69.冬休み
セーシェルの神翼学院の冬休みは2週間、天界に行って大急ぎで課題を終わらせても一週間しかない、今回は、フレイアと二人で人間界に出かける事になりそうだった。
冬休みになり天界に行く日になった。
今回いくのは、前回のメンバーとフィリアが初参加。
ルビーとサファイアは残念なから神殿には、メイドが多いので不参加になった。
天界の神殿に着くとアミスが出迎えてくれた。
リビングでアミスと二人でお茶を飲んでると絵画展のお祝いの言葉をくれた。
「すごいね、お兄ちゃんの絵」
ギクッ
おそろおそろアミスの顔を見て訪ねた。
「どの絵のこと?」
「最優秀作品賞になったかか様の絵よ」
やはり、知られていた・・・
「かか様は、それ見たの?」
「まだよ、人間界のお兄ちゃんの屋敷の執事が、かか様の絵が載ってる美術雑誌をお母様に送ってくれたのよ」
「あのよく出来すぎた執事さんか」
「お兄ちゃん、私の絵も描いてよ」
「冬休みが終わったら描くよ」
そこにアルテミスがきた。
「夢、素晴らし絵ね、次は、私を描いて出品するんでしょ」
ヤバい、勝手に決めてる・・・
「お母様の絵は、もう少し絵が上達してからにしようと思ってまして」
「そうだわ、夢、ドラゴも入れて、私がドラゴに乗って弓を弾くところがいいわね」
僕の話を聞いてない・・・
そこにアントリュースが来た。
何やら雑誌を持っていた。
あの雑誌は!?
「あらアントリュース、夢が描いて貴方の絵は見たの?」
「これから見るのよ楽しみ!」
「かか様!見る前にお話があるんです!」
「ちょっと待ちなさい、夢!私の話はどうしたの?自分の話だけしてないで相手の話も聞きなさい!」
えっ、それはお母様だけどでも言えない。
アントリュースが雑誌を開いていた。
「何かな何かな楽しみ!」
それを目にした夢は、固まった。
どうなるんだろう・・・
雑誌を開いたアントリュースも固まった。
「な、何なのこの悪魔見たいなの!?」
「それ、アントリュースよ」
「わ、私が何でこんな怖く描かれてるの!?」
「それ、まだ抑えてるほうよ、戦いに酔った貴女は、そんなものじゃないわ」
「かか様は、そんなに凄いんですか?」
「そうよ、この絵を見ても背筋が凍らないわよ」
「そうだ、お母様の言うとおりです!もっと背筋が凍らないと完成とは言えないですね」
「何で背筋が凍るのよ〜!」
「夢!まだ、始めたばかりです!初心者にしては立派です!練習だと思って私の絵を描きなさい」
「夢〜〜!私の可愛い絵を描いて〜!」
「かか様、僕は、まだ駆け出しです!もう少し力がついたら本当のかか様を描かせていただきます」
「夢、私の話聞いてる?可愛い絵だからね!」
「いいわね、私の優雅さが出るように描くのですよ」
冬休みは、課題と人間界の旅行があるから休みが終わってからアミスとお母様に指定されたドラゴに乗って弓を弾く絵を描く事になってしまった。
もう一つ気になった事があった。
ルシファーが天使の三分の一を引き連れて神に戦いを挑んだとき、ミカエルにルシファーが破れている。
パネース神殿に行きミカエルさんにその話を聞こうと思ったが、パネース神殿に行けば間違いなく残りの一週間は、神殿から帰してもらえなくなる。
取り敢えず課題を一週間で終わらせてから考えよう。
一週間後、時間がなくてパネース神殿には行けず、夢がフレイアとアミスの三人で人間界に出かけようとしたとき皆んなが船の所で待っていた。
「皆んな、どうしたの?」
「私達も、夢と一緒に旅行するよ、だって友達でしょ」
でも、フィンさんもいるよ!と言おうとしたが、そこは、やめておいた。
皆んなは、夢が卒業したら一緒に黄金の翼大学を受験しようと思っていた。
それに、受験しない人も、夢が卒業してからも遊びに来れるように、夢との思い出をいっぱい作ろうと皆んなが笑顔で言った。
でも本当は、違った。
夢がいなくなると奏とイダス、ニンキとアルもアントリュースの所に行ってしまうという情報を掴んだ。
夢がいるから皆んなは、いたんだ!そりゃあそうだと納得した。
夢がいないのに神殿に居残るのは気不味いと思い急遽夢と行動を共にする事にした。




