75.七光りカード
すぐに行動を起こす事にした。
島を歩いてこの島の西にある港に向かった。
歩道は、整備されていた。
海の方を見るとエメラルドグリーンの綺麗な海が見えた。
エミリーンが勧めてきたのが何故かわかった。
確かに自慢できる島である。
所々に人がいるが精神支配されているのかいないのかはわからない、だが西の港にいる人達の中には精神支配されてない人は多いはず。
港の近くまで来ると人がかなりいた。
船の乗船券を買おうとしたらこの国のお金でなければダメだといわれた。
「金貨でもダメなの?」
「何処かで換金してきてくれですって」
「僕、クレジットカード持ってるよ!このカードは世界中で使えるんだ」
エルミナが覗き込んできた。
「すご〜い!レインボーカードじゃない!」
「親の七光りカードなんて初めて見たよ!」
言ったのはミコだった。
カードを見せたけど断られた。
「ここは、アバロン島グループのマークがあるクレジットカードしか使えません」
「世界中のどこでも使えるカードが使えない!?ここは世界じゃないの?」
「規則です」
もう夕方になっていた。
「早くしないと船に乗れなくなっちゃうよ」
みんなで悩んでいると、近くの食堂で日本人経営の食堂を見つけた。
そこの張り紙を見た。
「カツ丼20杯食べたら一万キャメロット貰えるん
だって」
エルミナはその話を聞いて驚いていた。
「20杯がタダになってお金も貰えるの!?」
「日本ではよくあるのよ、食べられなかったら全部払わないといけないからね」
「日本に住みたい!」
「エルミナ聞いてる!この国のお金持ってないよ!食べれなかったら捕まるよ」
「警察が来たらそのままレムリアに送ってもらえるんじゃない」
「レムリアの警察が来るまで留置場に入れられたら王家の名に傷がつきますわ」
船長がこの手の法律は詳しかった。
「エルミナさんなら大丈夫でしょう、もしもしのときはは、後で持って来ると言って出れば食い逃げにはなりません、これは民事ですから」
船代一人300キャメロットを19人分5,700キャメロット、一万キャメロットあれば充分足りる。
エルミナの出番がきた。
日本の食堂という事で夢も興味を持っていた。
店に入ると店員から声が掛かった。
「へい、いらっしゃい!」
「オヤジ〜カツ丼20杯!」
「へーい、喜んで〜!!」
エルミナが食べ始めた。
夢の前にカツ丼が20杯置かれた。
「あの僕は、付き添いだからいらないです」
「お兄さん、カツ丼20杯って言われたから作っちゃいましたよ、全部食べれば無料で現金一万キャメロットもらえるから挑戦してよ」
ミコの顔が怖かった。
「夢、何で注文してるのよ!でもこれくらいなら大丈夫でしょ食べてよ!」
制限時間は、60分エルミナと夢は、カツ丼は初めてだったが食べてみると美味しかった。
「美味しいねこれ」
「二人とも20杯は余裕ね」
二人は、10杯を越してからペースが落ちた。
「どうしたの夢、まさかお腹いっぱいなの?」
「いや、量てきには問題無いけど同じ物だけだと飽きるよ、違う食べ物も食べたいんだけど」
「なに、言ってんの違う食べ物までいったら20杯食べられなくなるわよ」
エルミナも、夢と同じ意見だった。
そして、エルミナが18杯目が終わった。
夢は、15杯で箸が進まなくなった。
「夢〜!真剣にやって!」
「真剣だよ」
「追い込まれたら覚醒するわよ!まだ紅い瞳が光ってないし、翼も出てないじゃない、このカツ丼から死の淵を見るのよ〜!」
無理、食えない・・・
「夢、味わうからいけないのよ、この水で流し込んで」
水をくんだグラスに何杯も置いて夢に飲ませた。
こ、こんな水まで飲んだらお腹がパンクする〜!
夢は、しゃべる事もできなかったがエルミナは完食した。
夢は、制限時間60分ギリギリで完食した。
「やった〜〜!」
ミコの最高の笑顔が溢れた。
賞金をもらって帰ろうとしたらルシア達がかき氷を食べていた。
「ちょっと皆何食べてるね?」
食べ終わったエルミナがうちわを仰いでかき氷を食べていた。
「暑いんだもの、それに夢が完食したんだからいいじゃない」
「みんな一杯づつ?」
「私は、2杯目だけど、ルシアは?」
「わかんないよ、いつも食べたいだけ食べるから数えてないよ」
嫌な予感がした。
賞金を確認にしたら3,500円しかなかった。
「エルミナ、もう一回カツ丼20杯食べて!」
「無理だよ」
「もう、お金ないから表に出て考えるわよ」
たけど、今回の一番の被害者は、店の経営者だった。
かなりの損害になった。
気の毒になりエミリーンが金貨を一枚渡した。
「両替すれば使えますでしょ」
「両替!?両替しなくても使えますが」
「えっ!?使えるのですか?」




