春美と杏花・Part-2(1)
[場所:学食]
春美、歩いて三人のところに登場。歩き方が、ちょっとギクシャクしている感じ。
[洋介]:「ん? どうした春美。何か歩き方がぎこちないぞ」
[春美]:「ああ、ちょっとな」
[洋介]:「ひょっとして、歩き方忘れたのか?」
[春美]:「んなわけねぇだろ。筋肉痛だよ、筋肉痛」
[洋介]:「そうか。さては筋肉痛だな!」
[百合]:「あたかも自分が気付いたような言い方ね、洋介」
[洋介]:「秘儀、コピー&ペーストだ」
[春美]:「……黙らせるぞ」
[洋介]:「はい、すみませんでした春美様。僕が悪いと自覚しておりますのでどうか暴力はおやめください」
[あやめ]:「相変わらず、切り替えが早すぎるね……」
[洋介]:「これが俺、染井洋介の真骨頂だぜ」
[百合]:「今の感じだと、ただの尻軽ね……」
[洋介]:「――話戻っていいか?」
[春美]:「お前がずらしたんだろうが」
[洋介]:「何でまた、筋肉痛になんてなったんだ? 筋肉痛になったってことは、何かしらで筋肉を使ったってことだよな?」
[あやめ]:「百合、今の洋介の台詞って必要だったのかな?」
[百合]:「おそらく、絶対に要らなかったわね」
[春美]:「……ちょっとした運動だ。たまには体を動かさないとダメだと思って」
[洋介]:「どんな運動したんだ? ヒンニュー・スクワットか?」
[春美]:「どんなスクワットだよそれ。ヒンズー・スクワットだろ」
[百合]:「そういうことばっかり言ってるから、女の子からの評価低いのよ」
[あやめ]:「さすがに今の間違いはちょっと、有り得ないかな」
[洋介]:「普段は優しいあやめにまで言われるとは……」
[春美]:「洋介、一回自分を見つめ直したほうがいいわよ」
[洋介]:「わ、悪かったってば。そんなこと言わないでよ!」
[百合]:「言っておくけど、とんでもなくかわいくないからね? ぶっちゃけ目に毒よ」
[洋介]:「ぎゃふん!?」
[あやめ]:「うわ、本当に口に出して言う人、初めてみたよ……」
[春美]:「――とにかく、スクワットなんてしてない。単純に、少し走っただけだ」
[あやめ]:「公園で走ったの?」
[春美]:「ああ。それなりに広いから、するには悪くないだろ?」
[あやめ]:「5月だし、運動会の季節だもんね。」
[洋介]:「気付けば、春も後半に入ってきている」
[百合]:「そうね」
[洋介]:「そんな時、僕は一人の少女に出会った」
[百合]:「あ、ごめんなさい」
[洋介]:「僕にぶつかった彼女が、僕に謝りながら顔を上げる。――その時、僕の心が高鳴った。そして気付いた、これが、恋というものだと――」
[百合]:「最新作、春の終わりに春が来た、好評発売中!」




