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農大生にっき!  作者: 瑞使


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4/5

受験本番!

受験本番のお話です。

あれから先生と一緒に試験対策をしながら試験に備えていた僕は、最初に技専の方の本番に臨んでいた。

「はぁ…」

なんでこんなクソでかため息を吐いているのか。

まあ、純粋に緊張からくるストレスで先程から胃がキリキリするからである。

「面接怖い。」

筆記試験は問題なく終わった。しかし、問題は面接試験である。

いかに練習を何度やっても本番とは空気が違う。何度しても本番というものは緊張するのである。

「次、014番の人。私の後についてきてください。」

私の番号だ。誘導する人の後ろをついていく。誘導の人が階段を登っている途中で話しかけてくる。

「扉の前に係がおりますので合図があったらノックをして入室して下さい。」

「はい。」

「準備は大丈夫ですか?それでは、お入りください。」

コンコンコン…シツレイシマス。 お入り下さい。

椅子の左斜め隣に立つ。

「それでは、番号と氏名、出身校をお答えください。」

「はい。」

面接官からの質問に淡々と答えていくと、やがて面接官からの質問が終わった。

「それでは、面接を終わりたいと思います。それでは退出してください。」

「はい。本日はありがとうございました。」

立ってから、そういった自分は礼をしてから扉の前まで行きもう一度礼をする。

部屋から出ると、先程の案内の人がいた。

「試験お疲れさまでした。これで本日の試験は終了です。結果に関してはこれより一月後になります。それではお気をつけてお帰り下さい。」

「こちらこそ、本日はありがとうございました。」

自分は一礼すると、会場から後にするのであった。

~技専試験後 車内にて~

「試験、どうだった?」

「ん~、どうもこうも可もなく不可もなくって感じかな。筆記は問題ないだろうし面接ぐらいかな、問題があるとすれば。」

「まあ、まだ農大の方もあるからあんまり気を抜くなよ。」

「は~い。」

そうして、技専の試験は終了したのだった。

~農大 試験本番~

技専の試験から数日後、今度は農大の試験を受けに日置市にある吹上町にまで来ていた。

「技専の方は規模的に小さかったけど、農大の方はでかすぎない?」

これが農大に対する第一人称であった。まあ、現地を見たのは今日が初めてだから当然なのだが。

「まあ、これが普通なんじゃない?じゃあ、行ってらっしゃい。」

「頑張ってくるね~。」

この男、飄々とした返事をしているが今にも吐きそうなほど緊張している。

「C日程の試験会場の受け付けはこちらです。」

案内の人がいたのでそちらの方に向かう。

「あちらの方で受付をしていますので。そちらで受付をしてください。」

「ありがとうございます。」

受付のところまで行くと、受験票の提示をもとめられる。

「ええと、お願いします。」

受け付けに渡すと簡単に受験票と見比べる。

「問題ありません。」

お礼とともに、手渡された受験表を受け取る。

「会場は隣の大研修室になります。試験は9時からとなりますので、それまでには着席しておいてください。」

説明を受け終わると、会場の中に入る。会場の中に入り、自分の席に座りあたりを見回すと、他に三人すでに座っていた。机と椅子の数的に自分で最後なのだろう。自分と同い年くらいの奴が一人に、20代くらいの人が一人、40代くらいの人が一人いた。

人数が少ないなと、思ったのだがC日程なのだから仕方ないのかと思った。ついでに受験生の年齢層が思ったよりかも幅広いことにも驚いた。

「時間になりましたので参考書等は仕舞ってください。」

その言葉に再度、スマホの電源が切れているかを確認する。試験官は片づけが終わったのを確認したのか再び言葉を続ける。

「それでは、これより小論の試験を開始します。試験用紙を配布しますので開始の合図で始めてください。」

試験官は試験用紙が行き渡ったことを確認すると、開始の合図をした。

~昼休憩~

小論文が終わり、数Ⅰも終わると昼休憩に入っていた。

どちらともうまく出来ていたとは思う。書き間違いとかがなければ十分受かる範囲であることは間違いない。

そんなことを考えながら昼飯を食べているといつの間にか食べ終わってしまっていたのでふとあたりを見渡す。

「ねえねえ、ちょっといい?」

ちょうど前の席の人も食べ終わっていたので、話かけてみる。

「ん、どうかしたの?」

声をかけると、返事を返してくれた。勇気を出して声を掛けたかいもあったものだ。

「試験どうだった?」

「う~ん。多分、出来てた、と思う。」

「あ、そういえばさ、なんでここ受けたの?」

「え?あぁ、もともとじいちゃんが持ってた農地で父さんが農業始めたから…。あとは、単純に農業に興味があったからさ。そういう君はどうなの?」

「ん~。なんとなく…かなぁ。」

自分がそういうと、なんか若干ひかれた気がした…一応、弁明しておこうか…

「一応、言っておくけど自分も農業にも興味はあるんだけどね。だけど、それだけなんだよねぇ。」

自分がそう言うと、なんかさらに引かれた気がした。まあ、仕方がないのだろう。

「面接の方は大丈夫そうなの?」

少し考えこむ。

「大丈夫だと思う。多分…」

こんな感じで昼休憩は終わってしまった。

試験監督が教壇に立つと面接試験の案内が始まった。

「それではこれより面接試験を行います。試験は小研修室にて行いますので、順番に呼びますのでそれまでこの部屋にて待機しておいてください。」

~数分後~

どうやら自分の面接の番は最後だったらしい。あまりにも待機時間が長かったので試験監督の人が話しかけてくる。

「どこの高校なの?」

「あぁ、○○高校です。」

どうやら試験監督の先生は、同じ高校のOBらしい。そこから、話が弾んでいた。

「受験番号4番の方、面接会場まで案内いたしますのついてきてください。」

面接ノートを見直しながら試験監督の先生と話ながら時間をつぶしているといよいよ自分の番が呼ばれた。試験会場に向かう前に、試験監督の先生にお礼をしてから出る。

案内の方についていくと小研修室にまで案内された。

「ここが面接会場となります。」

案内の方にお礼を言うと、部屋の扉があけられる。

「失礼します。」

お辞儀をして前を見ると、いかにもな面子が揃っていた。自分は固まりそうになりながらなんとか椅子のところまで行き合図とともに椅子に座った。

「それでは面接試験を始めたいと思います。まずは氏名と志望動機をお願いします。」

面接官の質問に淡々と答えていくと最後に将来、なにをしたいのかを聞かれる。

その言葉になかなか答えることが自分は出来なかった。公務員になりたいという思いがあった。

もともと自分が何をしたいのかすら分かっていなかったのに、最近ではさらに分からなくなってしまっていた。簡単に言い表すのであれば、完全に迷子を通り越して遭難してしまっていた。

そんな中に兄が働く姿を見て出た答えが『公務員』であった。

「私は、将来的に地域の公務員として農業大学校で農業に関する知識と技術を身に着け。農業大学校で身に着けた農業に関する知識と技術を使い、地域の農業を発展させていきたいと考え御校を志望いたしました。」

こんなことを答えていた、と思う。

面接終了後、自分は制服の採寸に入っていた。

高校のときにはさすがにもう身長は伸びないでしょ。なんて言っていたがつんつるてんになっていたので、少し大きめのサイズにしてもらった。

(後に少し大きくしておいてよかったと過去の自分を褒めるのであった。)

そんなことを考えていると、自分の前の席の人にたまたまあった。

「迎えきてないの?」

「まあ、そうだね。来たら電話が来る。」

そう答えてきたので、それならいいかと思い話しかける。

「そうなんだ。さっきも聞いたようで悪いんだけどさ、なんで農業に興味を持ったの?」

「まあ、もともと僕も農業に興味を持ったのはつい最近なんだけどさ。でも、農業も案外やってみたら楽しいのかと思ったからかな。将来的には法人に就職して何年か経ったら独立したいけどね。」

「そうなんだ。目標が明確に決まってるのっていいね。」

そんなことを話していると、スマホがなった。

~車内~

試験からの帰りの車中にて自分は考え事をしていた。

試験の結果がまだ出ているわけでもないのに、どちらに行くべきか悩んでいるのだ。

どっちが最適解なのか、自分のしたいことは何なのか。いまでも分からないまま選択をしていた。

だからこそ、自分の目標がはっきりと定まっている人のことが羨ましく感じてしまうのだ。

そして、この問題は相談は出来ても最終的に決断するのは自分だ。僕もうわけがわからないよ…

いつもお読みいただきありがとうございます。もし誤字脱字がございましたらお手数ですがコメントにてお教えいただければ幸いです。

またこの物語はフィクションでございます。決して間に受けてはいけません。またいかなる実在する組織、団体、国家等とは一切関係ございません。          

     ~次回 新生活準備です!~

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