リアル時間が少々慌ただしく、隙を見計らっての創作、投稿となる為、不定期且つ、まったりになる可能性があります。また、何の予告もなく更新が止まったりする事もあるかと思いますが、御暇潰しにでも読んで頂けましたら嬉しいです。


ブックマークやリアクション等々も、頂けましたらとても励みになりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

ブックマークや評価等々くださった皆様には、本当に本当に感謝です。


AI不使用な事もあり、誤字脱字他諸々のミス、設定掌ぐる~等々が酷い作者で、本当に申し訳ございません。見つけ次第ちまちま修正したり、こそっと加筆したりしてますが、その辺りは生暖かく許してやって頂ければ幸いです<(_ _)>


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ