52.姉妹
魔族がいなくなり、闇のオーラがなくなった。
朝になりエルミナとフィリアはクロワとゼレイロの服従の呪文の術式を解いた。
お昼近くになると、夢たちがレストランに来た。
エルミナとフィリアが夢に相談を持ちかけた。
「あそこには、まだ精神支配されてる魔法使いがいるから救い出すのに強力してほしいの」
「あそこにとんでもない、化け物がいるからできたら戦わない方がいいと思うけど、アトランティスで倒した神以上に強いけどそれでも行くの?」
「アトランティスのときより強いって嘘でしょ!」
「本当だよ、あそこから溢れてる魔力量から考えても魔族の数は、そうとうなものだそれを束ねられるのは、魔王の中の魔王クラスだよ」
「夢なら勝てるでしょ!」
「勝てるかどうかわからないよ、僕は戦いは好きじゃないからできたらやりたくない」
「そうよね、無理言ってごめんね、そんなに強いとは、思わなかった、夢だったら簡単に倒しちゃうと思ったから頼んだんだけど」
「僕は、それ程強くないよ、僕より強い神は、たくさんいるよ、アトランティスにいた神は、天界では、それ程強い神じゃないから勝てたんだよ」
「夢、本当にごめん!私も夢が死んじゃったら嫌だから戦わないで!」
エルミナはフィリアに強力できない事を頭を下げて謝った。
「謝らなくていいよ、無理なお願いをしたのは私のほうだから」
「あの精神支配されていた魔法使いはどうなったの?」
「服従の呪文は、解除したけど、まだ寝たままなんだよ、目を覚ましたら後遺症があるかもしれない」
ここにいるのは、危険だと感じた。
自分一人ならどうとでもなるかもしれないけど魔族が大勢で襲ってきたら誰かが殺されると思い旅行を中断する相談をみんなにした。
屋敷では、帰る準備を始めた。
屋敷で働いている人達には、セーシェルでの転職と住居の相談も受け希望者は、すぐに出発する事にした。
レストランでは、クロワとゼレイロが目を覚ました。
顔つきが、、以前の優しい顔になっていた。
ぼーっとしている二人にフィリアが二人に話し掛けた。
「どう、体調は?」
「フィリア・・・」
服従の呪文にかかっている時の記憶はあった。
だが、体から憎悪と怒りが湧いてきた。
そして、命令されると体が勝手に動き出したと言う証言だった。
「どうしょう、私は、学生時代の友達や魔法使い、街の人にまで危害を加えた」
「みんなに謝っても許されることではないけど謝りたい」
二人は、自分たちがやっていたことが恐ろしくなった。
「ここから急いで逃げましょ」
「あそこには、私達が勧誘した人達がいるのに見捨てて逃げられないよ」
「だからって立ち向かっても勝てる相手じゃないよ」
そこに店長のリディアが顔を出した。
「後遺症は、今のところ無さそうね、でも精神をいじられたんだから病院に行ったほうがいいよ」
「リディア!ごめん!」
二人は、土下座して謝った。
「もう、いいよ正気に戻ったんなら」
「でも、許される事ではないよ」
「それにルリアは、生きている!」
「いい加減な事言わないでよ」
この島には、優秀な魔法使いが何人もいる。
その筆頭は、フィリア(公にはしてないが無詠唱でも魔術が使える)、そしてその次に注目されていたのがリディアとルリアの姉妹だった。
姉のリディアは、光聖属性で神聖・回復・浄化、闇属性に対して強い。
ルディアは、闇属性で、呪い、精神に強く敵の妨害に特化していた。
この姉妹が二人がかりで向かっ来られるとフィリアでも手に負えなかった。




