二度目の受験です?
今回は受験のための準備の回です。
あれから僕は、普段どおり高校に通いながら受験のための準備をしていた。
「すみません、先生。ちょっといいですか。」
「ん?ああ、樋口君か…少し待ってくれ。」
職員室の前のフロアで先生に対して話しかける。先生は一旦、自分の机に戻り何かを持ってこちらに戻ってくる。
「それで、どうするの?」
「僕は、農業大学校と吹上技専を受けたいと思っています。」
すると、先生は手元の紙を確認する。
「ああ、あそこか。願書はもう取り寄せてるのか?」
「いえ、今日学校の方に電話して取り寄せようかと思っていて。」
「そうか、じゃあ技専の方は私のを使いなさい。ちょうどこの間、学校側から渡されてな。とりあえずこれを。すまないが、農大の方は自分で取り寄せてくれ。さすがに、手持ちがなかった。」
先生がそういうと、封筒を手渡してくる。
「中身を確認してもいいですか。」
「ああ、確認してくれ。」
封筒の中を見ると、そこには願書と案内書、よくある学校紹介マップが入っていた。
「大丈夫です。ありがとうございます。」
先生は突然、なにかを思い出したかのようにはなす。
「そういえば、お前私大の方はどうしたんだ。」
先生に言われて改めて思い出す。
「ああ、あそこには行きませんね。」
「まあ、前からそういってたもんな。それで、どうする?面接練習とかするか?学校の決まりで進路が決定するまで登校しないといけないんだ。しておいて損はないだろう。」
「そうですね。お願いしてもいいですか?」
「よし。じゃあ、とりあえず明日、さっそく面接するからちゃんと考えておけよ。」
「よろしくお願いします。」
~教室にて~
「うーん。」
「どうしたん。そんなにノートとにらめっこして。」
頭を抱えながら机突っ伏していた自分に話しかけてきたのは、友達の福永である。
「ああ、お前か。いやな、次の受験のための準備。」
「ああ。でもお前、最悪就職するとか言ってなかったか?」
そう言われ昨日のことを思い出す。
「ああ、たしかに飯の時間にいってたな。あの時はほんとに最悪の場合は…と、思ってたし。」
「つっても、普通科の場合の高校での就職も無理とは言わないがなかなか難しいしな。」
「まあ、資格も何もないんだもんな…自分。」
「それで、どうするのん?」
「どうするも何も見ての通り受験勉強。それに、お前もう来週には学校来なくなるだろ。」
「まあ、もう受験終わったし。受験終わってるやつは明日からは自由登校だもんな。」
「明日から俺ボッチなんだけど?どうしてくれるん。あいつらもそろそろ来なくなるだろうし。」
あいつらというのは自分の数少ない友人の双子のふたりともうひとりの友人のことである。
「まあ、仕方だろ。双子の方は就職、あいつは私大の方に決まってるんだからな。俺も昨日決まったし、明日からどんどん人がいなくなるんじゃないか?」
「はあ、胃が痛い。」
そんなこんなで時間は過ぎていくのであった。
~放課後~
自宅の自分の部屋にて、いまだに面接ノートとのにらめっこが続いていた。
「はあ、なんて書くか…。自己PRはいいとして志望動機が問題なんだよなぁ。」
なにせ、オープンキャンパスにも行っていないのだ。もちろん、パンフなんかを見たりはするがそれだけでは限界がある。
「まぁ、どうにかするしかないかぁ。」
~翌日 放課後~
「樋口、この後5階の進路指導室にこい。面接ノートも持って来いよ。」
「あ、はい。」
進路指導室の前まで行くと、もう一度ノートの内容を確認する。
「これでどこまでいけるかな。」
いつもお読みいただきありがとうございます。もし誤字脱字がございましたらお手数ですがコメントにてお教えいただければ幸いです。
またこの物語はフィクションでございます。決して間に受けてはいけません。またいかなる実在する組織、団体、国家等とは一切関係ございません。
~次回 受験本番!~




