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【12万PV感謝】神の翼 ~黄金の翼の女神~ 転生したら男の子だった!   作者: 和(のどか)
第二章 傲慢と反逆の堕天使

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76.泥棒ネコ

挿絵(By みてみん)  

 フィリア


 お店の経営者から事情を聞いた。


 この船に乗ろうとする人には、船に乗せないようにこの国のお金じゃないとダメだと言って断わり、そして換金所に行った人達を精神支配する。


 この島の精神支配をされていない人達の間では金貨、銀貨、銅貨は、普通に使える。


「あの、クレジットカードは使えますか?」


「大丈夫ですよ、ほとんどのクレジットカードが使えます」


「夢、まだ食べるの?」


「いや、外で待っている乗組員の人達にと思ったから聞いたんだよ」


 皆、店内に入って食事をしながら、この店の人達に情報をもらう事にした。


 おかしくなった人達は、自分の事を円卓の騎士と言うようになったという話からはじまった。


 皆、かき氷に夢中だったが、ミコだけば真面目に店の人と話をしていた。


「円卓の騎士ってアーサー王の時代にいた騎士じゃないんですか?」


「そうです今の時代には、いないはずなんですが、アーサー王と共に戦うと言ってるんです」


 エルミナがかき氷を食べながら質問した。


「観光客でも円卓の騎士なれるんですか?」


「私も詳しくないんですアーサー王の話は」


 地元の人はアーサー王の事はあまり知らず興味を持っている人もあまりいなそうだった。


「今回は、何か面倒だね、精神支配された島の人と観光客を相手するのは、魔族が出て来て戦った方が楽だよね」


「精神支配されてる人には東洋では確かお札をデコに貼ると動かなくなるって聞いたことあるよ」


「やった人はいるの?」


「聞いた事ないよね、私が知ってる話だと印籠を見せると跪くんじゃなかったかな!?」


「それより、表に魔族のオーラを感じるんだけど」


 魔族の中から剣を持ったアーサー王が現れた。


「魔族の観光客歓迎イベントかな?」


 アーサー王も魔族だった。


「エルミナ、アーサー王って聖剣持ってるんだよね」


「うん、あのアーサー王が持ってるのが聖剣エクスカリバーだと思うよ」


「魔族が聖剣持って大丈夫なのかな?」


「よくわからないよ、それにエクスカリバーは湖に投げたとかきいたような、違ったかな」


「ここの魔族は弱いのに小細工が多くて面倒だね」


 夢が空を飛びアーサー王の首を斬り落とした。

 弱すぎる・・・


 夢が、やる気を無くしていたのでエルミナが代わりに叫んだ。


「アーサー王は、死んだぞ〜!!」


 精神支配された人達が絶望の顔をし泣き叫ぶ者もいた。


 夢が強い魔力を感じた。


「エルノーバ出てこい!!」


 エルノーバが夢の目の前に姿を現した。


「あら、私の名前を覚えてくれたの夢」


 ゆっくりと色っぽく夢に近づいて来た。


「お前と仲良くする気はない」


「何をそんなに怒ってるの?」


「弱い人間や弱い魔族を支配して戦わせるのは、気分が悪い」


「あっはははははは〜〜!そうでしょ、私と気が合うわね、弱いのを操っても面白くないわよね、いくら使っても負けるから魔力の無駄使いよ」


「お前が弱い人わ操ってるじゃないか、精神支配してるせいで、僕はカツ丼20杯食べさせられたんだぞ」


「申し訳ないことをしたわ、ごめんね!」


 エルノーバが夢に近づいてきて目を見つめて来た。


「神や幻獣を精神支配したいのよ、貴方と二人で夫婦になって、この世界の支配権を握りましょ」


 エルノーバは、目を見つめ精神支配をしようとしていたが、夢には、通じなかった。

 まだ、生まればかりの子供の神なら支配できると思っていたがとんだ計算外だった。


 何故なの・・・私の虜になるはず・・・なぜ効かないの!?


 夢が剣を振った。


 エルノーバが慌てて結界を張ったが腕を斬り落とされた。


「あら痛い、酷いことをするわね」


 エルノーバは結界を張りながら腕を拾いくっ着けようとした。

 だが、腕が繋がらなかった。


 これは、傷に神聖魔法がかけられてる!?

 詠唱など誰も使っていないのに、無詠唱の魔法使いがいるのか!?


「出てこい泥棒ネコ!」


 フィリアがエルノーバの前にきた。


「お前か夢の心を奪った女は?」


「勝手なことを言わないで、何を言ってるかわからないけどあなたが夢に近づくことは許さない」


 話をしている所に夢がエルノーバに大きく剣を振った。


 結界は引き裂いたが、すぐに結界が自動修復しかけた。

 その亀裂にフィリアがシャイン・バースト(光の爆発)を放った。


 すかさず夢が剣を振った。


 景色が引き裂かれ結界を破壊し、エルノーバの体にも大きな亀裂を入れ血が吹き上がった。


 エルノーバは悲鳴を堪え、切れた片腕を持って逃走した。


 夢もフィリアも追わなかった。


 戦っても何か罠があるかもしれない、それより仲間が危害を加えられないように離れられなかった。


「ねぇフィリア、エルノーバが変なこと言ってたよね」


「何を言ってたんだっけ」


「泥棒ネコって」


 フィリアが顔を赤くなった。


「ネコは、可愛いけどフィリアは、バニーだよね」


「そ、そうね」


 みんなの所に戻った。


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