71.海辺のライブコンサート
フィリア
ダメだ、これを見てお願いをされると断れない、人間は、土下座とバニーガールという相手が頼みを聞かせる攻撃技を持っていることを知った。
これは、人間が作り出した神器のような物だろうと思った。
「いや、でも久しぶりだから上手く弾けないよ、それにバンドのメンバーと音合わせしないとめちゃくちゃになっちゃうよ」
アミスも出るといいだした。
「じゃあ、私がキーボードでフレイアがベースだったら皆んな久しぶり同士でちょうどいいんじゃない」
みんなが思った。
フレイアがベースなのは、弦が四本しか無いからだろうと
「お兄ちゃんと演奏するの久しぶりね」
「ドラムもほしいよね」
「リディア、ドラムやってよ」
「三人の神様も強力してくれるから出るわ」
「リディアは、元プロのドラマーよ」
夢は、アントリュースからギターを教わり、神のロックフェスティバルに何度か付き合わされた事がある。
妹のアミスと幼馴染みのフレイアと三人でよく演奏をしていた。
天界の客船で音合わせをしたリディアが顔色を悪くして出て来た。
フィリアが心配して神聖魔法で回復させた。
「あの三人は、神よ!」
「何を今更言ってるの?」
「特に夢は、ギターの神様よ!」
海辺のライブコンサート開催され、初っ端から夢のソロが始まった。
そのギターテクニックに地元のバンドメンバー達が騒ぎだした。
「何だ!?この音は!!」
「ギターの神ジミ・ヘンドリックスの再来か!?」
ギターに詳しくない人達もそのギターの音の凄さがわかり心にまで響いた
そして夢が歌いだした。
非常に広い声域と、鳥のさえずりのような高音を操るその歌声には、多くの人が心地よく感じる音色を持っていた。
そのボーカルコントロールは、ここにいる人達の心を引きつけた。
ミコが夢の声に気づいた。
「夢って女の子の歌声を出せるのね!」
エルミナがじ〜と見ていた。
「夢っておっぱいあるんだね」
「あっ!本当だ!神だから全て人間と一緒じゃないよね」
皆は、見なかった事にしようと話をあわせた。
夢は、ライブで興奮し、変身魔法のおっぱいを隠すのを忘れてしまった。
アミスが、気づいて夢の耳元で言った。
「お兄ちゃん、胸!」
「胸って?」
「もう、おっぱいが、大きくなってるよ」
えっ!しまった!!
夢は、タイミングを見て一旦ステージの後に下がった。
皆んなと目が合った。
エミリーンが夢の前に来た。
「夢、私は構いませんわ、愛があれば性別なんて一緒に困難に立ち向かいましょ」
皆んなで見なかった事にしようって言ったのにやはり、抜けがけは、エミィか・・・二つ名は、抜けがけ、抜けがけのエミィ呼ぼう、なら私も!
エルミナも声を掛けた。
「夢の歌声良かったよ、今日は、一緒にお風呂に入ろうね」
「何、かか様と同じ事をいってるんだ!」
フィリアがバニーガールの耳をくれた。
「今度一緒にバニーガールしようね」
「えっ、何言ってるの夢は、私とチアガールやるんだよ」
「夢は、バニーガールが似合うよ」
観客席から大きな声でアンコールが響いた。
「お兄ちゃん、ラスト盛り上げて!」
夢がステージに戻ると観客席から大きな歓声と拍手が起きた。
最後は、観客と一体になってステージが終わった。
ステージが終わった打ち上げで、皆に説明をした。
「始祖の原初の神様の遺伝で、ちんちプップー」
「そこは、ち◯ち◯にしてください」
「わかったわ、夢のお祖父様が男性と女性の両方の体を持っているのね」
女の子同士で集まると恥じらいのない言葉が平気で出てきた。
「だから僕は、男です!」
それ以上は、皆は聞けなかった。
帰る前日は、夢も砂浜を走って海にも入った。
バレてしまうと、隠す必要が無いから思いっきり海でルシアと遊んだ。
「夢に、今度スクール水着持ってきてあげる!」
「いや、それはいらない」
完成した絵は海辺のレストランに飾られた。
その絵は、ラグーンが美しく灼熱の太陽を感じさせられ、いっけん広大な風景画のように思われるがよく見ると島の人達が所々にこのラグーンを楽しそうに歩いていたり、砂浜で遊んでる人達が小さく描かれていた。
その絵を見た人達の中から、私達の島だという声が聞こえた。
そして夢達が帰っていった。




