88.弓矢を持った少年
歩み寄って来たかと思った少年の姿が、突然消えた。
そして、夢の背後から抱きついてきた。
「夢、大きくなったな」
「おっぱいもみながら言わないでください」
「顔もアントリューの紅い瞳になったじゃないか」
「アポロンさんは少年のままですね」
「強い神は、年を取らないからな、私と君は見た目は同じ年の恋人同士に見えるよ」
アミスも寄って来てアポロンに挨拶をした。
「こんにちはアポロンさん!」
「アミスは、アルテミスそっくりになったな、だが、性格はアルテミスと違って優しいから理想的だな」
アポロンは、アルテミスから夢とアミスが危険なときは助けて上げてと頼まれていた。
あまり出番がなくて、ここで顔を出さないと出る機会をなくすと思い無理矢理登場してきた。
「夢、今度内緒でデートしょう」
「ダメです、親が厳しいので、それに周りでみんなが聞いてますよ」
「まあいい、また危なくなったら顔をだすよ」
そう言って行ってしまった。
その後は、レストランに戻って食事をした。
天使と人間の友達と一緒にいる神の話で街の人達の間では噂が広まった。
神がいなくなると安心して街の人達もレストランに戻って来た。
人間達の明るい顔を見てルシアも安心したのか笑顔が見えるようになった。
その翌日と三日目のギリシャの名所を案内され観光が終わった。
ヘカテーからは、明日から二週間エーゲ海の島々を案内すると言われたが、もうこの国にはいたく無くなっていた。
この国がどうなっているか興味があったが案内された所は、神殿と遺跡がほとんどだった。
それも昔の物で神のために作られたものばかりだった。
景色と建造物の素晴らしさは認めるが、人間の物や人間の歴史的な物の案内は何も無かった。
この国に来た初日に天使と人間の迫害を受けたことで皆に酷い目にあわせてしまった事が気になっていた。
街でも神の顔色を見ながら怯えてる人々を大勢見てしまった。
ここからはエーゲ海を案内してくれる事になっているが、あまり気が乗らない、アテナの神々もあまり来ないと言われたが皆んなはどう思っているのか話を聞く事にした。
ヘカテーには、相談した後に従者から連絡をさせると言って返事を待ってもらった。
ふとルシファーの事が頭に浮かんだ。
ルシファーもこんな気もちだったのか?
天使は神から迫害を受けても逆らえない、ルシファーが神になろうとしたのは、神になって仲間の天使を救うためだったのか?
ルシファーは、神になろうとした事で神から怒りをかった。
そして、神になり強くなることができず、それでも迫害我が続き、傲慢でプライドが高いルシファーは、勝てるはずのない神に挑んだのか!?
僕は、今アテナに戦いを挑むか悩んでいる。
もし、また友達が迫害を受けたら、例えアテナクラスの神でも勝てないとわかっていても戦いを挑むかもしれない。
その事で気になることは、戦争の火種になるかもしれないという事だった。
ここは、我慢してお母様と相談するべきだと思った。
三分の一の天使がルシファーについていくのだから天使達も相当神に対しての恨みがあったのだろう、それについていった天使はルシファーを信頼している。
これは、僕の推測で真実はルシファーに聞かなければわからない。




