↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【完結済】悪役メイドだなんて言われましても困ります  作者:


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

183/215

183 狭間の物語 ◇◇◇ ナホミは足掻く―1―


 身体中が痛い。

 身動きもできない。


 ナホミは意識が戻ると、そんな感想を抱いた。


 冷たくじめじめとした石の床に横たわっているようだが、『なんで?』と理解が追い付かない。

 確か男爵夫人に追い出されたんだった……と、薄い記憶が蘇る。

 途端に湧き上がるドニカへの憎悪。



 ―――なんであたしがこんな目に…

 ―――ドニカがボンクラだからじゃない!

 ―――あたしは悪くないわ

 ―――ドニカがちゃんと働けば良かったのよ

 ―――そんで迷惑にならないように、さっさと戻ってきてれば…

 ―――それにしてもあのババア…腹立つ



 浮かぶ夫人の顔を心の中でズタズタに引き裂いた。

 引き裂いて引き裂いて、それでも足りないと、思わず起き上がろうとしたが、身体は言う事を聞いてくれなかった。

 そして思い出す。



 ―――あ~……失敗したんだっけ

 ―――チッ…デービーもホント使えない

 ―――折角ケルナーを捕まえたのに

 ―――それにあのメイドよ、メイドッ!!!

 ―――なんなのよ、アレ……

 ―――あんなのがメイドって、反則でしょ!?

 ―――メイドなんて『ご主人さまぁ~』って、媚びってるだけじゃない

 ―――そうよ、この身体のように、男に股開いてりゃ…

 ―――くっそ……なんであたしがこんな目に合うのよ

 ―――あ”~~~~許さないッ!!!

 ―――でも、どうにか考えないと…

 ―――あんな戦闘メイド…正面からじゃ勝ちようがないわ



 イライラと考えるうちに、自分が何故、身を起こす事も動く事も出来ないのか、やっと気付いた。


 全身を何かで縛られているようだ。

 感覚戻るのが遅すぎだろ…と、自分に呆れるが、痺れているせいで鈍くなっているらしい。

 首を動かす事も出来ず、自分の状況を確かめる事も出来ないが、痺れば少しマシになった手先をもぞもぞと動かすと、固く冷たいモノに指先が触れた。



 ―――何…これ…

 ―――金属? まさか鎖?

 ―――うっそ、ありえないわ!!



 どうやらナホミの身体は、金属の鎖で雁字搦めに縛られているらしい。

 身動きが難しいはずである。

 だが、口は解放されたままだ。猿轡などはされていない。それにも拘らず、声が出せないのはどうしてだろう。

 ナホミが不思議に思っていると、ふいに声が聞こえる。


「気が付いた様じゃな」

「あぁ、どうやら銀鎖が有効な悪霊のようだ」

「これでダメだったらどうすべきかと、悩んでいた所だったが助かった」

「でも執行まで俺達……これ?」


 4つの違う声が、四方から聞こえた。

 どうやらナホミを囲むように、4名が近くにいるという事だろう。


「!!??」


 ナホミは声を荒げようとしたが、口がパクパクと、まるで陸に打ち上げられた魚のように開閉するだけだ。


「あぁ、声は出せんよ」

「銀鎖は優秀だな」

「護神符もしっかりと効いている」

「執行までついてなきゃいけないのがタルいんだけど?」


 この4人は話す順番まで決められているのだろうか…同じ順番で話す。

 ナホミは何とかしてその4人の顔をみてやろうとするが、首を巡らせる事も出来ないようでは難しい。眼球だけは動かせるようだが、視界に入らない位置に居るらしく、顔はおろか影さえ見えないのだ。



 ―――なんなのよ、こいつら……

 ―――何でこんな目に合わなきゃいけない訳?

 ―――意味わかんない

 ―――それに『アクリョウ』って…何よ…まさか悪霊?

 ―――はぁ?

 ―――………バッカじゃないの…そんな迷信信じてるとか…

 ―――どんだけ原始人なのよ

 ―――やってらんないわね

 ―――でも……どうしよう…これ、身体が動かないのって……


 多分……恐らく…いや、間違いなく、この声4人組のせいだと考えたナホミは思案する。

 どうやったら逃げられるのか…を。






ここまでお読みいただき本当にありがとうございます。


リアル時間が少々慌ただしく、隙を見計らっての創作、投稿となる為、不定期且つ、まったりになる可能性があります。また、何の予告もなく更新が止まったりする事もあるかと思いますが、御暇潰しにでも読んで頂けましたら嬉しいです。


ブックマークやリアクション等々も、頂けましたらとても励みになりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

ブックマークや評価等々くださった皆様には、本当に本当に感謝です。


AI不使用な事もあり、誤字脱字他諸々のミス、設定掌ぐる~等々が酷い作者で、本当に申し訳ございません。見つけ次第ちまちま修正したり、こそっと加筆したりしてますが、その辺りは生暖かく許してやって頂ければ幸いです<(_ _)>

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。