73.キャメロット
旅行の当日は、夢の屋敷に集合した。
エルミナとフィリアは、前日から屋敷に泊まり、今回は、ルビーとサファイアも同行する事になった。
エミリーンの馬車が着き護衛のフィンも一緒だった。
そして、そのすぐ後にミコが到着した。
出発時間ギリギリになり、ルシアが空から降りて来た。
「夢、ごめんね、今回は、つまらなさそうだから欠席しま〜す!」
なんて正直な天使さんなんだろう
エミリーンの顔が引きつっていた。
「あの別荘、エクスカリバーを抜いた人に上げるイベントでもやろうかしら」
ルシアが夢の近くに来た。
「ねぇ、夢モーリシャス島に行こうよ!」
「今回は、何だったけ、え~とアーサー島ってとこに行くからモーリシャス島は今度ね」
「しょうがないから私も行くよ、本当につまんなかったらすぐに帰ってこよう」
何だかんだ言ってルシアも結局行く事になった。
小型乗客船が飛びたったが、アバロン島までならすぐに着いてしまい近くの海面に降りた。
そこからは普通の船として港まで向かった。
島は、無難な南国の観光地だった。
エルミナがキャメロットを見つけた。
「ねぇ見て、ラブホテルのキャメロットだよ!」
夢が、そのホテルを見た。
「あのホテル妖しいね」
「そうよね、いくら何でもラブホテルの名前でキャメロットは使わないよね」
「いや、そんな話じゅあなくて、魔族がいるよ!」
「エミリーン、この島に観光客があまり来ないって言ってたよね、モーリシャス島のときに似てるね」
「この島に魔族が集まってるの?」
「それは、どうかわからないけどこのホテルの中には確実にいるよ、みんなここで待ってて」
夢が一人で入って行こうとすると、フィリアが夢と腕を組んで横に並んだ。
それを見てエルミナは、抜けがけさえ抜けがけるフィリアだと思った。
「一人で行くと怪しまれるでしょ、一緒に中まで行ってあげる」
夢は、一人で堂々と行けば妖しいと思われて魔族が出て来るのを狙っていたが、フィリアに腕を組まれて、断るのは勿体ないと思いそのまま中まで入って行った。
中に入って、部屋を選びお金を入れようとしたら、この国のお金を持ってなくて部屋を借りれなかった。
「私も、お金持ってないよ」
「借りてこよう」
二人で、ホテルを出ようとすると、老婆に声をかけられた。
「あなた達、今日は、サービスデーだからお金はフリーでいいわ」
「お婆さん、人間を食べたでしょ?」
「何を言ってるの?まだ食べてないよ、これから食べるんだよ!」
夢が剣を大きく振り斬った。
魔族の胸元に大きな傷ができ大量の血を流した。
「ルシファーは、いるのか?」
「お前は何者だ!?」
「聞いてるのはこっちだ!」
「言うわけないだろ言えば殺される!」
「だよね、でもその返答はルシファーが絡んでると言ってるのと同じだよ」
夢が剣を思い切り振り斬り魔族の体を引き裂いた。
ホテルを出ると、外でも魔族と戦っていたルビーとサファイアが夢の前に来た。
「お疲れ様です夢様、魔族をすぐ斬り殺しますので申し訳ございませんがもう少々お待ちくださいませ」
だが、夢とフィリアもその戦いに入り魔族を全て殺した。
ルビーとサファイアがリュックから折りたたみの椅子とお茶のセットをだした。
「申し訳ありませんお茶が遅くなりました」
「今日は、このような事態になる事は予想されておりませんでしたので掃除道具の用意をしておりませんでした申し訳ありません」
お茶を飲みながら考えた。
「エミリーン、残念だが今回は中止にして帰ろう」
「そうですわね、こんな危険な事になっているとは思いませんでした」
エルミナは、あまり期待してなかったから、早く帰ってモーリシャス島か、アトランティスを遠出するかをフィリアと話をしていた。
「でも、このまま帰ったらラブホのキャメロットしか見てないよね」
「存在しないアーサー王が眠っているリゾート物件を持っているのがいけなかったのですわ」
「あまり人が多すぎても困るし、いないと精神支配できないから魔族にしては、狙い目だったんだろうね」
話をしてるときに突如辺り一帯が暗くなった。
ルシアが空から降りてきた。
「夢、大変だよ、上空に三日月の抱き枕を抱いた魔族のおばさんがいるよ」
上空を見ると怪し気な妖気を放つ綺麗な女性がいた。




