70.歓迎会
小型乗客船は飛び立ち人間界に向かった。
「夢、何処に行かれる予定なのですか?」
「ヨーロッパに行きたかったんだけど、一週間しかないから、セーシェルに帰って、アミスとフレイアに街を案内しようと思ってるんだ」
「そうですか、私は、アバロン島とかブランダン諸島も行ってみたかったんですが季節的にどうか自信がありませんわ」
フィリアがモーリシャス島を勧めてきた。
「島に観光客も増えてきたし、海辺のレストランの人達も歓迎してくれます」
「季節が冬ですよ」
「モーリシャス島は、11月〜4月は、夏季で台風だけ気をつければビーチリゾートに適してるんです」
ルシアが大喜びしてた。
「寒いの嫌〜〜!モーリシャス島の夏の海でアイスクリーム食べたい!!」
真冬に真夏の海の話は、最強だった。
三人の神は、何も言ってないのにモーリシャス島に行く事になった。
「お兄ちゃん、凄い仲良しなんだね」
「うんマブダチってやつみたい」
モーリシャス島のエミリーンの屋敷に着陸し、船から降りると想像以上に暑かった。
食事をし、エルミナとルシアは、皿を積み上げていたが、夢は、回転寿司の戦いを辞めたから普通に食事をしていた。
エルミナとルシアの食欲にアミスが驚いていた。
「こんなに食べられるの?」
「天界の神殿でも食べてたよ」
「牛一頭丸ごと食べられそうね」
「無理です!挑戦したことはあるけど三分の一までしか食べられませんでした」
夢が興味深く聞いた。
「頭も食べるの?」
「脳みそと目玉は食べたけどそれほど美味しくなかったよ」
聞いてた周りの人達は、魔族より怖ろしいと思った。
食事が終わり海辺のレストランに行くとルリアが抱きついてきた。
「元気になって良かったね」
夢がルリアを抱っこした。
「お兄ちゃんず〜とこの島にいてよ」
「ず〜とは、無理だけどこれからも遊びに来るよ」
ふと見るとモーリシャス島の観光ガイドのチラシに研究施設があった島のレストランが載ってた。
本当にあった魔族の研究施設!悪魔と魔族が利用していたレストランと書いた見出しに亜人のオーナーの写真が入って載ってた。
最近、ガイドブックで紹介されて、流行ってるみたいだった。
白浜のビーチとラグーンが広がる砂浜に来た。
夏休みに来たときに比べるとかなり観光客が増えてた。
この綺麗な白浜のビーチを魔族は、どう見てるんだろう
日光が致命的な悪魔や魔族がいるからこの景色を嫌う者がいることは確かだと思う。
夢は秋の公募展に間に合わなかった絵を思い出しこのラグーンとモーリシャス島を愛した島の人達の絵を描きたくなった。
その夜、海辺のレストランの人達が歓迎会を開いてくれた。
魔法使いの人達が精神支配が解けた身内の人達も連れて来た。
島の人達もたくさんの果物を持って来てくれて賑やかな歓迎会だった。
その歓迎会にいたフィリアと若い島の女性がバニーガール姿だった。
フィリアがとても可愛いくて目が釘付けになってしまった。
「夢の屋敷では、最高の歓迎の仕方がバニーガール姿だとセレナさんから聞いたから皆んなでやってみたの」
心の中でナイス、セレナと言ってしまった。
「夢は、本当にバニーガール好きね」
「僕は、男だからこの歓迎は凄く嬉しいよ!」
神から喜ばれたと言って海辺のレストランの人達は盛り上がった。
冬休みの終わりが近くなり、あと二日で帰る事になったが、海辺のレストランが何か困った事があったようで慌てていた。
「どうしたのリディア!」
「ごめんなさい、慌ただしいとこ見せちゃって、ゆっくりしていってください」
フィリアから事情を聞いた。
この島を観光客に戻っきてもらおうとモーリシャス島の夏の祭典として海辺のライブコンサートを開催する予定だったが、この島に魔族がいたという事でバンドのメンバーが来なくなってしまった。
チラシを配り観光客に声をかけていたが、中止にするしかなくなった。
観光客にお詫びと何か変わりの催し物を考えていた。
「思いつくものは魔法イベントだよね」
「お兄ちゃんが出ればいいじゃないライブコンサート」
「夢、ギター弾けるの?」
「弾けるけどこれは、この島の人達が演奏して盛り上げる事に意味があるんだよ」
フィリアが目を輝かせた。
「大丈夫、夢はもうこの島の人いえ、この島の神です!」
なんか都合が、良すぎると思ってフィリアの顔を見ると昨日のバニーガール姿を思いだした。
そして目の錯覚かフィリアがバニーガールに見える。
いや、違う!?バニーガールの耳を着けてお願いしてる。




