53.救出
エルズワースは、この姉妹を配下にしようと勧誘していた。
だが、勧誘に乗らない姉妹に服従の魔術を使った。
リディアは、服従の魔術を跳ね返す力があったが、妹のルリアは、服従の魔術により精神支配をされてしまった。
クロワとゼレイロは、リディアに仲間にならなければ妹を殺すと脅した。
それでも、リディアは、誘いにのらなさった。
エルズワースは、恐怖で支配する事にした。
エルズワースは、クロワとゼレイロを従えて、リディアの前に顔だし、目の前でルリアの首を斬り落とした。
リディアは泣き崩れた。
それ以来リディアは魔法を使わなくなった。
「生きてるっていい加減な事を言わないで、アンデッド化したルリアはルリアじゃない!」
リディアは怒りが収まらなかった。
だが、クロワの話は本当だった。
妹の首を斬り落とし、脅して恐怖を与え精神が、ズタズタになった所でエルズワースは、精神支配と恐怖の魔術の両方を使いリディアを支配しようとしたが、リディアは、それでも跳ねのけた。
ルリアが首を斬り落とされたのは、幻覚だった。
滅多にない闇属性を持つルリアを簡単に捨てるわけがない、ルリアは、服従の魔術をかけられながら礼拝堂でエルズワースの補佐をしている。
「私とゼレイロは、ルリアのいる所を知ってる」
「私が、ルリアを助ける」
「あなたが行ったところで、魔族に殺されるか、また精神支配されるだけよ」
クロワには、考えがあった。
週に五日は、エルズワースが礼拝堂で服従の魔術が弱まらないように支配されてる者達を集め魔術をかけ治している。
そこにルリアもいる。
その礼拝堂の中には、服従をかけられる者しかいない、そこに入れば服従の魔術がかかってしまうから悪魔や魔族は入って来ない。
フィリアがリディアに聞いた。
「リディア、行くの?」
「行くわ!」
クロワがリディアに言った。
「もしものときは、私が盾になるルリアとできたら他の魔法使いも救って」
「私も盾になるよ、悪いこといっぱいしたから」
「死ぬことないでしょ」
「助けて死んだほうがいいよ、そうしたらまだ友達のような気がする」
パシーーーーーンッ!
ゼレイロが頬を押さえた。
「友達が、死んでしまったら生き残ったほうが悲しむのよ、もう誰も殺されたくない、服従の魔術も許せない!」
「リディア・・・」
フィリアがクロワとゼレイロに聞いた。
「礼拝堂の時間は、何時から?」
「夜中の二時よ、その時間が一番邪悪な魔術の効果が高いって言ってたわ」
「まだ時間があるわね!魔法使いのみんなに声をかけてみる」
「フィリア、みんなを巻き込みたくないよ」
「大勢救い出だすには、魔法使いが多いほうがいいでしょいざというときは、空間転移魔法で脱出もできるし」
「希望者だけにしてね」
「わかってるよ!」
フィリアは、空間転移魔法を使い知り合いの魔法使いの所に行った。
リディアは、クロワとゼレイロに神聖魔魔術を使い浄化し、体力を回復させた。
あとは、フィリアの帰りを待つだけだった。
もしもの事を考えて、従業員やお客さんに被害が及ばないように店を臨時休業にした。
夕方になって、エルミナとルシアが来た。
「あれ、今日は、臨時休業ってフィリアは、いないの?」
「え~フルーツパフェ食べられないの?」
お世話になったお詫びにリディアが作ってくれる事になった。
クロワとゼレイロが二人に謝った。
「えっ、どちらさんだっけ」
「いつの事!?」
「昨日の事です」
ようやくエルミナとルシアは、理解した。」
「顔が違う!」
「モグモグモグ、ペロッ」
「もう、終わったことだし事情は理解した」
「ねぇ、フィリアは?」
「出かけていて、帰ってくるのは夜中になりそうなの」
「そうか、私達は明日の朝、セーシェルに帰るから挨拶に来たんだ」
「伝えておくわ」
夜中の一時になりフィリアが八人の魔法使いを連れて戻って来た。
「こんなにいっぱい!」
「何を言ってるんだ八人だけだぞ」
「こんな危険なことに協力してくれる人なんて誰もいないと思ってたから」
この八人の魔法使いは、身内や友人が服従の呪文をかけられているのを救いたいと協力してくれることになった。
そうでもなければ誰も協力などしない。
クロワとゼレイロは八人の魔法使いに謝った。
二時になったらクロワとゼレイロの空間転移魔法で礼拝堂に行く準備に入った。




